幻想郷に来て数日がたった。博麗神社に一通の手紙が来た。
「サイタマ起きなさい。アンタ宛に手紙が来てるわよ」
「え?俺宛に?」
霊夢に言われて起きたサイタマ。現在彼は博麗神社に住み込んでいた。家が完成するまで。
「えーと何何…?」
サイタマは手紙の内容を読み始めた。霊夢も後ろから覗く。
「サイタマさんへ あなたの家が完成したから写真の場所まで来てね P.S.永遠の17歳☆八雲ゆかりん☆」
ふざけてんのか。とサイタマと霊夢は思った。
「ま、けど家完成したって言うし、今まで世話になったわ」
「5日しかいなかったけどね」
そう言ってサイタマは霊夢に別れを告げて博麗神社を出た。
~とある森の中~
サイタマは写真を頼りに自分の家を探していた。
「ここら辺のはずだが…まさかあれか?」
見た先には真っ白で真四角の建物があった。しかし少しでっぱてる部分があった。
「ここが俺の家か」
サイタマは中に入った。すると…
「え"?」
俺は驚いた。家の中がかつて自分が住んでたZ市の廃工場の管理室を改装して暮らしていた部屋と全くそっくりだったからだ。サイタマが若かった頃住んでたアパートから追い出されて行きつけの呉服屋の主人から紹介されて住んでいた場所だ。しかし怪人協会の事件の件で壊されてしまい、今は友人の紹介でヒーローズマンションに住んでいた。あまりの懐かしさにサイタマは床に寝転がって
懐かしいなぁ…と心から思った。次の瞬間…天井に大きな音が起きた。
「な…なんだ!?」
俺はすぐさまに天井を見た。穴が空いていた。そして瓦礫をどかしてみると女がいた。たが少し違った。耳が尖っており羽が生えていた。
「あややや…あっ!私は清く正しき…っえ?」
バコッ!!
「天井弁償しろ」
自己紹介してきた女の顔に衝撃が走った。理由はサイタマが怒りの拳を放ったからだ。
「いっいきなり殴ることないじゃないですか!」
「うるせぇ!!いきなり天井壊してきたお前の方がどうかしてるわ!!」
「そ、それはスピードが抑えられなくて…アハハ…ハ…」
「笑いごとじゃねぇよ…今すぐ天井を直せ」
「い…今すぐは無理ですよ!あっ!知り合いの妖怪がいるのでその方に頼んで直してもらいますからねっ?ねっ?」
「わかった。…で、アンタ誰?」
開き直るの早っ!と私は思った。
「私は清く正しき射命丸文と申します。鴉天狗の妖怪であり新聞記者をやっております」
「新聞記者?妖怪が?」
「はい!天狗達はネタを探しに飛び回り新聞を配布しているんです。あっ!あとこれ私が配布してる新聞です!」
俺は文という奴から新聞を受け取った。
「文々。新聞…?」
「はい!私の配る新聞は大スクープネタ満載です!あとこれはあなたのことが書かれた記事です!」
俺はその記事を見た。内容は…
『謎の男、人里で暴れてた怪物を一撃で撃破!一体彼は何者なのか!?そして博麗霊夢との関係は…!?』
と書かれていた。
「本当に俺のことが書かれていたんだな」
「はい!あと霊夢さんとの関係は…「俺は単に家が出来るまで霊夢のとこに住み込んでただけだ。怪しい関係は持ってない」で!ですけど
何か関係があるので…ご、ごめんなさい…」
文は話を途中で辞めた。理由はまたサイタマの拳を喰らう可能性があるからだ
「そういやまだ教えてなかったわ。俺はサイタマだ。宜しく」
「サイタマさん!私と契約してこの文文。新聞を受け取ってくれますか?あ、天井のことは弁償しますので!」
「それなら受け取ってやってもいいぜ。その代わりこの天井を3日以内に直せ。もし直さなかったらこの契約破棄するからな!」
「わ、わかりました!それでは!」
文はそう言って飛んでいってた。そしてサイタマは思った。
今日は鶏鍋にするか。と
次回紅魔郷編に入ると思います。はい