東方一撃男   作:つじかみーん

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お燐初登場。てか暑いよね〜


四十七撃目:お燐という名のペット

「そうだったのです…!どおりで見た事のある格好でした…!」

さとりは目を輝かせながら言う。人気者であるサイタマ本人に会えたからである。

「うん(てか趣味でヒーローやってる俺をヒーロー図にしていいのか?)」

サイタマは頷くが心の中では趣味でヒーローをやってる自分をヒーロー図にしていいのかって思った。

「そんなことありません!趣味であってもヒーローは憧れの存在なのです!」

「あ、そう…」

さとりはその事を全くと言っていい程気にしてなかった。その事にサイタマは背筋が凍った。

「ところでゾンビマンさんもヒーローなのですか?」

「一応な」

ゾンビマンはそっけなく答える。

「そうですか…」

さとりはしゅんとする。ゾンビマンがあまりにも対応が冷たかったに違いない。

「ゾンビマンお前…」

魔理沙が問う。しかしゾンビマンは

「俺はいいんだよ。幻想郷内ではサイタマの方が知れ渡ってんだからよ」

「あーそすか…」

魔理沙はそっけなく答える。そして

「ところでこの地霊殿に何の御用で?」

「ジェノスが 霊烏路空の暴走を止めろって耳にしたから気になったもんで来た」

「あ!それ私もだ!」

「俺はサイタマとこの白黒魔女に同行しただけだ」

サイタマと魔理沙は同じ事でゾンビマンは単に同行しただけだった。

「お空が!?」

さとりは驚く。

「え?お空って誰?」

「いや普通にわかるだろ!霊烏路空の事だよ!」

魔理沙がサイタマの耳元で言う。

「お前は知らなかったのか?」

「そういえばあの時…お燐が慌ててた事をしょっちゅう見かけました」

「お燐って誰だ」

サイタマは尋ねる。

「火焔猫燐の事です。火車の妖怪で私のペットです。見た目猫ですが」

「いや、火車の妖怪で見た目猫はおかしいだろ」

「サイタマ、年を経た猫は火車に変化するらしいぜ」

「マジか」

サイタマと魔理沙が会話をしてると

ニャーン と猫の声がした。

「あれがお燐です」

「え?」

サイタマはその猫を見る。黒猫であり、耳にリボンが着いており尻尾が二尾である。

「魔理沙さんが言ったように長年生きた猫は尻尾が二尾に別れます。あ、言ってなかったのですか?」

「あ、うん」

と、その時

「やっぱり猫の姿だとさとり様以外の人の会話がわからないや」

お燐が人間らしき姿に変わった。

「あ、アタイが火焔猫燐だよ。お燐と呼んどいてくれよ」

「俺はサイタマ。趣味でヒーローをやってる者だ」

サイタマは自己紹介する。

「おー!アンタがサイタマか!噂は聞いてるよ」

「私はきりさm「あ、アンタはいいよ」なんでだよ!」

魔理沙も使用としたが断られてしまった。

「それと…隣にいるお兄さんは…?」

「俺はゾンビマンだ」

「ゾンビ!?なのになんで普通でいられるの!?」

「余計なお世話だ。俺は普通のゾンビと違うからな」

しかしお燐は興奮を隠せてなかった。

「お燐は死体を運ぶのが好きなので…恐らくゾンビマンさんの事で興奮してるのです」

さとりは相変わらず冷静(?)に答える。

「サイタマ!お空の暴走を止められるよね!?」

「俺はそのつもりで来たんだが」

「なら話が早い!さ!こっちに来ておくれよ」

お燐はサイタマをある場所に案内する。

「サイタマが行くなら私m「あ、アンタらは来なくてもいいよ」だから何故!?」

魔理沙はまたもや断られてしまった。

「何でサイタマは良くて私はダメなのぉ!?」

「白黒魔女、落ち着け」

「そうですよ、此処はサイタマさんに任せておきましょう」

「うーす」

ゾンビマンとさとりに止められてた仕方が無い。魔理沙は諦めた。

 

 

 

 

妖怪の山頂上では

「古明地さとり…1番の嫌われ者か」

ジェノスは様子を見ていた。モブ河童達にいじられながら。

「盟友!その体を参考にさせてくれ!」

「待て!私が先だぞ!」

「貴様ら煩い。集中ができない」

騒がしいモブ河童だったがジェノスの一言でピタリと止めた。

「火焔猫燐は…それ程危険はなさそうだな…」

「盟友、やっぱり地下が原因だったのかな」

横でにとりが言う。

「恐らくそうだろう。火焔猫燐が先生を信用しているから違いない」

「そうだね〜」




次回完結です

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