東方一撃男   作:つじかみーん

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お空とこいし初登場、そして地霊殿編完結です


四十八撃目:八咫烏の力を持つ地獄鴉

「此処ら辺なんか熱いな」

「そりゃそうだよ、地霊殿は灼熱地獄に近い場所に建てたんだからさ」

サイタマとお燐は地霊殿の奥へ奥へと進んだ。

「てかさ何でお空の暴走を止めろって言ってたんだ?」

「それはね…」

お燐は語った。この事を地上の者に伝えようとした事を…

数ヶ月前…

「お姉さん誰?」

お空こと霊烏路空はとある場所にいた。目の前には…八坂神奈子がいた。

「我は八坂神奈子。神である」

「神様がこんな地下に何の用なの?」

お空は尋ねる。

「お前に八咫烏の力を授けるためにね」

「八咫烏?何それ?」

「太陽の化身とも云われる鴉だ。地獄鴉であるお前に授ける為に来たのだ」

「なんか面白そう!その力頂戴!」

「話が早い…授けよう!お前に八咫烏の力を!」

その後神奈子から八咫烏の力をもらったお空は次第に暴走し始めた。この事に気づいたお燐は亡霊を使い地上の者達に伝えた。

「それで新聞でお兄さんの記事を見てこの人ならお空を止めれると思ったんだよ」

「そうか(てか神奈子こんな事してたのかよ…)」

サイタマは何とか話を理解した心の中では神奈子のやった事に少々呆れていた。

「とりあえずお空に勝てばいいって事だろ?」

「そんな感じだよ」

そして2人はお空のいる灼熱地獄へと来た。其処には…

「神様から貰ったこの太陽の化身の力を持つ核融合!私はまさに無敵!この力を使えば地上を簡単に征服できる!此処にニューお空、見参!」

1人叫んでるお空がいた。右手にな神奈子から授かったとされるのがある。

「なんだあのイカレた鳥は…あれがお空?」

「え…まぁ…うん」

お燐は苦笑いしながら答えた。八咫烏の力を得てからあんな風になってしまったらしい。

「あ!お燐!それと…隣のお兄さんは誰?」

「サイタマだ。趣味でヒーローをしてる者で、お燐からお前の暴走を止めてほしいから来た」

「ヒーロー!?まさか私を倒しに来たの!?」

「それ以外なんか思いつくのか…?」

サイタマは呆れる。お空が予想以上にバカだったからだ。

「サイタマ、なるべく早く頼むよ」

「あ、うん。わかった」

と、その時

「喰らえ!」

お空の右手に付いている核融合から放射線のようなものが出た。サイタマはすかさず避ける。お燐を持って。

「予想以上にすごいな…」

サイタマはゾッとした。さっきいた場所が跡形も無くなっていたからだ。

「それ!もう1発!」

お空はもう1回放つ。

「サイタマ!」

お燐は叫ぶ。しかしそこにサイタマはいなかった。と、その時

「あぶねー…服が燃えるとこだった」

サイタマは間一髪避けて無事だった。しかし一部汚れている。

「おのれぇ…!これで仕留める!」

お空は発射しようとする。その間にサイタマが

「それ!」

お空の核融合に向かって何かを投げた。それがすっぽりとはまった。

「うにゅ?」

お空は気付き中を見る。しかし暗くてわからなかったのか

「まあいいや!いくよ!」

お空は気にせずに放つ。すると

ドカーン!!

「え!?」

お燐は驚く。それはお空が爆発したからである。いや詳しくは核融合が爆発したのである。そして黒焦げになったお空は落ちて倒れてしまった。

「サイタマ…何をしたんだい?」

「お空のなんか右手に付いてる変な物に石入れただけだけど?」

「それで爆発するものなの!?」

「いや俺に聞くなよ。それより助けなくていいのか?」

「あ!そうだった!お空ー!」

お燐はお空の元に行った。

 

 

 

 

その後地霊殿に戻り意識を戻したお空から話を聞いたのだが山の神社の神様から貰ったこと以外全く覚えてなかった。仕方が無くサイタマは守矢神社に向かう事にした。

「結局守矢の仕業かよ…」

サイタマはブツブツと言いながら守矢神社に向かっていた。と、其処に、

「あ!サイタマさん!信仰しに来てくれたのですか!?」

守矢神社の巫女である早苗が近づいてきた。

「いや俺は神奈子に用があって来たんだよ」

「そうですか…それと神奈子様は今留守です」

「なんだよそれ…」

サイタマは項垂れる。時間の無駄だったと思いながら帰った。

「(あの子誰だろう?)」

早苗は首を傾げた。それは…サイタマの背中に帽子を被った少女がしがみついてたからだ。

 

 

 

家に着いたサイタマはテーブルにあった紙切れに目がついた。

「なんだこれ?」

サイタマは見ている。そこには

 

『拝啓 先生へ 俺は元の世界に帰らせていただきます。理由は俺には暴走サイボーグを倒さなればいけない事を思い出したからです。しかし先生は幻想郷でのヒーロー活動を引き続き頑張って下さい。 ジェノスより』

「ジェノス…帰ったのか…」

「ねーねーその人とお兄さんはどういう関係なの?」

「ジェノスは俺の弟子…ってお前誰だ!?」

「あ、きづいた?」

サイタマは驚く。後ろに見知らぬ少女がいたからだ。帽子を被っており、緑髪で黄色の服に黒のスカート。さとりに似た青のサードアイがあった。しかし目は瞑っている。

「私、古明地こいしです♪宜しくお願いしま〜す♪」

「よ、よろしく…」

サイタマとこいしは握手する。

「話はお姉ちゃん聞いてま〜す♪」

「え?もしかしてさとりの妹か!?」

「せいか〜い♪」

こいしは楽しそうに話す。

「で、なんで此処にいるんだ?お前の姉さんも心配してるぞ?」

「うんうん、大丈夫。お姉ちゃんはそういうの気にしてないから大丈夫!」

「お前…お気楽すぎないか?」

フリーダムすぎるこいしにサイタマは呆れる。

「あ、それとお兄さんに話たいことがあるの」

「なんだ?」

 

 

 

 

 

「私を…弟子にして下さい!」




一応地霊殿編完結です。
こいし…サイタマに弟子入りするのか!?
次回、星蓮船編突入です!そしてジェノスの出番は…もうないと思います。多分

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