辺りは静かになった。其処には早苗とジェノスがいた。
「貴方に後悔させてやりますよ、現人神を馬鹿にしたことを!」
「現人神だろうが巫女だろうが関係ない。お前を排除する」
両者共に戦闘態勢をとる。その様子をサイタマとバットは見ていた。
「そういやあの河童は?」
サイタマは辺りを見渡す。にとりがいないからだ。
「にとりか?あのイカれた巫女と鬼サイボーグの戦闘に巻き込まれたくないとかで隠れたってよ」
バットは答える。と同時に鈍い音がした。どうやら始まったみたいだ…
その頃霊夢と魔理沙は…
「サツサツサツサツサツサツサツサツサツサツサツサツサツサツサツサツ」
「霊夢…殺す気でいるのかよ…」
魔理沙は気づいていた。霊夢はもうヤバいということに。と、その時
「彼処か!」
霊夢は何かに気づいた。煙が出ていたからだ。そしてその場所に向かった。
「霊夢待て…!」
魔理沙は慌てて後を追う。
その頃守矢神社では
「私の弾幕が効かない…!?」
早苗はジェノスに向かって言う。
「当たり前だ、俺は貴様如きの攻撃などで倒される程の軟弱者ではない」
ジェノスは当たり前のように言う。戦闘状況とは言うとジェノスの方が断然有利である。何故なら弾幕が効かないからである。早苗はジェノスに向かって無数の弾幕を放っていた。しかしジェノスはことごとく避けて早苗に攻撃を当てていた。これが結果である。
「(こうなれば…あれを使うしかありません…!)」
早苗は何か大技でも見せるつもりなのか構える。これにジェノスは腕を砲台のような形に変えてエネルギーを溜める。と、その時
「貴様かぁぁぁぁぁ!!」
突然大きな声が聞こえたのでその方向に早苗とジェノスは顔を向ける。サイタマとバットも顔を向けた。其処には霊夢がいた。しかしいつもと違う。
「お前か…私の神社を乗っ取ろうとしている巫女は」
「え?」
早苗は唖然する。
「とぼけても無駄だ、さあ答えよ…!」
霊夢は問いただす。早苗と顔の距離は約1cm程だ。
「あの…博麗霊夢さん?今はジェノスさんと勝負してるとこなので…後からにしてもらえま…ヒィィ!」
「言わないってことは…そのつもりだったのかぁぁぁぁ!」
霊夢は早苗に向かって怒りの鉄拳を放った。
「うわぁぁぁぁ!」
早苗は情けない叫びを上げて飛ばされ、そこら辺にあった岩にめり込んでしまった。と、同時に魔理沙が追いついた。
「霊夢…?」
「はっ!私何してたの?」
「覚えてねぇのかよ!」
どうやら霊夢はあまりの怒り狂いにより自身ですら覚えてなかったようだ。
「邪魔が入ったか…まぁいい」
ジェノスは呆れてしまったのか腕を元に戻した。そこに突然にとりが現れて
「すごいぞ盟友!後でメカ作りに参考にさせてくれ!」
にとりは目を輝せて言った。ジェノスは断ろうとしたがサイタマを見て
「先生が許可してるからいいだろう」
「俺なんか言ったか!?」
この事にサイタマは呆れてツッコム。そして霊夢と魔理沙に気づいたのか
「あ、お前ら来てたのか」
「よっ!サイタマ…って隣にいるの誰?」
「金属バットだ。宜しくな」
「変わった名前だな…」
魔理沙はそう思った。と、いきなりジェノスが
「何かがいる…計り知れない気力を感じる…」
と言った。それにサイタマが
「え?なんかいるのか?」
「はい、この神社の近くに誰かがいます」
ジェノスはサイタマに言う。これに霊夢達も興味を示す。と、その時後ろから声がした。
「それってあたしのことだろ?」
早苗vsジェノス…のはずが霊夢が乱入して終わる…という風になりましたがお気に示さず。