五十九撃目:射命丸文の強引すぎる(?)取材
幻想郷上空。青く広がる空を迅速に駆け回る少女が1人…その名は伝統の幻想ブン屋。射命丸文である。
「あーあ、何かネタないかなー」
文は飛びながら呟いた。どうやら新聞のネタを探してるらしい。彼女が提供する文文。新聞に掲載する為のネタ探しだ。
「あやや!あれは!」
文は何かを見つけた。其処には趣味でヒーローをやっており、人妖関係なく最も支持されている外来人、サイタマだった。
「サイタマさーん!」
文はサイタマの元に来た。
「えっと…どちら様でしたっけ?」
「射命丸文です!清く正しく射命丸文ですよぉ!」
「そんな奴いたっけ?」
サイタマは文の事を忘れていた。というより全く会ってなかったからである。
「ひどいですよ〜」
文は泣きながら言う。
「すまん。で何の用?」
「えっとですね…新聞に掲載する為のネタを探してるのですよ。だからサイタマさんにネタを提供してもらおうかと」
「てかお前の新聞って9割どうでもいい事だろ」
「ほぼ全部じゃないですか!」
文は心が折れそうになったが何とか持ちこたえた。
「と、とりあえず!何かありますか!?」
「それなら…他の奴に聞いたらどうだ?」
「え?」
「俺以外にも幻想入りした奴がいるからさ」
「わかりました!」
文は飛び立ち何処かへ行ってしまった。それを見送ったサイタマは
「さて、帰るか」
「今日は5体駆除したか…」
とある河原で男が1人いた。光速のヒーローと呼ばれてる閃光のフラッシュだ。
「最近怪物駆除の依頼が増えたな…!?」
フラッシュは後ろを向き愛刀の瞬殺丸を抜き、斬りつける。しかし斬れたのは岩だった。その下に文がいた。
「あやややや…」
「なんだ、あの時の記者か。何の用だ」
「ちょっと新聞のネタを探していまして…何をされてたのですか?」
「これを見ていただけだ」
フラッシュは紙キレを文に見せる。そこには
「怪物駆除依頼リスト…?」
「ああ、俺は人里の奴らからしょっちゅう怪物駆除の依頼が来るのだ」
「そーですかぁ…」
「ま、暇なお前と違って俺は忙しいからな」
フラッシュは鼻で笑った。
「わ!私だって、新聞のネタ探しで忙しいのですよ!それではさらば!」
文はまた飛び立ってしまった。
「アイツは何がしたかったんだ…?」
フラッシュは呆れていた。
「おい!お前!少しは手加減しろ!」
「手加減なんてするわけねーだろ!」
守矢神社。其処で金属バットと洩矢諏訪子が戦っていた。
「これはいい記事になりそうですね!」
文は上空で写真を撮りながら見ていた。その時、諏訪子とバットとの戦いで漏れた弾幕が文に向かって飛んできた。
「え?」
文は避けようとするが反応に遅れたか当たってしまった。
「うわあああああああ!?」
文は墜落してしまった。
「あ"?何か落ちなかったか?」
バットは気づいた。が戦いの途中に手を止めたのか諏訪子が
「おい!手を止めるなリーゼント野郎!」
「人を頭で呼ぶんじゃねぇよ!」
「うるせー!お前の名前なんかどうだっていいんだよバーカ!」
「んだろコラァ!」
怒りが頂点に到達したバットが諏訪子を殴る。
「おのれぇ…!」
諏訪子も負け時と反撃する。それを見ていた文は
「これ邪魔しない方が身の為だわ」
そう言ってその場から離れた。
「あーあ、明日の新聞どうしよ…」
文は項垂れる。新聞のネタになる記事は見かったものの、途中に勝負に巻き込まれしまったり、途中ハプニングが度々起きた。その為ちゃんとした写真が撮れなかったのだ。
「とりあえず残りの分だけでなんとかしますか〜」
文は自分の家えと帰った。その新聞は明日配られるのだが、内容があまりに酷かったのは言うまでもない…
眠い。
次回新章突入です