そして…藤原妹紅初登場!…今頃!?
四十九撃目:新たな弟子
「うん、絶対ダメ」
サイタマは断った。しかし
「ヤダ!お兄さんがダメって言ってもお姉ちゃんは良いって言うもん!」
こいしは諦めてない。
「じゃあ、さとりに電話してみるわ」
サイタマはスマホを取り出し地霊殿に直接電話をかける。理由はさとり自身携帯電話を持ってないからである。
「もしもし?」
「おっ!サイタマか!何の用だい?」
電話に出たのはお燐だった。
「お燐か、さとりに用があるけど変わってもらってもいい?」
「さとり様に?わかったよ」
お燐はさとりを呼び、電話を変わる。
「サイタマさん、どうかしましたか?」
「お前の妹が俺に弟子入りしたいって言うからさ、お前は良いのかって話」
「絶対ダメです」
さとりも断った。
「だってよ」
サイタマはその事をこいしに言ったが…
「ちょっと電話貸して!」
こいしはサイタマから電話を取る。
「お姉ちゃん!何でダメなの!?」
「当たり前でしょ!私が心配するのよ!貴女が地霊殿に帰ってない事に!」
「いいじゃん別に!誰も心配してないんだからさ!」
もはや姉妹喧嘩に近かった。それとさとりはシスコンである。その為こいしが何日も帰って来ないと心配になる。
「良くないわよ!サイタマさんに迷惑かけるつもりでいるでしょ!」
「かけるつもりなんてないもん!私も強くなりたいもん!」
こうして電話での喧嘩は3時間にも及んだ。肝心のサイタマは呆れながら見ていた。漫画を読みながら。そして…
「お兄さんバイバ〜イ!」
こいしは手を振って帰った。さとりの言った事に納得し、弟子入りするのをやめたそうだ。
「あー疲れた。充電しとかないとな」
サイタマはこいしとの付き合いで疲労感があった。そして電池切れ間近のスマホを充電した。
数日後…
サイタマの家のドアの前に白い髪の見知らぬ女がいた。そして
「師匠!」
と叫んだ。サイタマがドアを開ける。
「マジで来やがったよコイツ…」
「私は藤原妹紅です!」
女は藤原妹紅と言うらしい
「名前はいいからとりあえず入れ」
サイタマは妹紅を中に入れる。
「で、俺に何の用だ」
サイタマは妹紅にお茶を差し出す。
「貴方に弟子入りがしたくて此処に来たのです!」
「お前なぁ、俺は弟子なんて募集してないぞ」
「そこをなんとか!」
「………理由を話せ」
「わかりました」
妹紅は弟子入りしたい理由をサイタマに話した。しかし余りに長すぎたのか
「馬鹿野郎!話が長い!20文字以内でまとめやがれ!」
「20文字以内で!?わ!わかりました!」
妹紅は戸惑ってしまったが何とか頭の中で整理をした。
「20文字以内にまとめました。師匠みたいに強くなる方法を教えて下さい!」
それに納得したのかサイタマは
「妹紅…お前は今何歳だ」
「え?」
「覚えてないならそれでいい。俺は今25だ。そして強くなる為にやったトレーニングを始めたのは3年前の22の時だ」
「3年前に!?本当ですか!」
「ああ、俺は就職活動に行き詰まっていたごく普通の何の取り柄もないただの青年だった。しかしある時、怪人に襲われてた餓鬼を助けた事で子供の頃憧れてたヒーローをなろうと決心し、トレーニングを始めた。そのトレーニングがこれだ!」
サイタマは自身がやったトレーニングを妹紅に説明した。そして妹紅は
「つまり…努力は報われる。ことですね」
「おっ!信用してくれるのか?」
「はい!師匠の言う事は全て信用しますので!」
「ならそれでいい…そしてお前を」
「お前を…?」
「俺の弟子として認める!」
「ありがとうございます!私、藤原妹紅!師匠の為に頑張ります!」
「程々にな」
こうしてサイタマに新しい弟子、藤原妹紅ができた。
博麗神社
「暇」
「だからなぁ…」
霊夢は相変わらず暇だった。
「霊夢…異変解決に行ったらどうだ?」
「サイタマがやってくれてるから行く気にならない」
「それでよく博麗の巫女でいられるな…」
魔理沙は呆れる。
「しょーがない、また私1人で行ってくるか…」
魔理沙は神社から出た。
こいしちゃんが弟子入りすると思った?残念!もこたんだした!
…という訳で妹紅が弟子入りしました。
次回から本格的に入ります。