「趣味でその強さ…驚きだわ…!」
幽香は驚く。
「そんなに驚くことか?」
サイタマは呆れる。そこにジェノスが
「先生、むしろその強さで趣味でヒーローをしてると言いきることが驚きです」
「お前もかよ…」
更に呆れた。弟子からもこう言われたことに。現在サイタマとジェノスは幽香の家に来ていた。
「ところで…そこまで強くなれた秘訣とかはあるの?」
「ああ、あるぜ」
「ならば聞きたいわね」
幽香はサイタマの強さの秘訣に興味を抱く。そしてジェノスは何処から取り出したのかノートとペンを用意する。
「俺がここまで強くなれたのは…」
サイタマは幽香とジェノスに説明する。あの強さの秘訣を
「………本当なの?」
「うん、本当」
「正直信じられないけど…貴方が言うならば信じようかしら♪」
幽香はサイタマが強くなれた秘訣を信じた。だがこのサイボーグの男は
「先生!それは前にも言いましたよね!?本当のことを教えて下さい!」
ジェノスはサイタマに問い詰める。この強さの秘訣を全くと言っていいほど信じてないからだ。しかしサイタマは
「だからこれ以上ないって」
「そうよ、彼が言う事を信じなさい」
何故か幽香はサイタマの味方に入った。しかしジェノスは
「信じることは出来ません!第一先生はその普通すぎるトレーニングで強くなれたのですか!」
「あっ、確かにそうよね…」
幽香はジェノスの言ったことに共感した。てかこの女はどっちの味方なのだろうか。
「それは……俺自身もわからん!」
サイタマは単刀直入に答えた。
「「……は?」」
ジェノスと幽香は唖然する。と次の瞬間、
「先生…!ふざけるのも程々にして下さい!!」
ジェノスはサイタマに向かって
「俺は先生みたいに強くなる為に弟子入りしたのです!だから本当のことを教えて下さい!!」
ジェノスは涙ぐるいでサイタマに言った。
「ちょっとジェノス君!落ち着いて!」
幽香はジェノスをなだめようとする。しかし効果はなかった。その時、
「幽香いるの?」
ドアから突然声がしたので3人はその方向に顔を向ける。そこには金髪でリボンを付けた少女がいた。横には人形らしきものが浮いている。
「あらメディスンじゃない。どうしたの?」
幽香はメディスンという少女に声をかける。
「なんか騒がしいから気になったから来た。それと彼処にいるのは誰?」
メディスンはサイタマとジェノスのとこに指をさす。
「えっーと…趣味で正義活動をしている方とそのお弟子さんよ」
「いや名前で言えよ」
幽香の大雑把すぎる説明にサイタマがツッコム。
「ふーん、そうだ幽香、これから話したいことあるけどいい?」
「いいわよ。貴方達はどうする?」
「俺らはいいよ。する事あるし」
「先生が行かないのならば俺も行かない」
サイタマとジェノスは断る。
「そう…わかったわ」
「悪ぃな。時間あって暇な時にまた来るわ」
「ええ、また来てね。それと…今度は被害の少ない所でやりましょうね」
「ああ」
サイタマと幽香は再戦の約束をした。いつになるかはわからないが。
「じゃあな」
サイタマは手を振る。それに幽香とメディスンも手を振る。
~帰り道~
「先生…本当のことを教えて下さい」
「まだ諦めてなかったのかよ…」
ジェノスはまた問い詰める。サイタマは呆れる。
「だからこれ以外ないって。けど1つだけ言えることがある」
「それはなんですか?教えて下さい!」
ジェノスは興味を抱く。
「それは…努力は必ず報われる」
サイタマは1つだけ言えることを言った。。これにジェノスは
「努力は必ず報われる…か」
と呟いた。
実際サイタマは努力して強くなったらしいからね