東方一撃男   作:つじかみーん

96 / 183
へカーティア・ラピスラズリ初登場です。


九十六撃目:地獄の女神

「流石最強と呼ばれし者…見事なり…」

「お前も結構強かったぜ」

純孤はボロボロの状態で倒れており、サイタマは服が汚れる程度の状態で立っている。当たり前かのようにサイタマの勝利で終わった。だがサイタマにとっては強い敵だったらしい。

「けどサイタマさん…まだ勝ったとは思わないで下さいね?」

「は?何でだよ」

純孤の発言にサイタマは不思議に思う。

「奴は私と同じく嫦娥に怨みを持つ…そして奴は月、地球、異界のそれぞれの地獄に司る女神………そう、私の友人である…へカーティア・ラピスラズリだった」

と、その時

「純孤に勝利した人間はお前かぁ!!」

そう言って現れたのは…赤髪で黒いロシア帽みたいな物を被っており、白い文字で"Welcome Hell"と書かれた黒のTシャツを着ている。そして赤、青、緑のスカートを穿いている。彼女こそが純孤が言う"地獄の女神"へカーティア・ラピスラズリだった。

「そちが"趣味でヒーローをやってる最強の男"サイタマだな?」

「如何にもそうだ。お前が純孤が言ってたへカーティア・ラピスラ…なんだっけ?」

「そこまで言えるならちゃんと言え!私が月、地球、異界にそれぞれある地獄を司る女神、へカーティア・ラピスラズリだ!」

「あ、はい」

へカーティアは長々く自己紹介をするがサイタマはそっけなく返す。

「ちゃんと聞いてたのか…?」

「いやだってお前の紹介長いんだよ。それと何だそのダサいTシャツは」

「なっ!?」

へカーティアは一瞬傷ついた。彼女自身は気に入ってるこの"Welcome Hell"と書かれたTシャツ。しかし一部からみればダサい。というよりも壊滅的な私服のサイタマも人の事を言えてないが。

「今どきそんなの着てるのはお前だけだぞ、へカーなんとか」

それでもサイタマは言い続ける。しかも名前をちゃんと言わずに。

「ついに名前をちゃんと言わなくなったか…だがサイタマ…お前は私に暴言を吐いた…それだけでお前を地獄に堕とす!」

「おう、望むところだ」

サイタマはゆるーく構える。

「ほう…そうか、ならば望み通り地獄に堕とす!そしてさっきも言ったが私は異界だけでなく月と地球にある地獄にもいる!だから3人同時に挑む!」

へカーティアがそう言うと2人のへカーティアが現れた。1人は黄色の髪でロシア帽の上に月、もう1人は青い髪でロシア帽の上に地球。

「はーい!私が月の地獄の女神、へカーティア・ラピスラズリだよー!宜しくねー!」

「私は地球の地獄の女神のへカーティア・ラピスラズリです…宜しくお願いします…」

2人は自己紹介する。どうやら性格が異なるらしい。そして

「そして私こそが異界の地獄の女神!へカーティア・ラピスラズリだ!」

そして異界の地獄の女神のへカーティア・ラピスラズリが堂々と胸をはっていう。

「「「さあ!最強と呼ばれし者サイタマ!我ら3人同時の攻撃を避けられらかな?」」」

「おいおい…3人とかマジかよ…けど、やるしかないな!!」

サイタマは目つきが変わり、3人のへカーティア・ラピスラズリとの勝負が始まった。

 

 

 

 

 

一方金属バットとクラウンピースは…

「おい、本当にあってんのか?」

「本当!」

バットはクラウンピースを担ぎながら出口に向かっていた。しかし不思議な事に霊夢達とは会ってない。

「(てか博麗の巫女とかもこの道だよな…何で会わないんだ?)」

バットはそう疑問に思いながらも進む。

 

 

 

 

 

一方霊夢達は…

「「「「あと少し…!」」」」

出口まであと少しだった。




次回完結です。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。