東方一撃男   作:つじかみーん

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輝針城編スタートでふ
わかさぎ姫初登場です。


輝針城編
七十六撃目:下尅上日和


「暇だ」

サイタマは自分の家の床に寝転がっていた。そして新聞を広げる。そこには…

『逆さまの城現る!一体誰のものなのか!?』

「城?どういう事だ?」

サイタマは首を傾げる。しかし思い当たる事があった。

「そういや最近妖怪とか怪物の様子がおかしいな」

サイタマは着替えた外に後出た。行先に多くの妖怪や怪物と会った。様子がおかしかったがサイタマはワンパンチで終わらした。其処に1体の妖怪が現れて様子がおかしい事を教えてくれた。

「最近下尅上が流行ってんすよ」

「下尅上?…弱い奴が強い奴に勝つことか?」

「ええ、そうです。しかし旦那は強いっすね〜!」

「まあな」

「それと、逆さまの城は彼処です」

妖怪は指を指した方向に逆さまの城がある事を教えてくれた。サイタマはその方向に向かう。

 

 

 

 

博麗神社

「霊夢!これ絶対異変だぜ!妖怪の様子がおかしい!」

「よしキタ!」

霊夢は起き上がり支度をした。其処に

「私も同行いたしますわ」

「あ、咲夜」

紅魔館のメイド長である十六夜咲夜が来た。

「お嬢様から行けと言われましたので」

「そうか、人数が多い程有利だもんな!」

魔理沙は自信あるかのように言った。その時霊夢はある事に気がつく。

「まさかだと思うけど…サイタマは行ってないよね…?」

霊夢は不安そうに言う。今までの異変は全てサイタマが解決している。その為また手柄が取られるのではないかと思ったのだ。

「そういえばサイタマさんなら途中で会いましたけど」

咲夜は博麗神社に向かう途中にサイタマと会っていた。

「やっぱり!急がないと!」

その事を聞いた霊夢は慌てて外に出た。

「お、おい!霊夢!待てよ!」

魔理沙は急いで霊夢の後を追う。咲夜はヤレヤレ顔をして魔理沙の後を追った。

 

 

 

 

サイタマは逆さまの城のある場所に向かっていた。と、その時

「ちょっと待ちなさい」

声がした。声のする方に向けると其処には川があった。

「誰もいないな」

「いえ、いますよ」

「え?」

突然川から女性が現れた。しかし所々おかしい。

「私はわかさぎ姫。人魚です」

女性はわかさぎ姫と名乗った。

「人魚…?」

「はい、そうです。しかし話は置いといて……最強と呼ばれてるサイタマさん!貴方に勝って人魚は強いという事を証明させてあげます!」

わかさぎ姫は自信満々に言う。

「そう言われても…どう戦えっていうんだ?」

サイタマは戸惑う。川にいるわかさぎ姫とどう戦えばいいとの事に。

「私は水にいると力が増すのです!」

理由を話した。それに納得したのか

「そうか、なら俺が勝ったらお前の肉くれ」

「望むところで…え?」

わかさぎ姫は聞き返した。"今この人なんて…?"と思った。

「いや、人魚の肉食うと不老不死になるって聞いたからさ。本当かどうか気になってな」

サイタマは人里の本屋で妖怪の事が書かれた本に人魚の事が書かれた事を思い出したからだ。

「えっと…その………ご、ごめんなさい!!」

わかさぎ姫は川に潜り逃げた。泣きながら。

「逃げた…結局何だったんだアイツは?」

サイタマは呆れるものの先へと進んだ。

 

 

 

 

その頃とある場所…

「貴女、首が浮くなんて珍しい怪人ね」

黒い服を着た者が言う。

「私はろくろ首の妖怪だ。少し違うがな」

首が隠れる程の襟の高いマントを着、青い服に赤のスカートを履いた者が言う。

「妖怪…此処は本当に変わってるわね…」

「そういうお前も変わってるがな」

黒い服を着た者は周りにあった石や岩を宙に浮かせていたからだ。

「はやく、サイタマに合わないとね…」

その者はサイタマの事を知っていた。




次回は皆さんご存知のあの方登場です。

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