東方一撃男   作:つじかみーん

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お気に入りの変動激しいがめげずに頑張ります


八十四撃目:拘束された会長

「ん…?ここは…?」

菫子はとある大木に縛られていた。無残な姿で気を失ってた時に拘束されたのだ。しかし何故か傷は治っていた。

「やっと目を覚ましましたか」

「貴女は!?」

拘束されている菫子の前には華扇がいた。しかし華扇1人ではなく、周りには神子、マミゾウ、針妙丸、サイタマもいた。

「ふっ…こんな縄など、私の超能力で!」

しかし解けない。縄を縛ったのはサイタマであり、非常に固くめちゃくちゃに結ばれているからである。

「な、何で!?」

菫子は焦る。それを見ていた一同は

「超能力者とはなんだったのか…」

「あれはハッタリだったのか…」

「くだらない…」

「変態め…ざまあみろ」

しかしサイタマは

「超能力か…顔見知りがいたな」

サイタマの発言に全員顔を向ける。

「え?どういう事ですか?」

「フブキっていう俺と同じ外の世界の人間でな、ソイツも超能力使うんだよ。後これ写真」

サイタマはスマホを取り出しフブキの写真を見せる。

「綺麗…」

「見た目では信じられんな…」

「「大きい…」」

全員がフブキの写真を見てる中、拘束されている菫子が

「その人に会わせて下さい!」

「ダメ、解いたら絶対なんかしでかすだろ」

「ぐ…!!」

図星だった。もし縄を解けば菫子は逃げだし何をしでかすかわからない。其処に神子が

「第一その人は何処にいるのですか?」

「あ、ちょっと待ってろ」

サイタマはフブキに電話をかける。その様子を

「携帯電話か…」

「え、マミゾウさんも持ってるのですか?」

「ああ、一応な」

マミゾウは携帯電話を取り出す。しかしサイタマと違う機種だった。

「儂にはスマホは使いこなせぬ。だからサイタマの弟子である人造人間と同じのを使っておる」

「そうでしたか…………え?」

華扇は耳を疑った。"え、今弟子の人造人間"って…

「人造人間って誰の事?」

「お主、会った事ないのか?」

「いえ…妹紅さんしか見た事がないのです」

「サイタマから幻想郷にいると聞いたが…」

「ジェノスならとっくの前に帰ったぞ」

その話を聞いてたサイタマが入り込む。ジェノスは既に元の世界に帰っている。それを聞いた華扇はがっくりする。しかし電話中の筈のサイタマが何故話に入っていたのかが気になったマミゾウが

「電話…終わったのか?」

「うん、今さっき」

どうやらフブキとの電話は終わってたらしい。

「あの…何処にいるって言ってました…?」

拘束されてる菫子が言う。

「フブキなら幻想郷の何処かにアジト建ててるって」

「場所は…?」

「あ、聞いてなかった」

「意味ないじゃん!」

菫子は頭を上げる。だが大木にぶつかり痛がる。

「探せば見つかるだろ」

「そういう問題じゃないと思います…」

フリーダムなサイタマに神子が少々呆れる。

「そういや何で縛ってたんだっけ?」

「目的を聞くためですよ!」

「そうだっけ?じゃあ話せ、話したらフブキに会わせてやる」

「その人に会わせてもらえるなら全て話します!」

菫子は態度が変わり、幻想入りした目的を話した。しかしサイタマから"長い"と言われてしまい、簡略で話した。

「成程な、よし、フブキに会いに行くぞ」

「ありがとうございます!」

菫子は礼を言う。サイタマはめちゃくちゃに縛らてた縄を解く。自由の身になった菫子は早速フブキのいる場所に向かう。しかしサイタマに止められた。

「何で止めるんですか!」

「お前1人だとなんかしでかすだろ」

「う…」

菫子は言葉が詰まってしまった。サイタマは疑ってるらしく一緒に同行するのだ。しかし場所はわからない。

「建物の特徴は聞いてないのですか?」

「あ、確か…黒色って聞いた」

「黒色…ま、探しましょう!」

菫子は張り切っている。それを見たサイタマはこう思った。

 

 

 

 

 

 

 

「コイツ…相手にしたら絶対疲れるな…」と




はい、次回、フブキのいるアジトに行きます。

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