「着地…と」
サイタマは地面に足をついた。辺り見渡すが暗くて見えない。
「先生、明かりをつけましょうか」
「おう、頼む」
一つ目のロボがライトを照らした。このロボはジェノスが操作している。その時、サイタマの頭に何かが当たった。頭に当たった何かを持つ。それは桶だった。中には緑髪で白い服を見た少女が入ってた。
「なんで首もげないの?」
「いきなり怖い事言うなよ。誰だ」
「私はキスメ、釣瓶落しの妖怪だよ」
「へー…此処って変わった奴が結構いるんだな」
サイタマは関心する。
「アンタも変わってると思うよ」
「そうか?」
「だってぶつかったのに首もげなかったんだもん。普通の人間ならもげてたよ」
「ふーん…じゃあな」
「うん、バイバイ」
サイタマは先へと進む。キスメは珍しく手を降っていた。サイタマの事を気に入ったのだろう、そこにヤマメが着た。
「キスメちゃん!さっきの禿げた人来なかった?」
「禿げた人…?あ、サイタマならあっちに行ったよ」
キスメはサイタマが行った方向に指を指した。ヤマメは後を追う。
妖怪の山では…
「黒谷ヤマメ…キスメ…共に人間から嫌われて地下に堕とされた妖怪か…」
ジェノスはその様子を調べていた。隣にはいつの間にかにとりがいた。
「盟友…!こんな凄い機械を持ってたのか!」
「外の世界の科学力を舐めないでほしい。俺は使いやすい機械しか使わないからな」
「うむ!でもなんで師匠と同じ携帯電話を使わないの?」
にとりは尋ねる。ジェノスが持ってる携帯電話がサイタマと違うからである。
「先生が持ってるのはスマートフォンだ。俺では反応がしないからこれ使ってるだけだ」
「そうか…」
にとりは関心してこう思った。
あの盟友の携帯電話を借りて同じ物を作ってみよう!と
地下のとある橋…其処には橋姫、水橋パルスィがいた。彼女は非常に嫉妬深いのである。
「妬ましい…妬ましい…地上にいるもの達が妬ましい…」
パルスィは相変わらず妬ましいを連呼していた。と、その時、
ビュッ!
風みたいな感覚が触れた。
「な、何!?」
パルスィは振り向く。しかし誰もいない。
「誰だったの…?妬ましい…」
彼女はまた、妬ましいと連呼した。その風の正体はサイタマだった。
「さっき橋に誰かいた気もするけど気のせいなのか?」
サイタマは気にせずまた先へ進んだ。そして…
「すっげー賑やかだなー」
サイタマは足を止めた。其処には人里に似た雰囲気の町並みだった。どの店も明かりがついており、騒がしかった。
「へー地下にも町があったんだな」
サイタマは呟きながら歩いていると
「おいアンタ、趣味でヒーローやってるサイタマだろ?」
声がしたのでそちらに向ける。其処には和服を着た者がいた。だが頭には角が生えていた。
「え?知ってんのか?」
「当たり前だよ、お前さんは時の人だからね」
「俺ってここまで知られてたのか…」
サイタマは驚き少し嬉しかった。
「てかお前…頭から角生えてるけど鬼かなんかか?」
「そうだ、勇儀姐さんと地上から来たんだよ。ちょっと俺と力比べしないか?」
「おう、いいぜ」
サイタマと鬼は力比べをしてた。と同じ時間、その様子を見てる影があった。
「あれが噂の外来人かい?」
金髪で赤い一本角が生え、杯を持った鬼が言う。
「ええ、間違いありません。しかしそんなにも強くない気もしますが…」
隣にいた鬼は疑わしそうに言う。
「見た目で判断するんじゃないよ。噂では一撃で怪物を倒したって言うからね」
「一撃で!?だとしたらいくら姐さんでも…」
「怯えてんじゃないよ!鬼の名が泣くよ?」
「すみません…」
「わかればいいよ。…けど…あの外来人の強さが気になるね…」
その鬼は怪しげな笑みを浮かべてサイタマの様子を見る。その鬼は伊吹萃香と同じ山の四天王であり、鬼の中でも最強と言われる星熊勇儀だった
勇儀とサイタマの戦闘は次回あります。
あ、魔理沙出すの忘れてた…