東方一撃男   作:つじかみーん

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聖白蓮初登場…でいいのかな?


五十二撃目:いざ、魔界へ

「霊夢!…隣誰だっけ?」

「早苗だよ!てか何でだ!?」

サイタマと魔理沙が外に出て見る。其処には霊夢と早苗がいたからだ。何故か競争しあってるかの用に近づいてきてる。

「てか何でアンタまでいんのよ!」

「霊夢さんとサイタマさんばかりに目立ってもらっては困るからです!」

2人は言い合いながらも星蓮船に着いた。そして中に入る。

「何でいるの?…この茶温いな」

サイタマがお茶を飲みながら霊夢と早苗に尋ねる。

「私は汚名返上の為に」

「私は守矢神社が偉大である事を証明させる為です」

2人は答える。

「つまり…私達に協力してくれる事でいいですか?」

「「それでいいよ(それでいいです)」」

星の言ったことに霊夢と早苗は適当に返事した。と、その時

「こちら星蓮船船長村紗!ただいま星蓮船は魔界に近づいています!」

村紗から伝達が入った。魔界に近づいているみたいだ。皆は準備をする。その時サイタマが星に

「てか、魔界ってそんなに危険なのか?」

「はい、非常に危険な場所です」

「そうか…来てよかった」

サイタマは目つきが変わった。強い奴らに会えると思っているのだろう。そして魔界に到着する。

「すっげー気味悪いとこだな…」

魔理沙が言う。

「何か人間は入って来るなオーラが半端ないのですが…」

早苗が不安そうに言う。

「とりあえず片っ端から倒せばいいんでしょ?」

霊夢は相変わらず冷酷だった。

「ところで…サイタマさんは?」

星がサイタマがいない事に気づいた。皆は辺りを見るが姿がない。まさか…と思った瞬間、妹紅が

「師匠なら先に行ったよ」

「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」

今すぐ舟の内部から出る。その目の先にサイタマがいた。

「じゃ、私も行くので」

妹紅は舟から飛び降りてサイタマを追う。

「私達も行きましょう!」

霊夢達もサイタマと妹紅の後を追う。が

「アイツ早すぎ…」

「やっぱりサイタマは人間じゃないだろ…」

「趣味でヒーローをやってるとは思えない程の体力です…」

「師匠…やっぱり恐るべき人だ…」

霊夢達は妹紅には追いついたもののサイタマとの距離が一向に縮まらない。それはそうである。サイタマの身体能力は超人レベルに近いからである。ヒーロー協会の職員が「彼の肉体に神が宿っている」と言われた程だ。

「てか、アンタ…よくサイタマに弟子入りしようと思ったわね」

霊夢が妹紅に尋ねる。

「あの方に弟子入りすれば強くなれると思ってね」

「いやそれは流石にm「バコーン!」何だ!?」

突然大きな音が響いた為、急ぐ。音がした場所にサイタマがいた。

「師匠…何があったのですか?」

「え?何って…コイツがいきなり喧嘩売ってきたから殴った」

一同はサイタマが指さす方に顔を向ける。そこには魔界に住む怪物なのだろうと死体があった。体に大きな風穴が空いている。

「あの…サイタマさん?それって本気で殴ったのですか?」

早苗がおそるおそる尋ねる。それに対しサイタマは

「いや普通に殴っただけだけど?」

サイタマは相変わらず大雑把に答える。

「いや本気なのかそうではないのかを知りたいのです」

早苗ではなく何故か星が言う。其処にナズーリンが耳元で

「いやご主人、これはどう考えても本気で殴ったとしか思えないだろう」

「確かにそうですが…サイタマさん、どうなんですか?」

「あ、そういう事か。本気じゃないぞ」

「あ、そうですか!……え?」

え、今、なんて言った?…と誰もが(霊夢、魔理沙、早苗除く)思った。

「師匠!冗談っすよね!?」

妹紅がすかさずサイタマに言う。

「いや冗談じゃないけど?」

「………ですよね」

「納得するの!?」

妹紅が直ぐに納得した事に一同が驚く。

「じゃ、俺先に行くわ。妹紅行くぞ」

「はい!師匠!」

サイタマと妹紅は先へと進んで行った。取り残された者達は…

「という事は…サイタマは今まで本気を出してなかったことになるわね…」

「それで異変解決できるっておかしくないですか!?」

「確かにおかしいですね…」

「いやサイタマは本気出した事あるぞ」

「「「「「「え?」」」」」」

魔理沙の発言に全員が興味を持つ。

「え?本当なの?」

「ああ、神奈子と勇儀に対して本気で勝負したって言ってた」

「「「「「「マジで!?」」」」」」

一同は更に驚く。

「どっちが勝ったのですか!?」

「普通に考えてサイタマさんでしょ…」

興奮する一輪に対し村紗は当たり前かの用に答えて興奮を鎮めさせる。

「まぁその後は仲良くなってた」

「鬼と仲良くなれるってどんだけ強いんだよ…サイタマ君は…」

「まさか神奈子様と仲が良いとは…」

一同はサイタマの強さを想像とは覆す程の強さに驚いている。確かにサイタマは神奈子と勇儀と非常に仲が良い。強き者同士だからだろうか。

「あ!早く行かないとサイタマに先が越される!」

「あ!待って下さい!霊夢さん!」

霊夢と早苗は先へと急ぐ。余程サイタマに負けたくないのだろうか。

「じゃ!私達も行くか!」

「そうですね!」

魔理沙達も後を追う。

 

 

 

 

魔界のとある場所…其処には1人の男がいた。長く伸びた白い髪で黒鉄の鎧を装着しており、顔には鉄のマスクをしていた。

「まさか私の配下を一撃で葬るとは…!素晴らしい!」

その男はサイタマを称賛する。その横には…

「貴様も見てたか?…わかるはずもないか」

男は薄く輝く結晶を見ながら嘲笑うかのように言う。その結晶の中には…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖白蓮が封印されていた。




次回サイタマがその男と激突します。

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