東方一撃男   作:つじかみーん

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金属バットが幻想入り果たす…そして河城にとり初登場


三十四撃目:鬼でも竜でもいける男

「こんな所に工房があるとはな」

学ランを着て手にバットを持つ男が言う。

「幻想郷にいる河童を舐めてもらったら困るよ、盟友」

青い髪で帽子を被り、背中にリュックらしき物を背負った少女が言う。

「てか本当にお前河童なのか?俺が知ってるのと全然違うぞ」

「幻想郷に生息する河童は皆こんな感じだよ。でもすごいよ盟友、その金属の棒で里に出た怪物をやっつけるなんて」

「俺はヒーローになってからこれで怪人を倒してんだよ。あとこれはバットだ」

「同じことじゃないか、でも正直驚いたよ。後私は河城にとり、宜しくね」

「ああ、宜しく」

にとりと握手した男の名は、…S級15位の金属バットことバットだった。彼は博麗神社を調べてたところ八雲紫に無理矢理連れてこられてしまった。その後人里に行き暴れてた怪物を倒したところ、それを偶然見ていたにとりが自分の工房に招待したのだ。

「てか盟友はなんで此処に来たの?」

「博麗神社を調査してたら八雲紫とかいう変な女に無理矢理連れてこられてたんだよ」

「あーあのスキマ妖怪か…あの人は遊び半分でやってるって聞くからねぇ…」

「マジか…次会ったら怒羅厳シバき浴びせてやるか…」

「盟友…それは辞めた方が…」

にとりは止めようとするが…

「にとり、俺は鬼でも竜レベルの怪人だろうが怪物でもいけるから問題はねぇ…!」

バットは殺気を放つ。

「いやそういう問題じゃなくて…「にとりーお客さんー!」え?お客さん?」

にとりはモブ河童に呼ばれて入口に向かう。バットも向かった。

 

 

 

「此処に河童がいんのか?」

「間違いありません。先ほど会った妖怪も此処にいると言ってましたので」

工房の入口にはサイタマとジェノスがいた。とその時、

「はいはーいどちら様〜?」

にとりがドアを開ける。バットも顔を見せる。その時ジェノスが

「お前は金属バット!」

自分と同じ階級のヒーローがいる事を驚く。

「鬼サイボーグ!?…隣のハゲは誰だ?」

バットはジェノスの事は知っていた。しかしサイタマの事は知らなかった。

「サイタマだ、宜しくな」

「よ、宜しく…」

サイタマとバットは握手をする。この時バットはこう思っていた。

「(確かこのハゲはA級だったよな…なんでS級の鬼サイボーグと一緒にいるんだ?)」

「め…盟友?知り合い?」

横からにとりが話しかける。それに対しバットは

「鬼サイボーグとは同じ階級のヒーローだ。サイタマは違うけどな」

「そうだったのか…ん?まさか!」

にとりは何かに気づいたのかその場を一旦去り、また戻ってきた。新聞を持って

「間違いない!そこの頭寒そうな盟友!趣味でヒーローやってるサイタマさんでしょ!」

「頭寒そうとは余計なお世話だ。確かにそうだ」

サイタマは怒るのを我慢して答えた。この時バットは後ろ向いて笑っていた。

「やっぱりそうか!」

にとりは驚く。まさか時の人に出会えると思ってなかったからだ。

「隣にいる盟友はちょっと変だけど…」

にとりはジェノスに顔を向けた。

「俺はジェノス、サイタマ先生と正義活動をしているサイボーグだ」

「さ、サイボーグ!?」

にとりはまた驚く。そしてジェノスの手を引っ張り工房の奥へと行った。

「アイツ…ジェノスに何するつもりだ?」

「にとりは水の中のエンジニアと呼ばれてる程だ。鬼サイボーグの事を調べるつもりでいんだろ」

「そうか…あ、神社の道なり聞くの忘れてた…」

サイタマは思い出す。にとりにこの事を聞くことを忘れてたのだ。

「神社?守矢神社のことか?俺知ってるぞ」

バットが答える。

「マジか!教えてくれ!」

「その変わり鬼サイボーグとの関係を教えろ」

「おう、いいぜ」

バットは守矢神社までの道なりを、サイタマはジェノスとの関係を教えた。




最初は童帝出そうと思ってましたがなんでか金属バットになりました(笑)
次回守矢神社に向かいます。

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