東方一撃男   作:つじかみーん

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金属バットvs洩矢諏訪子の対決です。


三十八撃目:気合いがあれば大抵どうにかなる

「人間くせにやりおるわ!」

「当たり前だ!餓鬼に負けてたまるかよ!」

サイタマと神奈子と別の場所で諏訪子とバットが激戦を繰り広げていた。諏訪子は弾幕(たまに打撃)を放って攻撃し、バットは金属バットで弾幕を跳ね返したりしていた。と、その時

「よっしゃ!まずは一本!」

バットの攻撃が諏訪子に命中した。だがこの攻撃で諏訪子は怒り狂ってしまった。

「おのれ…もう許さんぞ!」

この時はバットはマズイと思った。それは金属バットを諏訪子に当てた場所が悪かった。

「お前…!顔に当てるとか人として悪すぎるぞ!」

彼女はもう涙ぐるいで言っていた。余程痛かったのだろう。

「ヤベェな…」

バットは戸惑いながらもすぐに冷静さを戻す。

「もうお前の存在…いや全部消してやる!」

諏訪子は怒りで我を忘れてしまい弾幕を放つ。

「くらえ! 祟符「ミシャグジサマ」!」

諏訪子はそう言うと密度の狭い米粒弾幕を放った。避け切ることは限りなく不可能に近い。

「くっ!仕方がねぇ…」

バットは金属バットを構える。と、その時

「焼却」

突然ジェノスが横から入り込み、両手を前に向けて火炎放射を放つ。全範囲とは行かなかったがバット及び隠れて見ていた霊夢達には被害は及ばなかった。

「鬼サイボーグ…邪魔すんじゃねぇよ」

バットはジェノスに向かってガンを飛ばしたが少々照れていた。

「悪いな」

ジェノスは謝る。しかし諏訪子がこれを許す訳がなかった。

「おい!2人でやるのは反則だぞ!」

諏訪子は怒りながら2人に言う。しかしジェノスは

「俺は単に弾幕を消すために出ただけだ。金属バットに協力する気などはない」

「だってよ」

ジェノスは協力する気はないと言って戻った。

「むー!こうなったら…蛙ども!来い!」

諏訪子は笛を吹いた。すると無数の蛙が集まった。

「な…なんだこの蛙は!?気持ち悪ぃ!」

バットも流石に引いた。

「気持ち悪いとはなんだ!皆!鳴け!」

諏訪子はバットに言いながらも蛙達に命令した。蛙達は言われるがままに鳴きはじめる。ゲコゲコと。

「あ?なんだよいきなり」

バットはどうってことなかった。

「そう言えるのも今の内だ!」

と、言うと諏訪子は謎の念波を放つ。その念波はバットに当たる。すると

「なんだ…」

バットはふらついた。そう、催眠術の一種だ。

「さっきはよくも殴ってくれたな!これはお返しだ!」

諏訪子はバットに向かって打撃で攻撃した。時に弾幕を混ぜて。

「め、盟友!」

にとりは飛び出そうとするが魔理沙に止められてしまった。

「(このままじゃヤベェ…こうなったら!)」

バットはそう思いながら金属バットで自分を殴った。

「自分で自分を殴った…だと!?」

諏訪子は驚き、手を止めて離れる。

「あースッキリしたぜ」

「な、なんで目覚めた!?」

「大抵気合いがあればなんとかなるんだよ…さっきはよくもボカスカと殴ってくれたなぁ!」

バットは怒りを諏訪子にぶつけた。

「お…落ち着いてくれ…」

諏訪子はさっきのは何処に行ったのかくらい怯えてした。しかしバットが許すはずがない。

「安心しろ。俺は優しいからよぉ…一発ずつ!気合いを込めて!」

バットは渾身の一撃を諏訪子に放つ。

「(さっきのよりも痛い!何で!?何でなんだ!?)」

諏訪子は殴られながら考えた。しかしわからなかった。

「気合いの!怒羅厳シバき!」

バットは必殺の怒羅厳シバきを放った。けど一発ずつ気合を込めて殴るのはなんだったのだろうか。

 

 

 

~30分後~

諏訪子は無残な姿で倒れていた。バットも疲れが見えていた。

「こんな餓鬼が神様だとはな…世の中変わったもんだ…な」

バットは倒れてしまった。

「盟友!しっかりしろ!」

にとりが咄嗟に出てバットを運ぶ。




戦闘はやっぱり疲れるね(´・ω・`)
次回はサイタマvs八坂神奈子です

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