東方一撃男   作:つじかみーん

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試合にまさかの展開が!?また、再び特別試合が!そして先代の巫女様、登場。


七十二撃目:まさかの展開と2回目の特別試合

霊夢と聖の試合が始まった。聖は構え出す。何やら強者のオーラを漂わせる。しかし霊夢は怯える事なく聖に向かう。

「そんな時代遅れの構え、通用するバカなんていないわよ!」

霊夢が聖と至近距離になったその時、

「なっ!?」

突然聖が膝蹴りをする。そして左腕を掴む。

「引っかかったという事は…霊夢さんは馬鹿と認定してもいいって事ですね?」

聖は微笑みながら言う。霊夢は外そうとするがとれない。そして聖が追い討ちをかける。

「ちょっと待って!…………と、見せかけて夢想封印!」

霊夢は聖を油断させて夢想封印を放つ。しかし避けられてしまい、

「はっ!」

聖は霊夢の体に拳を入れた。霊夢は足をずりながら飛ばされたがステージの端で止まった。

「まさか…私が…アンタみたいな奴に負けるなんて…ありえない…!」

霊夢は倒れてしまった。

「しょ、勝負あり!何という事か!博麗霊夢が敗れる!勝者は聖白蓮!!」

あまりの予想外に文も驚く。

「もう少し手こずるかと思ってましたが…こんなにも早く決着がつくなんて思ってませんでした。後1回勝てばサイタマさんと戦う事が出来ますね」

聖自身も予想外だったらしい。一方観客席では萃香が

「あちゃー霊夢負けちゃったか(笑)。確かアイツ全く修行みたいなやつしてなかったから仕方が無いか!………紫どうした?」

萃香は隣にいる紫が気になったのか声をかける。

「こりゃあ…1から鍛え直すしかないわね…」

「まさかの鍛え直し!?」

紫からまず口に出さない事を言った事に萃香は驚く。

「八雲紫…それには同意見や…私も付き合うぞ」

「お前誰だよ!!」

紫の横で見知らぬ女性が紫の意見に同調した。見た目は黒と赤の霊夢と同じ服装をしており、長い髪をしていた。

「あ、私、先代の巫女と申します」

「何で現世にいんだよ!!」

女性は先代の巫女と名乗った。本来ならこの世にいないのだが、霊夢の事が気になり無理矢理蘇ったのだ。

「まぁまぁ萃香さん、そう気にせずに」

「気にするわ!」

萃香と先代の巫女の言い合いに紫は思わずクスッと笑った。

 

 

 

 

控え室では

「霊夢負けたのか」

サイタマが弁当を食いながら言う。

「お主はよくこの状況で飯が食えるな…」

マミゾウが呆れながら言う。

「そういや次はお前らだぞ。行かなくていいのか?」

「それもそうじゃな」

マミゾウはステージへと向かった。

 

 

 

 

 

続く第二試合の勝者は二ッ岩マミゾウだった。試合状況は…どちらも譲り合い無しの熱戦だった。しかしマミゾウのラストワードが決まったのが勝因である。その結果、3回戦は聖vsマミゾウとなった。

「えーそれでは…3回戦を始める前にまた特別試合を行います。サイタマさんと戦うのは…博麗霊夢さんです!!」

またもやサイタマの特別試合が始まった。今回選ばれたのは2回戦で敗北した霊夢である。ステージ上に霊夢とサイタマが立つ。

「それでは…開始!」

レフェリーの合図で霊夢が動き出す。サイタマは立ったままである。

「動く気がないのなら、場外に出してあげる!」

霊夢はサイタマを場外に出そうとした。しかし、

「悪いけど、それはお断りだわ」

サイタマは返り討ちにした。霊夢は飛ばされるが何とか耐えきった。

「おのれ…!」

霊夢は目つきが変わり、再度サイタマに向かう。が

「同じパターンは通用しねぇよ」

また返り討ちにあった。だが霊夢は諦めずに向かう。サイタマはその度に跳ね返す。だが飽きたのかサイタマが

「今度はこっちから行かせてもらうぜ」

サイタマは目にも見えぬ速さで霊夢に向かって

「連続・普通のパンチ」

霊夢に向かって連続・普通のパンチを放つ。霊夢はもろに喰らってしまい、倒れてしまった。が

「まだだ…」

「いい加減諦めろよ」

サイタマはすかさず追い討ちをかける。もはや一方的になってしまった。しかし隙を見つけた霊夢が反撃する。

「夢想封印!」

サイタマは当たってしまったが服が汚れる程度でほぼ無傷だった。

「すまんがまだマジシリーズを使う気ないんだわ」

サイタマは再度連続・普通のパンチを放つ。霊夢は避けるで精一杯だった。しかし最後の一発が当たってしまい、倒れる。

「勝負あり!圧倒的な強さです!サイタマ!しかし本人はこれでも本気でないといいます!という事は準決勝に本気になると信じましょう!」

文は興奮していた。そしてサイタマは去ろうとした時に、

「霊夢、お前は努力は報われないとか言ってたよな。それはお前が恵まれた強さを持ってたからじゃないのか?俺は元は普通の弱い人間だったよ、けど血を滲むようなトレーニングを休まずに3年間続けた結果、この強さを手に入れた。だからな、霊夢…努力は必ず報われる。覚えておけ」

サイタマはそう言ってステージから退場した。観客席では

「サイタマさん……感動しました!」

神子が涙を流しながら言った。

「えー皆様、サイタマさんの名言を言って心を打たれた方もいると思いますが引き続き第3回戦を開始いたします!」

ステージ上に聖とマミゾウが立つ。

「試合開始!」

「悪いがお主の行動はお見通しじゃ!聖!」

マミゾウは聖の行動を見切ったかのように言い、近づく。が

「あら、そう思ってるのですか?」

「なに!?」

聖はマミゾウが思ってたのと違う行動に出た。

「まさか!儂が近づいたと同時に行動パターンを変えたというのか!?」

マミゾウは驚きを隠せない。

「油断してると痛い目にあいますよ」

「え?……………ぐっ!!」

聖はマミゾウの顔に拳を入れた。しかしマミゾウは反応に遅れた為避ける事が出来ずにそのまま倒れて気を失った。

「勝負あり!またもや一発で仕留めました!」

聖は礼をし、その場を去った。マミゾウを抱えて。

「えーこれにより!準決勝の試合は聖白蓮さんとサイタマさんの試合となりました!」

3回戦までが終了し、勝ち進んだのは聖だった。その結果、準決勝でサイタマと戦う事になった。




霊夢負けたね、うん。まぁ、次回はサイタマvs聖となります。
ちなみにサイタマが食べてた弁当は神子が作った弁当です。

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