東方一撃男   作:つじかみーん

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ドレミー・スイート初登場です


九十一撃目:夢の支配者

「大した事ないな」

サイタマとバットは当たり前かのように余裕で立っていた。彼らの前には倒れている清蘭と鈴瑚。こてんぱんにやられたらしい。

「で、どうする?」

「俺に聞くな」

しかし、ここからどうすればいいのかがわからない。と、其処に

「ありゃ?もう終わってたか」

「来るのが遅すぎたみたいですね…」

魔理沙と鈴仙が到着した。

「また先に越された…」

霊夢も到着。しかし落ち込む。

「おー!これですか!」

早苗も。しかし彼女は蜘蛛みたいな物に興味津々である。

「色々と来たな…1人知らん奴いるけど」

「え?誰の事?」

「あのウサ耳の女だよ」

「あれは…誰だっけ?」

バットが指を指したのは鈴仙である。彼は鈴仙と1度もあった事がない。

「鈴仙です!てかサイタマさんとは1度会ってますよね!?」

「そうだっけ?」

サイタマは1度鈴仙と会ってるが忘れていた。忘れられた事に鈴仙は落ち込む。と、その時、足に何か掴まれてる感じがした。

「あの…月で何か起きてると聞いたので…代わりに行ってもらえませんか…?」

鈴瑚がサイタマの足を掴みながら言う。

「えー…けどいいか別に。行くか」

「ありがとうございます…」

「サイタマが行くなら俺も行くぜ」

「私もだぜ!」

「「私も行きます!」」

「サイタマよりも先に異変解決するんじゃああああ!!」

サイタマは1度断ろうとしたが仕方が無く行くことにした。そしてバットも。更に霊夢、魔理沙、早苗、鈴仙も行く。

「で、どうやって行くの?」

「これ押して下さい…」

清蘭が僅かな力を振り絞ってサイタマに怪しいボタンを渡す。

「それを押せば月の都まで移動できます…同行する人はボタン押す人の周りにいて下さい…」

という訳でボタンを持つサイタマの周りに集まる。そして

「ポチッとな」

ボタンを押す。すると…目にも止まらぬ速さで月まで向かっていった。

「のああああああああ!?」

全員が叫び声を上げて月まで飛ばされていった。

 

 

 

 

とある空間

「暇だ…」

ナイトキャップを被り、白と黒の服を着(服には白と黒と玉みたいな物が付いている)、片手には本とスライムみたいな物、そして尻尾が生えた人が寝転がっていた。獏の妖怪で夢の支配者であるドレミー・スイートである。

「サグメさんに言われて月の都の人達避難させたけど…あれでよかっ!?」

突然ドレミーの背中に衝撃が走った。それは…月の都まで飛ばされた筈のサイタマ達である。そしてドレミーは気を失った。

「いってーな…で、此処が月の都か?」

「絶対違うだろ…」

辺りを見渡す。紫色の禍々しい空間である。とても月の都とは思えない。と、ドレミーが意識を取り戻し

「ちょっと!ぶつかったのに謝りもしないのですか!?」

「あ、すまん。で、誰?」

「私はドレミー・スイート!獏の妖怪で夢の支配者です!」

ドレミーは怒り気味で自己紹介をする。

「え?じゃあ…此処は?」

「私が創り上げた夢の空間です」

「どおりで変な場所だと思った」

ドレミーの発言で月の都ではない事に気づいた。というよりサイタマ達は月の都に行った事はないが。

「何の目的で来たかは知りませんが…月の都には行かせませんよ。私に勝てたら行かせてあげますが」

「そうか、ならぶっ飛ば「俺が相手してやるよ」」

バットが前に出た。

「獏かなんだか知らねーが…俺は負けねーぞ」

「貴方の事は聞いてますよ、"鬼や竜等が恐れる不良"の…金属バットさんでしたよね?」

「根は真面目だ、お前は俺が倒す!」

「それができるといいです…ね!」

こうしてドレミー・スイートと金属バットの対決が始まった。

 

 

 

 

 

月の都。

とある人物がドレミーの夢の空間を見ていた。

「ドレミー…何をしているのやら…」

その人は呆れていた。と、その時

「あれは……サイタマ?」

夢の空間にサイタマがいる事に気づく。

「うむ…彼になら任せてもいいかもな」

そう行ってその場を去った。




蒸し暑い…気がする。お気に入り変動激しす

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