そしてお気に入り50突破しました。ありがとうございます
三十二撃目:ヒーローは支持されるもの?
「先生…また届きました」
ジェノスが玄関にあった小包を置く。
「またかよ。これで50個目だぞ」
サイタマは呆れる。
「ここ最近物資が届きますね」
「なんでだろうな」
2人が幻想郷に来て半年がたっていた(ジェノスは違うが)。そして最近物資が届くようになった。多い時には10個も届いたことがあった。
「単に目の前にいた怪物とかを倒してるだけなのにな」
「おそらく…先生は人里の人間達から支持されてるみたいですね」
確かにそうである。サイタマは散歩がてらに怪物等に遭遇する事がよくあった。本人は目の前に現れた怪物を倒していっただけである。またジェノスと一緒に人里に買い物に行った時も遭遇することがあり協力して倒していた。それを見た者達から感謝されており、物資が送られるようになったのである。
「ま、ヒーローは悪い奴らを倒したり人助けをしたりするのが役目だから…ってジェノスなにしてんの?」
そこにはジェノスが目にも見えない程の速さでノートにメモをしていた
「先生が言ったことをメモしておこうかと!」
「俺なんか言ったか!?」
サイタマはツッコム。この時ジェノスは心の中でこう思っていた。
「(先生が此処に来てから人里の人間達から感謝されるようになり、幻想郷を守る人代表になっている。しかしこれだけの支持があれば先生の人気に嫉妬する奴も現れるかもしれない…しかしこの事は黙っておこう)」
考え込むジェノスを気にしたのかサイタマが声をかける
「ん?どうした?」
「いえ!なんでもありません。それと先生、山の頂上に神社ができた事をご存知ですか?」
「え?神社?」
「はい、守矢神社という神社が最近突然できたとのことです」
「そうか……なら行ってみようぜ」
「はい!」
サイタマとジェノスは身支度を整えて外に出て守矢神社まで向かった。
~博麗神社~
「暇」
「お前は毎日暇だろ…」
霊夢の発言に魔理沙が呆れる。
「てか思ったけどサイタマには物資が来てなんで博麗の巫女である私には何も届かないの?不公平だと思わない?」
「いやサイタマは人里で暴れてた怪物とかも退治してるからそれが影響なんだろな…あ、後これ新聞」
魔理沙は霊夢に新聞を見せる。そこには
『ヒーローサイタマ、人間の里で暴れてた怪物を撃破!まさに幻想郷に現れた救世主!』
と書かれてた。
「私だって役に立つことやってるわよ!」
「霊夢、お前異変解決以外やったことあるのか?」
「うっ…」
霊夢は言葉が詰まってしまった。霊夢は異変解決くらいしかした事がない。またしても人里に行くことが殆どない。更にこの博麗神社は妖怪がうろちょろしてるため近づき難いためかその為信仰も低い。たが支持はされてる。が物資が届いたことは1回もない。
「なんかサイタマに嫉妬したくなってきたわ…」
「やめろ。あ、そういや妖怪の山に神社ができたって話だぜ」
「神社!?まさか信仰を集めて私の神社を乗っ取るつもりじゃ…ぶっとばす!」
霊夢は神社を飛び出し妖怪の山まで向かった。魔理沙は呆れながらも後を追う。
最近疲れる。けど頑張ります。