東方一撃男   作:つじかみーん

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祝、五十撃目です。
ナズーリン、雲居一輪&雲山、村紗水蜜、寅丸星初登場です


五十撃目:天翔る舟

妹紅が弟子入りして3日が経った。

「今日は散歩日和だな」

「そうっすね」

2人は今、散歩をしていた。その最中に妹紅が

「そういや師匠、舟のことご存知ですか?」

「舟?何の事だ?」

サイタマが疑問を持つ。

「最近、空飛ぶ舟を見かけるって噂があったので…」

「そうか。………ひょっとしてあれか?」

「え?」

サイタマは指を指す。妹紅はその方向を見る。其処には

「あれです!あの舟です!」

妹紅が驚きながら言う。噂になってる空飛ぶ舟とはその事だった。

「マジか!………行ってみるか」

「はい!………ってえ!?」

妹紅は驚く。え?今師匠何て言った? と心の中で思った。

「師匠…本気っすか?」

「え?本気だけど?」

サイタマは相変わらず呑気だった。しかし妹紅は

「いやいくら師匠でも無理かのでは…?」

「あー大丈夫。冥界にも行ったことあるから大丈夫」

サイタマは準備体操をしながら言う。確かにサイタマは助走をつけて飛び、冥界に繋がる渦に入ったことがある。

「わかりました…」

「よし、しっかり捕まってろよ」

妹紅は言われるがままにサイタマにしがみつく。そしてサイタマは助走をつけて飛んだ。舟までに。その様子を魔理沙が見ていた。

「サイタマ…お前が人間とはもう思えない…てか、しがみついてる奴は誰だ?」

魔理沙はサイタマの後を追う。

 

 

 

 

舟では…

「あれは何?」

尼と入道雲が舟に迫って来るのを見る。と、其処に

「一輪、雲山、どうかしたのか?」

ネズミの少女が彼女に気になったのか来た。

「あ、ナズーリン、あれ何だかわかる?」

一輪は迫ってくる者を指を指す。

「んー頭光ってる人間と白い髪の人間だな」

ナズーリンは答える。

「そっかー、…え!?」

一輪は驚いく。その時、

「お、着いた」

「師匠…」

サイタマと妹紅が例の舟に着いた。妹紅は何故かぐってりしてた。

「ん?お前らどうした?」

其処には呆然としてたナズーリンと一輪がいた。

「え?どうやって来たんだ?君達は…」

ナズーリンがおそるおそる質問する。

「助走して飛んだだけだけど?」

サイタマは普通に答える。

「師匠…それじゃあ嘘っぽいすよ」

妹紅が耳元で言う。妹紅自身はサイタマが助走して飛んだのは見ている。しかし信じてもらえるかが不安である。

「いや…流石にそれはu「サイタマー!」」

突然後ろから声がした。見てみると魔理沙がいた。

「魔理沙、お前も来たのか。てか霊夢は?」

「ちょっと気になったな。霊夢は行く気ないって」

「なんだよそれ…」

サイタマは呆れる。

「ちょっと待って下さい!」

突然一輪が割り込んで来た。サイタマ以外は驚く。

「え?…一輪…どうした?」

「サイタマって…趣味でヒーローをやってるあのサイタマさんですか!?」

「え?そうだけど?」

「やっぱり!」

一輪は驚きを隠せない。何故ならサイタマ本人と会えたからである。

「えっと…サイタマ君?それは本当なのか?」

「うん、本当」

「そうか…ちょっと一輪」

ナズーリンは一輪と小声で話した。

「何?ナズーリン」

「ここは彼に協力してもらわないか?」

「え?何で?」

「敵を一撃で葬る程の力を持つサイタマ君なら頼もしい味方になるかもしれんぞ」

「あ!それはありえる!」

「そうだろ?」

ナズーリンと一輪の会話は知らぬ間に盛り上がっていた。そして

「サイタマ君!ちと私達に協力してもらえぬか?」

ナズーリンはサイタマに協力してもらえる用言ったが…

「ナズーリン、サイタマさんいないけど」

「そんな訳が…っていない!」

ナズーリンは辺りを見回す。サイタマの姿がないからだ。

「サイタマ何処にいったんだ!?」

魔理沙も辺りを見回すがサイタマの姿が見当たらない。そこに妹紅が

「あ、師匠なら船の中を見に行ってくるって言ってたぞ」

「「「はぁ!?」」」

3人は驚く。そして船の中に入ってサイタマを追う。妹紅もついていく。

 

 

 

舟内部の司令室らしき場所

「星蓮船!今日も異常なし!」

水兵の格好をした少女、村紗水蜜が機嫌よく言う。

「けどさっきナズと一輪が騒いでたけど何があったんだろう?」

村紗は首を傾げる。

「この舟何処に向かってんの?」

後ろから声がした。

「忘れたのですか?魔界ですよ。聖を助けに行く為に……え?」

村紗は振り向く。其処にサイタマがいたからだ。

「えっと…どちら様ですか…?」

「俺?サイタマだけど」

「サイタマ…って、趣味でヒーローやってるサイタマさんですか!?」

村紗は驚く。てかこれ一輪と同じパターンじゃねぇか。

「サイタマ(師匠)!」

其処にナズーリン、一輪、魔理沙、妹紅が入って来た。しかしいっぺんに入ったのか崩れて倒れてしまった。

「お前ら何してんの?」

「「「それはこっちのセリフだよ!」」」

妹紅を除く3人が突っ込む。と、其処に

「どうかしたのですか?」

声がした方に一同は向ける。其処には槍と宝塔を持ち、如何にも聖人っぽい人が現れた。

「あ、ご主人」

ナズーリンが言う。

「「「ご、ご主人?」」」

サイタマ、魔理沙、妹紅が尋ねる。

「私は寅丸星と申します。貴方がサイタマさんですよね」

「そうだけど」

「やはりそうでしたか………ちょっと頼み事がありますがいいでしょうか?」

「おう、いいぜ」

「あのですね…

 

 

 

 

 

私達に協力してくれませんか?」




次回魔界に行く。ほんまかい?
ちなみにサイタマの服装はお馴染みのヒーロースーツです。

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