「流石に3人はきつかった…」
サイタマは疲れていた。なんせサイタマは3人のへカーティアといっぺんに勝負したからである。その為3人同時の弾幕は避けるのに精一杯だった。しかし勝利したのだ。流石"趣味でヒーローをやってる最強の男"。
「地獄の女神と呼ばれし私が…負けるなど…」
へカーティアは絶望していた。自分が負けるとは思ってなかったからである。そして立ち上がり
「サイタマ…お主との勝負…中々楽しめたぞ」
「俺もだ」
互いに賞賛した。その時
「夢想封印!」
「マスタースパーク!」
突然弾幕が飛んできた。2人は左右それぞれに避ける。が、その先に…
純孤がいた。
「え?」
純孤は理解していなかった。弾幕が近くまで来てるというのに。
「よっと」
咄嗟に気づいたサイタマが純孤を担ぎ安全な場所に持っていく。
「まさか…へカーティアにも勝つなんて…貴方は只者ではありませんね」
「そう言ってくれると嬉しいぜ」
滅多に褒められないのかサイタマは照れる。その時
「え?終わってたの…?」
「あ、霊夢。それと……誰だっけ?」
「霧雨魔理沙だ!」
「あ、そうそう。これやったのお前ら?」
「それ以外誰が思いつくのよ」
「けど避けられたのは心外だったなー」
あの弾幕を放ったのはやはり霊夢と魔理沙だった。その時は早苗と鈴仙が止めたものの結局止める事が出来なかったのだ。
「「すみません…」」
遅れてきた早苗と鈴仙が謝る。しかし誰も気にしてはなかった。
「けど、貴女、いいスペルカードを持ってるわね」
「え?そうか?」
横から入ってきたへカーティアが魔理沙に興味をいだく。
「名前は…魔理沙だっけ?気に入った!一緒に地獄巡りしましょ♪」
「悪いが遠慮し「遠慮せずに!さ、行きましょ♪」助けてくれぇぇぇ!」
魔理沙はへカーティアに強引に地獄巡りに連れていかれた。魔理沙の悲痛な叫びが響き渡る。
「あ?終わってたのか」
「あれ?ご主人様は…?」
遅れながらも金属バットとクラウンピースが到着する。クラウンピースは辺りを見るが主人であるへカーティアの姿がない。
「あ、へカーティアなら魔理沙連れてあっちに行ったぞ」
「本当!?ご主人様〜!待って下さ〜い!」
クラウンピースは急いでへカーティアの元に行った。
「で、お前はどうするの?」
「もう…負けを認めます。そして月の都を襲撃するのを辞めます」
「そうか」
純孤は負けを認めた。そして2度と月の都を襲撃しない事にした。こうして異変は解決となった。
サイタマの家
「師匠!おいてくなんて酷いです!」
「すまん…」
サイタマは針妙丸に怒られていた。何故なら針妙丸を連れていくのを忘れたからである。
「相変わらずね、貴方は」
「あ、紫か」
スキマから八雲紫が現れた。
「何の用で来たの?」
「貴方に決めてもらいたい事があってね」
「決めてもらいたい事?」
「そう…じゃあ言うわね。……………
貴方は"一生幻想郷で過ごす"か"元の世界に戻る"かを決めてほしいの」
紺珠伝編終わりです。
次回、サイタマに決断が迫る…!そしてあの人が久しぶりの登場!