東方一撃男   作:つじかみーん

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宇佐見菫子初登場です。


八十三撃目:秘封倶楽部初代会長(自称)

とある森、其処に1人の少女がいた。赤い眼鏡をしており黒の帽子に黒のマント、白手袋をし菫色のチェック柄でPコート状のベスト、同じチェック柄で少し長めのプリーツスカートを履き、インナーには白の長袖スクールシャツを着ている。

「ついに…ついに!幻想入りを果たしたぞぉぉぉぉ!この!オカルトボールのおかげで!私は幻想郷に行けたのだ!」

彼女はオカルトボールのお陰だと叫んだ。その正体は…秘封倶楽部初代会長(自称だが)であり"オカルトボールを7つ集めると願いが叶う"という事を噂として流した自身を超能力者と名乗る宇佐見菫子である。彼女はサイタマ、東風谷早苗、二ッ岩マミゾウと同じ外の世界の人間である(マミゾウは妖怪だが)。彼女は幻想郷の存在を知ると侵入を試みるが大結界に阻まれてごく短い時間しか滞在出来なかった。其処で彼女はパワーストーンの"オカルトボール"を使い中に入ろうとしたのだ。しかし幻想入りした途端に気絶してしまった。

「さて、調べるとしますか!」

と、その時何か飛んできた。

「オカルトボール!?」

オカルトボールが菫子に向かって飛んできたのだ。オカルトボールは菫子の手の上に落ちた。

「けど何で…?」

頭脳派である菫子は理解出来なかった。其処に

「お前か、オカルトボールを送り込んだのは」

木々の奥からサイタマが現れた。

「えっと…どちら様?」

「俺は趣味でヒーローをやっているサイタマだ」

「サイタマ……ってあの!?」

菫子は驚いた。

「何で幻想郷にいるの!?」

「え?お前外の世界人間なの?」

「サイタマさんも!?」

2人は戸惑った。外の世界同士だったからであろう(世界観は若干違うが)。しかし外の世界にいた時に会った事は一度もない。

「お前!オカルトボール集めると願いが叶うって本当か!」

「だ、誰!?」

菫子はまた驚く。声はするのに姿が見えないからである。しかしよく見てみるとサイタマの肩に小人がいた。針妙丸である。

「小人!?初めて見た!」

「離せー!」

菫子は針妙丸を掴み見つめる。

「サイタマさん、この小人は?」

「少名針妙丸。一緒に暮らしてる。それだけ」

「色々と調べたいので持って帰っていいですか?」

「師匠ー!助けてー!」

目を輝かせる菫子に対しジタバタしてサイタマに助けを求める針妙丸という地味に微笑ましい光景だった。

「絶対ダメ」

「ですよね」

サイタマに断られると菫子は針妙丸を返した。と、其処に

「「「やっと追いついた…」」」

「遅かったなお前ら」

華扇、神子、マミゾウがやっとサイタマに追いついたのだ。

「サイタマさん…もう少し遅めにお願いします…」

「儂の体の事も考えてくれ…」

「やっぱり私を弟子に…」

しかし3人とも疲れている。疲れないくせに。

「誰?」

「仙人、太子、化け狸」

「つまり…妖怪ですか?」

「うん」

サイタマは菫子に紹介する。しかし大雑把すぎる。

「あの…サイタマ(サイタマさん)…「そういやお前の名前聞いてなかったわ」無視ぃ!?」

サイタマは3人を無視した。まさに邪道!

「あ、私は宇佐見菫子です」

「そうか」

菫子は今更名前を教えた。

「ところでオカルトボール7つ集めると願いが叶うって本当?」

「あ、あれですか?嘘です」

「「「「「え?」」」」」」

菫子の発言にサイタマ達は唖然した。その言葉に奮い立たされたか華扇、神子、マミゾウ、針妙丸が菫子に近づいた。

「えっと………何?」

「「「「紛らわしい嘘をつくなぁ!!」」」」

「え?ちょっと…ま!」

菫子に攻撃をし始めた。周りから見るとリンチに近い。

「本気で信じてたのかよ…」

サイタマは呆れて座り、その様子を見ていた。そしてそれは終わった。菫子は無残な姿になっていた。4人は何故か顔を赤めている。

「お前ら…まさか本気で信じてたのか?あの噂を」

「「「「それ言わないで!」」」」

どうやら本気で信じてたらしい。あまりの恥ずかしさに丸くなった。

 

 

 

 

 

一方"オカルトボールを7つ集めると願いが叶う"が嘘だと知らない者達は…

「オカルトボールよこせやゴラァ!」

未だオカルトボール争奪戦をやっていた。




オリジナルです。ほぼ
ちなみに菫子の怪我は次回で治ってます。

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