「結構静かだな…」
魔理沙も旧都に着いた。この静かさが不気味だ。
「ん?なんだあれ?」
魔理沙が目につけたのはヤマメだった。
「おい!アンタ!何処に向かってんだ?」
「わっ!人間!?」
ヤマメは驚く。後ろから呼びかかれば誰もが驚く筈だ。
「脅かして悪かったな。私は霧雨魔理沙!普通の魔法使いだ!」
「私は黒谷ヤマメ、土蜘蛛の妖怪さ。ちょっととある人間を「ドゴーン!」何!?」
突然爆発音が聞こえた。奥からだ。
「何だ今の!?行ってみよう!」
「うん!」
魔理沙とヤマメは急いで奥へと進んだ。
その爆発音の元凶はでは…サイタマと勇儀の激戦だった。
「お前、今まで手抜きだったろ?」
「そういえお前さんもそうだったんだろ?」
サイタマと勇儀は互いに笑いながら言った。そして再開する。勇儀の拳がサイタマに当たる。勇儀は鬼の中でも最強と言われており、普通ならば当てるだけで重症程度には済まない。
「お前さんなら、これくらいでは死なないであろう!?」
その通りである。サイタマはこれくらいで死ぬ程弱くはない。飛ばされて壁に激突したがなんともなかった。
「結構重い拳だったな」
サイタマもお返しのつもりで少し強めの普通のパンチを放つ。が
「あっ…」
サイタマは思わず口を開けてしまった。それは…当てた場所が勇儀の顔だったからだ。勇儀は飛ばされ壁にめり込む。
「いや、すまん!決してわざとじゃないんだよ?ただ、偶然………あ」
サイタマは謝る。そして壁にめり込んでいた勇儀が出てくる。
「お前さんには本気で戦ってみたくなったよ…!」
勇儀は怒ってるより寧ろ喜んでいた。久しぶりに強き者と戦えたからなのであろう。
「そうか。(よかった…怒ってなくて)」
サイタマはホッと胸を撫で下ろす。そして心の中では安心した。
「あたしは本気でやるけどお前さんはどうする?サイタマ」
「お前が本気を出すなら…俺も本気で行くわ」
サイタマは本気を出した。しかし周りから見ればそうには見えない。しかし勇儀にはわかっていた。
「(この男からはヤバい気迫がある!)」と
妖怪の山の頂上では…
「すげぇ!」
にとりがモニターを見ながら興奮していた。
「星熊勇儀…先生と同じ実力を持ってるとは…!」
ジェノスは驚く。2人+大勢のモブ河童はその様子を見ていた。
「けど勇儀姐さんと互角に戦えるなんで盟友の師匠すごいよ!」
「当たり前だ、先生に勝てる者などいないからな」
興奮して言うにとりに対しジェノスは当然のように答える。そして再び様子を見る。
旧都のとある居酒屋…
「なんか騒がしいな」
とある男が席を立つ。少し汚れた白いコートを着、黒のタンクトップと灰色のジーンズを履いており顔肌は異様に白かった。
「ああ、勇儀さんと時の人の外来人と戦ってるって話しだぜ」
横にいた鬼がその外来人に関しての新聞を見せる。それにその男は
「まさか…!」
突然男は店から出る。
「おい!どうしたって言うんだ!?」
男は鬼の言ってことを無視して音のする方に向かって走って行った。
「本当に居たんだな…サイタマ!」
そこ男はサイタマの事を知っていた。
次回決着つきます。そして男の名が明かされます