「貴方をナメていたわ」
「そうか」
咲夜は本気になっており、スピードが一段と上がっていた。サイタマは相変わらず緊張感がなかった。
「(この男より速く動かなければまた追いつかれる…)」
咲夜はサイタマに向かい無数のナイフを投げた。時間が止まっているためサイタマの目の前で止まる。
「(またこれか、コイツこれ使わないと勝てないのか?)」
サイタマは心の中でそう思っていた。しかし動けない。動けるのは咲夜だけである
「この能力は人間に恐れられ忌み嫌われた。貴方などに私のことがわかるはずがない。私を理解してくれるのは…お嬢様だけ!解除!」
時間が動き無数のナイフがサイタマを襲う。それと同時に砂埃が起きた。何故か。
「これで終わりのようね」
とつかの間ナイフが咲夜に向かって来た。
「なっ!?」
咲夜はすぐさまに時間を止めて避けた。しかし驚くべき光景だった。
「何故こんなにもナイフが…!?サイタマに向けて投げたはず…!」
それは投げたはずの無数のナイフが彼女の方に向いてたからだ。時間が動き出しナイフが動き咲夜を襲う。彼女自身には当たらなかったものの身動きがとれなくなっていた。そこに
「随分と面白れぇ能力を持ってんじゃねぇか、だがこの幻想郷にはお前の能力を遥かに越す者がいるらしいぜ?」
サイタマが現れた。しかもほぼ無傷で
「貴方は串刺しになったはず!なのに何故!?」
「あぁ、あれか」
サイタマは咲夜に説明した。サイタマは時間が動いたと同時に自分も動いた。ある程度なら避けれたが数本は腕などを当たった。その後彼は床に刺さったナイフを咲夜に向けて投げた。ありえない速さで。その結果がこれだった。
「貴様…!」
咲夜は殺意を放つ。しかしにサイタマには効果が薄かった。そこで彼は咲夜に大し思いがけないことを言った。
「お前この時間操る能力使わないと勝てないんだろ」
図星だった。咲夜は動揺してしまった。しかし直ぐに立て直し
「そんな訳ないわよ!貴方ごときならこの能力使わなくても勝てるわよ!」
「じゃあなんでそれ使ったんだ?」
またもや図星。咲夜は言い返すことが出来なかった。
「お前はその能力を使わないと俺には勝てない。しかし使っても勝てなかった。つまり俺には絶対勝てないことだ。」
咲夜は黙り続けたままだった。
「じゃ、俺の勝ちでいいな」
彼女はこくりと頷く。
「勝ったら教えてくるれるんだろ?この異変のことを」
「その前に貴方に聞きたいことがある」
「なんだ」
「何故とどめをささない…貴方はヒーローなんでしょ?」
咲夜は問いただす。するとサイタマは
「お前人間なんだろ?人間は殺さねぇよ」
「フッ…ヒーロー失格に近いわね」
「別に何でも言えよ。俺にとってヒーローは本気の趣味だからな」
「やっぱり貴方は変わってるわね…それと真実を知りたいのならばお嬢様の所に行きなさい」
「お嬢様?誰のことだ?」
「レミリア・スカーレット。この紅魔館の主よ」
「そうかありがと「待ちなさい!」…えっ?」
突然声がしたためサイタマと咲夜は向けた。其処には紅美鈴がいた。
「紅魔館に勝手に入った不届き者!私が成敗してくれ「時間がねぇんだ。後からにしてくれ」ぐへぇ!」
サイタマは美鈴を殴り気絶させた。
「んじゃ俺行くわ」
「ええ、気をつけなさい。お嬢様は一筋縄ではいかないわよ」
「寧ろありがてぇわ」
サイタマはレミリアのいる所まで走っていった。
~大図書館~
「はぁ…はぁ…やっぱり生まれながらの魔法使いとは比べものにはならねぇ…が勝てたぜ!」
魔理沙はガッツポーズをした。前にはパチュリーが気を失って倒れていた。しかも本に埋もれて。苦戦はしたもののなんとか勝てた。
「さて、この異変の元凶を探さないとな。」
「魔理沙は大図書館から出て元凶となるものを探しに行った。魔理沙が出たのと同時に
「パチュリー様ァ…しっかりして下さ〜い…」
小悪魔がパチュリーに声をかけていた。
その頃…霊夢はというと
「さて…行こうかしらね」
今更ながらも出発した。紅魔館に向けて
次回レミリア登場します。けどサイタマと美鈴を勝負させるつもりが何故こうなった(?_?)