東方一撃男   作:つじかみーん

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勇儀との決着です。
それと男の名が明かされる…


四十五撃目:鬼との決着

「音が近い…!」

「本当だ!」

魔理沙とヤマメは音のする方に近づいていた。そして2人が目にしたのは…

「サイタマ!?」

「勇儀さん!?」

2人は驚く。それはサイタマと勇儀が空中で殴りあっていたからだ。

「ねぇ…魔理沙…あのハゲの人って本当に人間なの?」

「一応…な」

魔理沙は苦笑いしながら答える。もう鬼と互角にやり合える地点で人間と信じる事は出来ない。と、その時

「やるねぇ…これが本気かい?」

地面に着いた勇儀がサイタマに向かって言う。

「一応な」

サイタマは緊張感のない顔で言った。

「そうかい…なら、あたしの奥義を見せようか」

「え?マジで?」

サイタマは期待する。

「…と、その前に」

勇儀は一つの弾を放つ。サイタマはそれを普通のパンチで跳ね返そうとする。しかし

「重いなこれ」

その弾は非常に重かった。だがサイタマは力を入れて跳ね返す。

「な!?」

勇儀はあまりに予想外だったのか、驚きながらも跳ね返ってきた弾を避ける。

「まさか…あたしの弾を跳ね返すとはね…だけどこの奥義は跳ね返せないよ!」

と、勇儀は言うと下がった。

「?」

サイタマは首を傾げた。彼から見れば勇儀は謎の行動だったからだ。

「一歩…」

勇儀は一歩前に出す。サイタマは未だに理解してなかった。

「二歩…」

更にもう一歩…この時はサイタマはやっと理解できた。

「3歩でなんかしてくるのかな?」と

「三歩…目!」

三歩間を前に出した。そして

「四天王奥義!三歩必殺!」

勇儀の目の前から無数の弾幕が現れてサイタマを襲う。

「これがお前の奥義か…こっちも見せてやるぜ、俺の奥義をな」

サイタマは構える。これを遠くから見てた魔理沙はわかっていた

「これ絶対マジシリーズだな」

「何それ?」

「サイタマの奥義っていうか…切り札っていうか…」

「信じてないの?」

「まぁ…うん」

信じれるはずもない。しかし魔理沙は見てきた。サイタマのマジシリーズを、レミリアとフランの融合弾幕や神奈子が放った無数の弾幕をマジシリーズで跳ね返したシーンを。

「必殺マジシリーズ…マジ・連続パンチ!」

サイタマはマジ・連続パンチを放った。そして弾幕を勇儀に向かって跳ね返す。

「な!?あたしの奥義が!?」

勇儀は驚く。しかも予想外すぎて動けなかった。しかし弾幕は当たらなかった。

「そうか…なら、これならどうだい!」

勇儀はサイタマに向かって行き、鬼の拳をしようとした。それにサイタマは

「マジシリーズ…マジ殴り!」

ここで予想もしなかった事が起きた。それは…

「あ、ヤベェ…」

サイタマのマジ殴りが勇儀の顔に命中した事だ。そして飛ばされて壁に激突する。

「すまん!わざとじゃないよ?偶然だからな!?」

サイタマは謝ったが内容は無茶苦茶だった。

「サイタマ…」

勇儀がサイタマの目の前まで行く。そして…

「サイタマ!お前さん最高だよ!ハハハ!」

「え?」

勇儀はサイタマの肩を叩く。流石のサイタマも戸惑う。

「お前…大丈夫か?」

「大丈夫だよ!…って痛ッ!」

勇儀はサイタマに殴られた数ヶ所の痛みが今効いた。

「おいおい、大丈夫か!?」

サイタマは勇儀を肩にかける。

「大丈夫だよ…鬼はこれくらいどうってことないよ」

「いや…そうには見えないけど」

サイタマは呆れながら勇儀を見る。だが大丈夫そうに見える。と、そこに

「サイタマ!」

突然男が前に現れる。サイタマの事を知っていた。

「ん?あ!ゾンビマン!」

「久しぶりだな」

サイタマは驚く。その男はS級8位のヒーロー、ゾンビマンだったからだ。




ゾンビマン…幻想入りです(´・ω・`)
次回地霊殿行きまふ

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