「ここが異変の元凶か?」
「まさかこんな所に建物があるとは…!」
サイタマとゾンビマンの前には木造建築の建物があった。と、その時
「誰だ!貴様達は!」
声のする方に向けると其処には緑の服を着た亡霊がいた。頭に何か被っている。
「誰?」
「私は蘇我屠自古!太子様を慕う者なり!」
亡霊は蘇我屠自古と名乗った。
「太子様って?」
「知らぬのか?太子様は豊聡耳神子の事だ」
「そうか」
サイタマは納得する。
「しかしお前達が此処に来たという事は太子様に用があるというのだな?だが太子様に近づきはさせぬ!我が雷で灰と化せ!」
屠自古は両手から電気を放とうとした。と、其処へ
「屠自古やめるのだ!」
突然声がした。屠自古の横には白い和服みたいな物を着た少女がいた。頭には屠自古と同じ物を被っていた。
「布都か。お前も来たのか」
屠自古は電気を一旦消し、横にいる少女に言う。
「お主ばかりに目立ってもらうにはいかないからな!あ、我は物部布都じゃ。宜しく頼むぞ♪」
「お、おう」
少女は物部布都と名乗った。
「お主達は太子様に用があるようじゃが…近づきはさせぬ!」
布都は構える。屠自古も構えなおす。
「ゾンビマン、俺はその亡霊倒すからお前はそっちの奴を頼む」
「わかった」
サイタマは屠自古と、ゾンビマンは布都と対決する事となった。
「私は雷を操る者…時の人と呼ばれしサイタマ!私は容赦はせぬぞ!」
「おう、じゃあぶっ飛ばすわ」
「久しぶり復活だから少々体が鈍っていてな、準備体操のつもりでいかせてもらうぞ!」
「俺も舐められたもんだな」
こうしてサイタマvs蘇我屠自古、ゾンビマンvs物部布都の勝負が始まった。
一方霊夢達は…
「「サイタマ(さん)は何処だ…」」
霊夢と早苗は墓場にいた響子に問い詰める。
「あわわわ…」
響子は酷く怯えており、今にも泣きそうである。霊夢と早苗が怖いからである。
「霊夢、やめろ」
魔理沙は霊夢と早苗を止める。
「それではサイタマさんに先を越されてしまいますよ!」
早苗が反発する。と、其処に
「サイタマさんならあの洞窟に言ったわよ」
「「何?」」
霊夢と早苗は反応した。突如現れた青蛾が教えてくれたからだ。
「「行くぞぉぉぉぉ!」」
霊夢と早苗は迅速な速さで洞窟の中へと入っていった。魔理沙と妖夢も後を追う。
「あのー…青蛾さん?教えてもよかったのですか?」
「大丈夫じゃない?けどサイタマさんなら太子様も認めてくれそうだから行っても意味はないと思いますけどね。フフフ」
青蛾はその場を去った。
今回は少なめです。すみません。
次回で決着がつき、あの方登場です。