そして妖夢、ゾンビマン久しぶりの登場です。
六十撃目:再び1人に
「まさかな…」
サイタマは時分の家の床に寝転がって呟いた。普段なら弟子の妹紅がいるのだが今回ないなかった。
「アイツが独立するとはな」
その通りである。妹紅が独立したからである。彼女は常にサイタマと共に行動をしてきた。しかしほとんどサイタマの力に頼っていた為、自分は役に立ってないのではないかと思っていた。その為弟子は辞めずに独立したのだ。元々一人暮らしには慣れている為に大丈夫との事でサイタマも納得したのだ。と、その時
「相変わらず暇そうだな、サイタマ」
「お前ノックくらいしろよ…」
声がした。其処にはゾンビマンがいた。しかし無断で入ってきた為サイタマは少々呆れている。
「で、この大量のダンボールの箱はなんだ?」
ゾンビマンは大量のダンボールの箱に興味を示す。
「これ?人里の連中から貰った」
「なるほどな、外の世界じゃインチキと呼ばれてるお前も此処じゃヒーローか」
「今は外の世界でもヒーローと呼ばれてるわ」
「そうだったのか、悪かったな」
「いいよ別に。気にしてないから」
「やっぱりお前は変わっているな、サイタマ」
サイタマとゾンビマンは楽しげな会話が弾んでいた。その様子を見ていた影が2つ。霊夢と早苗である。
「「妬ましい…!」」
「おいやめろ」
魔理沙が止めようとする。理由は霊夢と早苗が今にもサイタマの家に突撃しそうだからである。
「「サイタマは沢山の物資を貰ってるのに我々は何も貰えない事を不公平だと思わないかね?魔理沙君(魔理沙さん)?」」
「お前ら…」
サイタマに対する嫉妬感が強すぎる霊夢と早苗に呆れる。
「で、なんで冥界にいるお前までいるんだよ」
魔理沙は後ろにいる魂魄妖夢に存在に気づく。
「あの…サイタマさんの強さや人気の秘密が知りたくてですね…はい」
妖夢は控えめに答える。どうやらあの事件(詳しくは妖々夢編を)でサイタマに興味を持ったらしい。
「でも、あの巫女みたいにはなるなよ?」
「了解です」
妖夢は承諾した。
「「其処の嬢ちゃんにわしらの事を変な風に教えるじゃないよ、魔理沙君(魔理沙さん)」」
「お前らはいつからそんなキャラになったんだよ…」
キャラ崩壊している霊夢と早苗に魔理沙は呆れ果ててしまった。
「そうだサイタマ、神霊を知ってるか?」
ゾンビマンは尋ねる。
「神霊?何だそりゃ?」
「俺もよくわからないが最近命蓮寺で溢れているらしい」
「そうか…なら行ってみるか」
サイタマはヒーロースーツに着替えて命蓮寺まで向かった。ゾンビマンも後を追う。その事を聞いていた霊夢と早苗は…
「サイタマよりも先にそれを解決すれば…!」
「神霊というやらを上手く使えば…!」
霊夢と早苗は何か思いついたらしい。しかし顔がゲスい。
「「我々も急がなくては!」」
2人は命蓮寺へと向かった。
「魔理沙さんどうします?」
「霊夢と早苗2人は何しでかすかわからないからな…サイタマとゾンビマンが何とかしてくれそうだが…私らも行くか」
「そうしましょう!」
魔理沙と妖夢も命蓮寺に行く事にした。
霊夢と早苗がキャラ崩壊してますが気にせずに