東方一撃男   作:つじかみーん

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少名針妙丸初登場です


七十九撃目:一寸法師の末裔。

突然光線が飛んできた。サイタマとフブキは慌てて避ける。しかしコイツは

「え?ちょっと何?」

正邪は理解してなかった。しかし光線が目前までに来てやっと理解できた。

「のああああ!?」

正邪はその光線に当たってドーン!となった。

「よし!決まったぜ!」

其処に魔理沙が現れた。後ろには霊夢と咲夜もいる。

「危ねーだろ!服燃えるところだったじゃねーか!」

「すまんすまん」

怒鳴るサイタマに魔理沙は申し訳なさそうに謝る。

「サイタマ、あの子達は?」

「霊夢と魔理沙、あとは…誰だっけ?」

「十六夜咲夜です。以前お会いしましたよね?」

サイタマは咲夜の事を忘れていた。というより会ってなかったからである。

「十六夜…咲夜?…………あ!紅魔館のメイドか!」

「思い出してくれましたか…!」

咲夜はサイタマが自分の事を思い出してくれた事に涙が出た。なんでか。

「えーと…サイタマの隣にいるのは誰?」

「私はフブキよ。宜しくね」

「おう、宜しくな」

フブキは魔理沙と握手する。そして霊夢と咲夜にも。

「さて、居場所を聞き出すか」

サイタマは瓦礫に埋まっている正邪に聞き出した。もう1人の黒幕を

「おい、もう1人何処にいるか教えろ」

「右に進めばわかる…」

正邪は力を振り絞って行き方を教える。しかしこの天邪鬼、右に行けとは嘘であり、本当は左に行けばもう1人の黒幕がいるのだ。正邪は「そのまま右に進んでカラクリの餌食になるがいい!」と心の中で思った。しかし

「じゃあ左に行くか」

サイタマは左に行くと言ったのだ。正邪は驚く。

「サイタマ?この子は右って言ってるわよ?」

疑問に思ったフブキが言う。

「フブキ、お前もコイツの能力見ただろ?」

「!!」

フブキは思い出した。

「それなら逆の事を言ってるかもしれないわね…」

「だから左に行くんだよ」

サイタマは左に進んで行った。フブキも後を追う。

「さて、私達も行こう」

霊夢、魔理沙、咲夜も後を追う。1人残された正邪は

「なんで騙されないんだよー!!」

苦痛の叫びを上げた。

 

 

 

 

「正邪遅いなー」

輝針城の1番広い部屋で小人が正邪の帰りを待っていた。少名針妙丸である。

「まさか侵入者にやられてないよね…」

針妙丸な不安に思っていたその時

「ここか!」

サイタマが障子を開ける。

「だ、誰だ!」

針妙丸は針を構える。が、しかし

「で、あの天邪鬼が言ってたもう1人は何処にいるんだ?」

サイタマは気づいてなかった。

「確かにね…」

「何処かに身を潜めてるかもしれないわね」

「逃げたとか?」

「魔理沙さん、それはないです」

サイタマだけでない。フブキ、霊夢、魔理沙、咲夜も針妙丸の存在に気づいてない。

「おーい!ここだ!気づけ!」

針妙丸は必死に声をかける。しかし気づかない。だがこの男は気づいた。

「なんだコイツ?」

「わー離せー!」

サイタマは針妙丸を掴む。針妙丸はジタバタと暴れる。

「サイタマ、いたの?」

「うん、コイツ」

サイタマはフブキに針妙丸を見せる。

「まさかこんな小人があの天邪鬼と異変を起こしていたのね」

「そうだ!正邪と一緒に弱き者が制する世界にするのだ」

針妙丸はフブキに針を向ける。

「けど無駄だぜ。私達は正邪を倒してきたからな」

「正邪が倒された!?嘘だ!」

魔理沙は正邪を倒してきたというが針妙丸は信じない。

「それと正邪が言ってたけどお前を利用してたってよ」

「え?」

サイタマの発言に一同(フブキ以外)が興味を引く。

「利用だったけ?確か正邪が何かしでかす際に"ある小人に犠牲になってもらった"って言ってたからな」

「その小人って…」

「コイツの事だろ」

サイタマは針妙丸を指さす。まず小人は針妙丸以外思いつかない。

「私は…利用されてたの…?」

針妙丸は項垂れた。今まで正邪と共に協力しあっていた。しかしサイタマにより本当の事を聞かされた。

「で、コイツどうする?」

「利用されてたという事は針妙丸さんは無実って事ですよね」

「そうなるな………よし!俺が保護するわ」

サイタマはそう言うと針妙丸を掴み、肩に乗せた。

「え?なんで?」

「なんでって…お前は正邪に利用するされてたんだろ?無実のお前を倒そうとは思わねーよ」

「あ、ありがとうございます!」

針妙丸はお辞儀した。こうして異変は解決(?)した。

 

 

 

 

翌日

「師匠!宜しくお願いします!」

「お前を弟子にした覚えはない」

サイタマは針妙丸と暮らすことになった。

「てかお前って前より小さくなってないか?」

「えっとそれは…」

針妙丸は何故小さくなったのか説明した。それは打ち出の小槌の代償である。それで針妙丸は元々小さい体が更に小さくなったのだ。

「で、どうすんの?」

「正邪を懲らしめる!です!」

針妙丸は胸を張って言った。自分を利用した正邪が許せないのである。

「そうか、けどお前だけじゃ危険だし俺も同行するわ」

「ありがとうございます!師匠!」

「その呼び方やめろ」

サイタマと針妙丸はあの異変でいつの間にか逃げた正邪を探す事にした。




まだ続きます。

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