東方一撃男   作:つじかみーん

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サイタマvs魔理沙です(´・ω・`)


七十一撃目:特別試合。人間代表の魔法使いvs趣味でヒーローをやってる者

「来るぞ…大本命が!」

「まさかこんなに早く見れるとは…!」

観客席はどよめいていた。

「会場の雰囲気が変わった…」

「え?何で?」

2回戦進出者も雰囲気が変わった事に気づいた。にとり以外は

「では入場していただきましょう!本来なら準決勝まで出番はない筈の彼!しかし、この大会を見ている皆様の要望にお答えまして急遽特別試合をする事になりました!シード枠で人妖関係なく支持されており趣味でヒーローをやってる者、サイタマ!」

サイタマは声援を浴びせられながらステージに向かった。しかし彼は全く緊張していなかった。

「対するは!1回戦で霊夢選手に敗れてしまったがサイタマ選手と戦える事になった幸運の方!人間代表の魔法使い、霧雨魔理沙!」

魔理沙は酷く緊張している。というよりサイタマと勝負する事になり絶望している。

「けどやるしかねぇなこれは…!」

魔理沙は覚悟を決めた。観客席では魅魔とアリスが見守っている。あと神綺も。

「サイタマ」

「ん?どした」

「負傷を負わせる訳には行かないが…全力でやらせてもらうぜ…!」

「そうか」

魔理沙は構える。サイタマはゆるーく構えた。

「では…特別試合…開始!」

レフェリーが合図をとったと同時に魔理沙は動いた。

「お、何かしてくるのか?」

サイタマは興味を抱く。

「悪いが許してくれ!マスタースパーク!!」

魔理沙はミニ八卦炉をサイタマに向けて、マスタースパークを放った。会場は眩い光に包まれる。その光が消え、ステージを見ると

「な、何という事だ!ステージ上にいるのは魔理沙選手だけだぁぁぁ!?」

何とステージ上には魔理沙だけだあった。

「これは…夢なのか?」

魔理沙は疑った。しかし観客席では魅魔とアリスが声援を送る。

「まさか!まさかの!シード枠のサイタマ選手が敗れたというのか!?」

観客席では…

「嘘だろ!?」

「絶対ありえねぇ!」

誰もが疑った。が、この男は

「サイタマはあの程度でやられる奴じゃねぇよ」

この男が発した言葉に誰もが興味を抱く。男の名は金属バットである。彼はにとりを応援する為に来たのだ。しかし彼はサイタマが戦う姿を見た事はない。

「え?何でわかるんだ?」

「サイタマの弟子から聞いたんだが、サイタマはあの白黒魔女が放つ光線を喰らっても全く平気らしい。もしくは…避けたかだ」

バットの言った事は本当だった。

「あぶね…服燃えるとこだった…」

ステージ上にはサイタマがいたのだ。

「なんと!なんと!サイタマ選手は全くの無傷だぁ!!」

文の言う通りサイタマは無傷だった。魔理沙のマスタースパークを放たれたと同時に空高く避けたのだ。しかし滞空時間が長かった為負けたと勘違いされていた。

「何硬直してんだよ魔理沙、続きやろうぜ」

「私のマスタースパークを避けるとは…」

魔理沙は硬直をといた。そして

「ラストワード!サングレi!?」

ラストワードのサングレイザーをしようとした魔理沙の顔に衝撃が走った。何故ならサイタマが魔理沙が気づかぬ内に近づき、普通のパンチをしたからだ。魔理沙は飛ばされて気を失った。

「勝負あり!勝者はサイタマ!パンチ1発で魔理沙選手を失神させました!趣味でやってる強さとは思えません!」

サイタマは息をつき、退場した。彼に声援が送られながら。観客席で神子は

「サイタマさん…とても趣味でやってる強さとは思えません…」

と、言った。

 

 

 

 

控え室。

先程の試合を見ていた者は驚きを隠せなかった。何故ならサイタマは一発で魔理沙を倒したからである。しかし敗北した者達はサイタマと戦う事はないので安心し、魔理沙を気の毒だと思った。しかし2回戦進出者はまだ隠せていない。が、よく考えてみればサイタマと戦えるのは1人。つまり準決勝進出者である。霊夢、聖、にとり、マミゾウの内1人がサイタマと必ず戦う事になる。

「皆様、お待たせ致しました。まもなく2回戦のスタートです!最初は博麗霊夢vs聖白蓮!」

ステージ上に霊夢と聖が姿を表した。

「妖怪と仲良く暮らすのが望みなんてふざけたもんね」

「別にいいじゃないですか。これはあくまで私が望む事なのですから」

聖は微笑んで答える。

「まぁいいわ。けどサイタマと戦うのは私よ!」

「いえ、サイタマさんと戦うのは私ですよ、霊夢さん」

緊張した空気が流れる。

「両者構えて!………試合開始!」




さあ、どっちが勝つだろうね?……勝敗を決めるのは私ですが

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