東方一撃男   作:つじかみーん

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犬走椛初登場です


三十三撃目:妖怪の山へ

「此処が妖怪の山です」

「随分と生い茂ってるなー」

サイタマとジェノスは妖怪の山入口付近にいた。守矢神社に行くためだ。

「此処には多くの妖怪が潜んでいます。特に天狗の一種が」

「文も言ってたからな」

「はい、しかし此処を監視するのは白狼天狗という天狗の中でも下っ端扱いされてる者達です」

「下っ端って…」

このことにサイタマは呆れる。

「とりあえず入ろうぜ」

「はい」

2人は進んだ。その様子を霊夢と魔理沙が見ていた。

「やっぱりあの2人も来てたのか」

「ゼッタイニブットバシテヤル…ジンジャマルゴト…!」

「霊夢落ち着けよ…」

霊夢は我を忘れてしまってる。そして2人も進む。

 

サイタマとジェノスは妖怪の山を突き進んでいた。木々が広がる神秘的な場所だった。

「すげー広いなここ。迷いそうだ」

「大丈夫です。事前に調べてありますので。神社のことを」

「道知らねーのかよ!?」

ジェノスの発言にサイタマがツッコム。とそこに

「待て!其処の侵入者め!」

声がしたので2人は顔を向ける。其処には大剣と盾を持ち、白狼らしき少女がいた。

「この妖怪の山に無断で入る不届き者め!私が成敗してやる!」

「なんだあの頭がイカれた犬は…」

サイタマは小声で言う。しかしそれが聞こえたのか

「イカれた犬とはなんだ!そこのハゲ頭め!」

白狼少女が言ったこれがサイタマの怒りに触れてしまった。

「ハゲって言うんじゃねぇ!」

「貴様!先生にその態度はなんだ!そして名を名乗れ!」

「私は白狼天狗である犬走椛だ!此処でお前達を成敗してやる!」

「ジェノス、白狼天狗って…」

「はい、天狗の中でも下っ端扱いされてる者です」

「ええい煩い!皆の者!其処にいる侵入者を排除せよ!」

椛はそう言うと何処に隠れてのか一斉に白狼天狗が現れた。

「ジェノス…やるぞ!」

「はい!」

サイタマとジェノスは構えた。

 

 

一方霊夢と魔理沙は

「迷いそうだなここ…」

「ツブスツブスツブスツブスツブスツブス…」

「霊夢だから落ち着けって…」

霊夢はもう無意識に言ってるようにしか見えなかった。

「仕方が無い、霊夢はこのままにしておくか…」

魔理沙は呆れながらも霊夢の後を追う。

 

 

 

 

「あわわわ…」

椛は怯えたいた。それは大勢の白狼天狗が倒れてたからである。

「大したことなかったな」

「やはり下っ端は下っ端か…」

そこには無傷のサイタマとジェノスがいた。

「くっ!」

椛は大剣を構えて切りかかろうとする。とその時、

「待て!」

目の前に何かが現れた。椛だけでなくサイタマも手を止める。そこには別の白狼天狗がいた。しかし見た目が少し違う。

「何故止めるのですか!奴らは侵入者ですよ!」

「貴様は彼等に此処に来た理由を聞いたのか?」

「いえ…」

今彼女が話してるのは白狼天狗内では格が上の白狼天狗である。椛は理由を聞かずに切りつけることがある。その為、上の者から注意されてしまうことが多い。

「貴様は何度言えばわかるのだ?」

「すみません…」

椛は落ち込みながら去っていった。

「すまない、私の部下が無礼な態度をとってしまって」

「いいよ、慣れてるから」

「そうか…お主達の名前は?」

「俺はサイタマ、趣味でヒーローをやってる者だ」

「俺はジェノス、サイタマ先生と共に正義活動をしている者だ」

「サイタマ殿とジェノス殿か…此処に来た理由とは…?」

白狼天狗は尋ねる。

「この山の頂上に神社が建ったっていうから来た」

「そうか…道なりについては川の辺にいる河童に聞くといい」

「河童?」

「ああ、奴らなら何か知ってるかもしれない」

「そうか、ありがとな」

サイタマは礼を言い、ジェノスと共に川に向かった。




次回あのヒーローがまさかの登場です

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