博麗神社…
「暇」
霊夢はまだ寝転がっていた。そこに
「霊夢ー行かなくていいのかー?」
この神社に居候している鬼、伊吹萃香が来た。
「いいじゃないの別に。異変解決はサイタマがやってくれてるからさ」
霊夢は寝返りを打ちながら言う。この事を萃香は呆れた。
「霊夢…最近博麗の巫女が役立たずのズボラ巫女だって言われるけど本当なのかい?」
萃香の口から思いもよらぬ事を言われた。
「え?萃香…今何て…?」
「何てって…役立たずのズボラ巫女って言ったけど?」
「ちょっと!誰が言ってたの!?」
「人里の連中が言ってたよ」
数日前、萃香は人里の居酒屋に来ていた。其処で種族の違う妖怪や仲のいい人間達と宴会をやってた所にその事が耳に入った。
「この前では私の評判が…!」
霊夢は絶望した。まさかこんな事が言われてるなんて…!と
「萃香!神社を頼むわよ!」
「おー任しとけ」
霊夢は急いで神社から出て噂の空飛ぶ舟、星蓮船を探しに行った。
「アイツ結構極端だね」
萃香は霊夢を見送った後、神社の中に入っていった。
同じ頃守矢神社…
「やる事がない」
早苗が寝転がっていた。もはや霊夢と同じだった。その様子を神奈子が見ていた。
「早苗、サイタマみたいに異変解決や人助けに行ったらどうだい?あと信仰集めも」
「めんどくさいから嫌です」
「それでも巫女かお前は…」
「だって異変解決とか人助けとかは巫女の仕事じゃないじゃないですか〜」
早苗が口を膨らませて寝返りを打ちながら言う。神奈子は呆れ果てる。
「全く…どうしたものか…」
と、其処に
「おい!早苗!」
其処に諏訪子が入って来た。見た目子供だが神様である。
「なんですか〜諏訪子様〜」
「早苗!お前のせいで守矢神社の信仰が悪くなってんだぞ!少しは自覚はもて!」
「何で私のせいなんですか!」
早苗は反発する。
「うるせー!お前が何もしないからだよ!」
「確かに。最近早苗は何もしてないからな…けど博麗神社も信仰が悪くなってるわよ?」
「何で霊夢さんの神社も知ってるんですか!?逆にチャンスですよね!?」
「そうだけどねぇ…最近はサイタマを支持する者達が増えてるからねぇ…」
「「はぁ!?」」
早苗と何故か諏訪子が驚く。そうである。現地点で1番支持されてるのはサイタマだ。この幻想郷に来てから数々の異変を解決し、人助けもしているから多くの者達から支持されている。ファンレターや物資までもが届く程だ。
「あのハゲ野郎が支持されてるなど許さん!」
「私も黙ってる訳にはいきません!では、行ってきます!」
早苗は守矢神社を飛び出し、霊夢と同じ噂の空飛ぶ舟、星蓮船を探しに向かった。
「無茶しなければいいんだけどねぇ…」
「確かに、早苗はまだ未熟者だからな!」
2人は早苗を見送った後、また神社に入っていった。
星蓮船では…
「協力して…ほしい?」
サイタマは聞き返す。
「ええ、そうです。私達に協力してほしいのです。貴方程の実力者ならば魔界に行っても怖いものなしですので」
星は淡々と言う。ナズーリン、一輪、村紗は目を輝かせながらサイタマを見つめる。サイタマは考え込む。
「師匠、奴らは全員妖怪ですよ?こんな奴らに協力するのですか?」
妹紅がサイタマの耳元で小さく言う。確かにこの星蓮船の乗員は全員妖怪である。もしかしてらスキをついてサイタマに攻撃するかもしれない。が、しかし
「いいぜ、協力してやっても」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
星は感激し、サイタマの手を握る。
「師匠!いいのですか!?」
「いいに決まってんだろ。困ってる人を助けるのがヒーローなんだしよ」
「………そうっすね」
妹紅は直ぐに納得した。サイタマが言う事は必ず聞くからだ。
「私も協力するぜ!サイタマに目立ってばかりにはいかないからな!」
魔理沙も協力してやるかの用に言った。
「魔理沙さんもありがとうございます!」
星は魔理沙の手も握る。と、その時外から声がした。
「其処の舟待てやコラァ!!」
「其処の舟!止まって下さい!」
次回魔界に行きます。
霊夢久しぶりの出動です。てか何で早苗もなっちゃんだろう。また
、諏訪子はサイタマの名前を知りません