二十六撃目:四季折々の花々
「先生、この前の異変のことが書かれてます」
「そうか」
ジェノスはサイタマに新聞を渡す。見出しには
『ヒーローサイタマ、異変解決!』と書かれていた。写真は何故かまた魔理沙が目立っており、肝心のサイタマは半分しか写ってなかった。この事に不満を持ったジェノスは提供者の射命丸文に抗議をかけようとしたがサイタマに止められた。
「先生が異変を解決したはずなのに何故この白黒の魔女が目立つのかが俺にはわかりません」
「魔理沙は結構目立ちがりやだから仕方がないだろ。俺は気にしてはないんだけど。」
サイタマ自身は全く気にしてはなかった。しかし自分が半分しか写ってない事は気にしてた。
つい先日起きた月がすり替えたれたことについての真相はこうだった。サイタマが跳ね返した弾幕に当たり気を失っていた輝夜はなんとか意識を取り戻しこの事を話した。月の都にいた頃蓬莱の薬を使用した事がバレてしまいその薬を作成した永琳と共に追放されて迷いの竹林で永遠亭を建て住んだ。月からの使者を妨げる為に永琳に頼み偽の月とすり替えたのだ。しかしそれを異変と思った妖怪達が霊夢の所に行って異変解決を頼み、霊夢は渋々言いながら異変の場所へと向かった。魔理沙、レミリア、幽々子はその噂を聞きつけてその場所に向かった。一方サイタマとフラッシュはいつもより暗いと思い異変解決へと向かった。ジェノスはその時に幻想郷に来たため異変のことなど知らなかった。
「しかしその後は疲れたなー」
「確かにそうですね」
サイタマが言うその後とは永遠亭の修復作業のことである。あの時の勝負で永遠亭が半壊してしまい修復作業を手伝わされてしまったのである。
「先生、話変わりますがいいでしょうか?」
「なんだ」
ジェノスはいきなり話の内容を変えた。それにサイタマは呆れる。
「最近季節はずれの花が咲いてると聞いてますが先生はご存知ですか?」
「いや覚えてないな…確か散歩の途中に向日葵を見かけたな」
サイタマは自分の興味ない事には記憶が乏しいためハッキリと覚えてはいない。
「それは本当ですか」
「多分な。見かけた時は一面向日葵だらけだったしな」
その時ジェノスはサイタマに
「その場所に向かいましょう!」
「え?」
サイタマはキョトンとする。ジェノスが誘うのが珍しかったからである。そして
「じゃ、行くか!」
「はい!」
サイタマはヒーロースーツに着替えてジェノスと共に外に出た。
~博麗神社~
霊夢と魔理沙は縁側で話をしていた。
「霊夢、最近季節はずれの花が咲いてるがどう思う?」
「別にどうも思わないわよ」
魔理沙の質問に霊夢は興味なさそうに答える。其処に
「異変解決に行かないのか?」
前に閃光のフラッシュが現れた。此処に用があるらしく来たのだ。
「確かアンタって…光線のスラッシュだったけ?」
「閃光のフラッシュだ。覚えにくいなら閃光のはつけなくてもいい」
「わ、わかった」
魔理沙はフラッシュから正式な名前を聞いてなかったためハッキリと覚えてなかった。そこに霊夢が
「で、なんの用よ」
「挨拶をしに来た。それだけだ」
「あ、そう」
挨拶をし終えた後フラッシュは座り込み剣を磨いた。
「あれ?確か幽々子折られなかったけ?」
「ああ、確かにこの瞬殺丸は西行寺幽々子に折られた。しかしその後お詫びとして直してくれたのだ」
フラッシュは瞬殺丸を眺めながら言った。
「そ…そうか」
魔理沙はちょっとだけ引いていた。
「ま、とりあえずゆっくりしてなさい」
霊夢はフラッシュに対して言った。
次回あの方が登場するします。
あと異変解決のことはないと思います(笑)