五撃目:紅い霧の原因を探りに
幻想郷に来て更に月日が経った。サイタマはベランダでサボテンに水やりをしていた。天井に関しては射命丸文が知り合いの妖怪に頼んで本当に3日以内に直った。
「本当に3日以内に直すとはなぁ…余程契約を破棄されたくなかったんだな」
サイタマは文が配布する文文。新聞を貰うという契約をしていた。天井に3日以内に直さなかったら契約を破棄すると言ったがそれは取り消しとなった。しかしサイタマは水やりをしながら思っていた。
「此処に来てもあんまり変わらない気がするなぁ…」
確かにそうだ。サイタマは散歩がてらに怪物等と遭遇することが多かった。しかし全てワンパンチで終わってるためつまらなかった。強い怪物と戦って苦戦の故に勝ったがそれは夢であり、実際は弱かった(サイタマレベルで)。それに関してもそうだった。
「そういや人里で買い物してたら紅い霧がなんとか…って話してた奴がいたけど何なんだろうな」
数日前サイタマは人里で買い物をしていた。服に関しては壊滅的な私服だった(その時は毛という字が大量にプリントされたシャツと短パン)その途中で紅い霧の話が耳にはいった。
「これが霊夢が言ってた異変っていうやつかな。確かめてみるか」
サイタマは水やりをやめてヒーロースーツに着替えて外に出た。しかしある事に気づいた。
「とは言っても…どうすればいいのか…」
手掛かりが1つもないのだ。サイタマが元の世界にいた頃はニュースや弟子のジェノスからの情報で怪人を倒しに行ってた。しかしそれがないため何処を調べればいいのかわからないのだ。しかしある事に気づいた。
「そういやあの鴉天狗の新聞を見ればわかるな」
サイタマは今日配られた文々。新聞を思い出しそのに何かしら情報があるのではないかと思い家に帰ろうとした時
「待て!そこのハゲ頭!」
何処からもなく声がした。サイタマを声の主の方に顔を向けると其処には水色の髪と薄緑色の髪をした少女2人がいた。普通の少女ではなく羽があり飛んでいた(水色の方は氷の羽で薄緑色の方は透けた羽)
「人を頭で呼ぶんじゃねぇよ。てか誰だ」
「あたいはチルノ!最強の妖精だ!」
「チ…チルノちゃん…辞めた方がいいと思うけど…」
「大ちゃんは黙ってて!あたいがあのハゲを倒すんだから!だから勝負だ!」
「いきなりだなおい…」
この時俺は呆れてた。チルノとかいう妖精に勝手に勝負を挑まれて大ちゃんとかいう妖精が止めにかかっている。けど止めれる気はなさそうだしちょっと相手してやるか
「いいぜ相手にしてやっても」
「よし!最強のあたいにひれ伏すがいい!」
「勝負する前に1つ聞きたいことがある」
「なんだ?」
「大ちゃんって誰だ」
すると薄緑色の髪の少女が
「私のことです。大妖精と言います…宜しくお願いします。」
「おう。宜しく。俺はサイタマだ」
「サイタマ!早速あたいと勝負しろ!」
「その代わり手加減すんなよ」
サイタマはチルノと勝負することになった。大妖精は心配そうに見守る。しかしこの時サイタマはある事を思い出した。
「(そういや家の鍵閉めたっけ…?)」と
次回チルノと対決します。サイタマはちゃんと家の鍵閉めてありますが本人は何故か覚えてなかって模様