東方一撃男   作:つじかみーん

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心綺楼編です。はい


心綺楼編
六十七撃目:幻想郷格闘大会。…で、希望のお面はどうするの!?


「どうするかなこれ」

サイタマは悩んでいた。前には数え切れない程のダンボール箱がある。と、その時

ピンポーン、とインターホンが鳴った。サイタマは玄関に向かう。

「新聞はお断りですよ」

「誰が新聞売りですか」

「あ、お前か」

ドアの前には神子がいた。

「ちょっとサイタマさんに相談したい事がありまして…」

「とりあえず上がれ」

「すみません」

神子はサイタマの家の中に入る。

「で、相談したい事はなんだ?」

サイタマは神子に茶を差し出す。

「それはですね…」

神子は相談したい事を話す。

 

 

 

 

 

「秦こころ?誰だソイツ」

「お面の付喪神です。彼女は表情を表すのが苦手でお面で表情を表してるのです」

「ソイツがどうしたって言うんだ」

「希望のお面が無くなってしまい暴れてしまってるのです」

「ソイツの暴走を止めればいいのか?」

「そうです、だからこれに出場して下さい」

神子は紙をサイタマに見せる。

 

 

 

 

「何だこれ?格闘大会みたいなやつか?」

「はい、決勝まで進めばこころと戦う事が出来るのです」

「よく暴走してる奴を待たせる事ができるな…」

サイタマは疑問に思う。しかしここである事に気づいた。

「…という事はこころと闘うまでに強い奴らと戦えるという事か?」

「対戦相手によって変わりますけどね」

「わかった。出場してみるか」

「ありがとうございます!」

神子は深くお辞儀する。

「で、神子は出るのか?」

「私は出ません。変わりにサイタマさんの専属マネージャーとなります」

「別にせんでもいいのに…」

サイタマは仕方が無く神子を専属マネージャーとした。本当は必要ないが。

 

 

 

 

 

そして月日は流れ大会当日となった。2人は会場に来ていた。

「時間が経つのは早いなぁ」

サイタマは呟く。彼の服装はヒーロー時に着るスーツだ。

「サイタマさん、これが出場者表です」

神子はサイタマに出場者が書かれた紙を見せる。

 

 

 

出場者

博麗霊夢(ラストワード:夢想天生)

霧雨魔理沙(ラストワード:サングレイザー)

雲居一輪&雲山(ラストワード:華麗なる親父時代)

聖白蓮(ラストワード:アーンギラサヴェーダ)

物部布都(ラストワード:大火の改新)

河城にとり(ラストワード:スーパースコープ3D)

古明地こいし(ラストワード:ブランブリーローズガーデン)

二ッ岩マミゾウ(ラストワード:八百八狸囃子)

秦こころ(ラストワード:仮面喪心舞 暗黒能楽)

サイタマ(ラストワード:マジシリーズメドレー)

 

 

「成程」

「私は観客席に行きますのでサイタマさんは控え室に行って下さい」

「おう、わかった」

神子は観客席に、サイタマは控え室へと行った。

 

 

 

控え室

サイタマは椅子に腰掛け、トーナメント表を見る。

トーナメント表はこんな感じだった。

 

 

 

Aブロック 博麗霊夢vs霧雨魔理沙

Bブロック 雲居一輪&雲山vs聖白蓮

Cブロック 物部布都vs河城にとり

Dブロック 古明地こいしvs二ッ岩マミゾウ

シード サイタマ

決勝 秦こころ

 

 

 

「こんなのでいいのか?」

サイタマは疑問に思う。組み合わせが適当な気がするからだ。そして自分がシード枠だという事に疑問を抱く。と、その時ドアの向こうから声が

「サイタマ様、選手入場の時間ですのでステージの方まで来てください」

この大会の関係者からの声だ。

「じゃあ、行くか」

サイタマは控え室から出てステージへと向かった。

 

 

 

 

観客席では

「すごい人だな…」

神子は席に腰掛けて言う。観客者が非常に多く席は取れないかと思っていたが何とか取れた。

「しかし…」

神子は振り返る、其処には…サイタマを応援する者達でいっぱいだった。そこで神子は隣にいた者に聞く。

「君、サイタマさんってそんなにも人気なのか?」

「ええ、そうですよ。サイタマ君は色んな異変や事件を解決してますので多くの人達から支持されてるんですよ」

「そうか…」

神子は納得した。しかしサイタマがここまで人気だとは思ってなかった。

「けどサイタマさんが負ける筈はないか」

神子の言った事が聞こえたのか後ろの者が

「お前さん!サイタマ君が負ける筈ないだろ!?」

「そうだ!サイタマは幻想郷の救世主だ!」

「彼がいるこそ平和に暮らせるのですよ!」

「あ…はい、そうですよね…」

神子はサイタマを支持する者達に推されてしまった。

「(本当に人気あるんだな…サイタマさんって)」

と心の中で思った。




なんでこうなった。別にいいか!(笑)
けど喉痛い…
ちなみに提供は八雲紫で、会場建設は川の河童達で、スポンサーは守矢神社、永遠亭です。大会関係者は烏天狗達です。
ちなみに本来は神子もいますが変わりにサイタマが参加したとの事です。
サイタマのラストワードはマジシリーズでよかったのかな

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