東方一撃男   作:つじかみーん

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レミリア初登場です


九撃目:(見た目が)幼き主

「咲夜とパチェがやられた?なんの冗談よ」

吸血鬼の少女が報告に来たメイドに尋ねる。

「はい、パチュリー様も咲夜さんも酷い重症のことで。しかし命に別状はないみたいです」

「うむ…しかしあの2人を倒すってことは只者じゃないってことね。…で、侵入者の特徴は?」

「1人は魔法使いの格好をしており、もう1人はヒーローと名乗るハゲの男です」

「ヒーロー?何よそれ」

彼女はヒーローのことを知らなかった。

「はい、ヒーローは外の世界でいう正義の味方のことで悪事を働く者を懲らしめる者のことです。その男は外来人かと思われます」

「成程…その2人は私がいる場所まで目指してることね」

「おそらく」

「わかったわ、後は私がなんとかしておくわ」

「わかりました。では、お気をつけて」

メイドは去る。すると彼女は不気味な笑みで

「ヒーローと名乗る者…期待してもいいかもね」

咲夜を倒した程の強さだから退屈しのぎにはなると思った。彼女こそがこの紅魔館の主であり、異変の元凶であるレミリア・スカーレットだった。

 

~魔理沙side~

「えっーと…何処にいるんだ?」

魔理沙は異変の元凶となるレミリアを探していた。

「そこら辺にいたメイドからの話だとレミリアがやったって言ってたな。…ん?誰だアイツ?」

魔理沙が目に付いたのはハゲた男、サイタマだった。しかも何かを持ってる。

「アイツって…霊夢が言ってた外来人か?」

魔理沙も一応サイタマのことを知っていた。しかし名前は知らない。

「まさかアイツも異変を解決しに来たのか?なら急がないとな」

魔理沙は不思議に思いながらもサイタマの後を着いていった。

 

~サイタマside~

「この道であってんのか?」

「はい…けど苦しいです…」

「あっ、悪ぃ、緩めるわ」

サイタマはそこら辺にいたメイドを捕まえてレミリアのいる場所を聞き出した。しかしそのメイドは首を締められていた。そして…

「此処か」

「はい、もういいですか?」

「いいぞ。ありがとな」

メイドはスタコラサッサと逃げてった。

「さて、入るか…」

サイタマはドアノブを握り開けた。しかしその時力加減を間違えてしまいドアごと外れてしまった。

「あ…ヤベェ…」

サイタマは心の底から(すまん…)と謝った。その様子を魔理沙が見ていた。

「アイツどんだけ力があるんだよ…」

魔理沙は驚きを隠せなかった。だが直ぐに冷静になり後を追う。

 

「随分と手荒い入り方ね(本当にこの男が咲夜を倒したのか?見た目弱そうなんだが…)」

レミリアは呆れる。そして心の中ではサイタマに対して疑問を抱いていた。

「悪ぃ…力加減間違えて…な」

サイタマは冷や汗をかきながら苦笑いで言った。

「まぁいいわ。後で使いの者に直しておくから。…それで貴方がヒーローをやってる外来人ね」

「ああ、そうだ。けど名前言っておくわ。俺はサイタマだ。お前が紅い霧を発生させたのか?」

「サイタマね…いかにも私がやったのよ」

「やっぱりそうか…」

サイタマは納得した。

「で、なんでこんなことしたんだ?」

「私たち吸血鬼は太陽の光に弱くてね。遮断するためによ。まぁ…貴方には関係のな「大ありだ気になってしょうがないんだよ」…!?」

レミリアは愕然した。何故ならサイタマが目の前に現れたからだ。そして普通のパンチを繰り出す。レミリアは吹き飛ばされ壁に激突する。

「自分の好都合で起こすんじゃねぇよ。霊夢なら怒るぞこれ」

サイタマは何故か霊夢を例えて言った。そこに

「アンタすげぇな!どんだけ強いんだ?」

魔理沙が駆けつけた。

「誰?」

「私は霧雨魔理沙だ!普通の魔法使いだ!」

「俺はサイタマ。趣味でヒーローをやってる者だ」

「趣味で!?なんでそんなに強いんだよ!?」

「ああ、それはな「ちょっと待ちなさぁぁぁい!」ん?」

サイタマと魔理沙はレミリアの方に向く。多少傷ついてるがまだまだ動けるようだ。

「サイタマ!貴方吸血鬼を馬鹿にしてるでしょ!」

「いやしてねぇけど」

「いきなり殴れば馬鹿にしてるのと同じだと思うが」

魔理沙は呆れながら言う。

「私は500年生きる吸血鬼なのよ!貴方みたいな人間と違うの!」

「そうか」

サイタマは興味なさそうに答える。それを見ていた魔理沙は

「(コイツやる気あるのか…?)」

サイタマに対して疑問を抱いた。

「もういいわ!私を力を見せてあげるわ!」

「わかった」

サイタマはゆるーく構えた。魔理沙も戦闘態勢になった。しかしこの時サイタマはこう思ってた

「(なんかタツマキっぽいな…子供みたいなとこと口煩いのが)」

そして横から魔理沙が小さい声で

「ボソッ サイタマ、お前本気で挑むのか?」

「ボソッ アイツの実力を見てからだ。」

「なにボソボソと話してるのよ。さっさと始めるわよ!」

「「おう、じゃあ…やろうか!!」」

サイタマと魔理沙は知らぬ間に協力してレミリアに挑もうとしてた。

 

その頃霊夢は…

「ここが異変の元凶ね。魔理沙とサイタマはもういるのかしら?」

霊夢は紅魔館に入った




次回で完結します。多分

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