「玄関なのに随分と広いわね」
見た目少女の女性は呟く。だが彼女は宙に浮いている。と、其処へ
「あ!タツマキ!」
「サイタマ!?」
不審に思ったサイタマが玄関に来たのだ。そしてまさかの再開を果たす。見た目少女の彼女の名はS級2位であり、地獄のフブキの姉である戦慄のタツマキである。
「何で此処にいんのよ!」
「そのセリフをそのまま返す」
タツマキは何故フブキのアジトにサイタマがいるのかと聞くがサイタマは何故タツマキが幻想郷にいるのかを聞く。
「私はフブキがいなくなったから探してたら胡散臭い変なおばさんがフブキなら幻想郷に行ったって言ってたから来たのよ!」
タツマキは幻想入りした理由を話した。妹であるフブキが突然いなくなったからだ。
「胡散臭い変なおばさん…?」
「八雲紫の事よ!」
「あ、彼奴か」
サイタマは最初誰と思ったが紫の事だと聞かされた納得した。
「で、その傷は何だ」
「その八雲紫っていう奴にやられたのよ!そしたら永遠亭とかいう場所で治してもらった!それだけ!」
タツマキはまるで子供みまいな言い方で答える。タツマキは紫から妹は幻想郷にいると聞かされ幻想入りした。しかしその時に紫に対して"胡散臭い変なおばさん"と言ってしまいこてんぱんにやられてしまった。その後永遠亭で治してもらって今に至る。
「とりあえず其処をどきなさい」
「なんでだよ」
「決まってるじゃない!フブキを連れ戻す為よ!」
タツマキは手を前に出し、サイタマをどかそうとする。しかし
「何だこれ、筋肉が震える」
「何で浮かないのよ!」
タツマキは怒る。彼女の超能力はフブキよりも強力である。しかしサイタマは異常に図太い精神の持ち主である為、タツマキの超能力でも動じないのだ。
「むー!こうなったら!」
タツマキは更にパワーを強めた。
一方フブキ達は
「何だか騒がしいですね」
「玄関に何かいるのか?」
「師匠が行ったから問題はないと思う」
玄関から騒がしい音がする事に誰もが疑問に持つがサイタマが行った為そんなにも気にしてなかった。
「小人さんの言う通りサイタマが行ったから問題は「ドゴーン!!」え?」
突然壁が壊れたのだ。誰もが動揺する。そして瓦礫の中から覇者サイタマが現れる。
「サイタマ!?何してるの!?」
「んな事タツマキに聞けよ!」
「タツマキ…?まさか!?」
フブキはサイタマが壊した壁の穴を見る。其処には…タツマキがいた。
「見つけたわよ、フブキ」
タツマキは腕組みをしながら言う。
「お姉ちゃん…!」
フブキは顔をしかめる。
「「「「お、お姉ちゃん!?」」」」
華扇、神子、マミゾウ、針妙丸はフブキとタツマキを見比べる。何処からどう見てもフブキが姉でタツマキが妹にしか見えない。
「何でいるのよ…!」
「アンタを連れ戻す為よ」
「私は幻想郷で活動するって決めたのよ…!」
「そんなの私が認めるわけないわよ!」
「そんなの………私が決めることよ!!」
フブキは得意の地獄嵐をする。
「おおぉ…!」
その様子を見てた菫子が目を輝かせながら"超能力ってすげぇ!"と思った(お前も超能力者だろうが)。が、しかし
「(やっぱり…当たり前のように効いてない…)」
フブキはわかっていた。タツマキに自分の超能力は通じない事に。
「これで諦めついたでしょ?さぁ、帰るわよ」
タツマキがフブキを連れ戻そうとした時、
「やめろよ、フブキの好きにやらせろよ」
サイタマがタツマキを腕を掴む。
「サイタマ…アンタは関係ないでしょ。どきなさい」
「何でどく必要があんだよ」
「アンタは関係ないでしょ!どきなさい!」
「別にいいじゃん」
「よくないわよ!」
タツマキは超能力でサイタマをどかそうとする。しかしサイタマの異常に図太い精神のせいでどかすことができない。
「もー!何でどけれないのよ!」
「(それはサイタマの精神力が異常に図太いからよ…)」
きれるタツマキに対しフブキは冷静だった。
「それよりも何でフブキをそこまでして連れ戻したいんだよ」
「私の妹だからに決まってるでしょ!それと!」
「それと?」
「フブキがいないと心配なのよ!」
次回完結です。