東方一撃男   作:つじかみーん

183 / 183
大変お久しぶりです。



百八十三撃目:ヒーローとバックダンサーズと新聞記者

「サイタマ君、君に言っておきたい事がある。」

「え?何急に」

「俺は君と同じヒーロー協会所属のヒーローではない。だから駆動騎士とは呼ばないでくれ」

「なんでだよ、駆動騎士って名前格好いいじゃねえかよ。俺なんてハゲマントだぞ?」

「違う、そういう問題じゃない」

駆動騎士はいきなり「この名前で呼ぶな」と言った事に驚きつつ、自分に付けられたヒーロー名に愚痴る。…確かにサイタマに関しては見た目だけで命名されたから仕方がない。

「じゃあ何て呼べばいいんだよ」

「俺の本名はゼロだ。そう呼んでくれればいい」

「そっちの方が覚えやすくていいわ。宜しくな、ゼロ」

「…」

サイタマはゼロと握手する。何故か。そして

「それとサイタマ君、君は何故俺の名を知ってたんだ?君とは面識がなかったはずだが?」

「そ…それは」

ゼロの質問にサイタマは言葉が詰まる。言われてみればサイタマはゼロとは全くと言っていい程面識がない。更にサイタマは基本的に人の名前を覚えている事はほとんどなく、大体は見た目で渾名をつけてる事が多い(なお、一度で名前を憶えたのはジェノスやフブキくらい)。にもかかわらず、駆動騎士の名を言えた事には違和感がある。

「まあ…可能性があるとすればジェノス君に教えてもらったって所かな?」

「…そ、そうだ!ジェノスが教えてくれたんだよ!俺に対してもっと覚えた方が良いってな!」

サイタマはてんぱりながらも言う。しかも汗だくで。すると

「「いつまで私(僕)達を無視してるの!?」」

サイタとゼロの会話に痺れを切らした爾子田里乃と丁礼田舞は怒る。

「あれ?まだ居たんだ」

「「いるわ!てか私(僕)らを無視して会話してんじゃねーよ!!」」

「あ、忘れてた。すまんすまん」

サイタマは里乃と舞をそっちのけてた事を謝る。

「つまり話の早い所、お前らを倒せば異変の原因となるボスが出てくる奴?」

「それはどうかな?まあ、君達が僕らに勝てると思わないほうが…フゴ!?」

「舞!?」

舞の体に重い衝撃が走る。サイタマが殴ったからである。舞は結構飛ばされた。

「勝手に決めんなよ。やってみねーとわかんねぇだろ?」

「サイタマ君、せめて人の話は最後まで聞いた方がいいぞ…」

サイタマの突拍子もない行動にゼロは呆れる。と、その時烏天狗が現れた。

「あれ?サイタマさん?」

「あ!誰だっけ?」

「ズコー!射名丸文ですよ!前も言いましたよね!?」

ご存じ、新聞記者の射名丸文である。しかしサイタマから名前を忘れられてたので空中でずっこける。

「そうだったけ?てかなんで居るの?」

「四季異変の原因を探ってた所です!!」

「あっそ」

「興味なし!?」

文は今回の異変の原因を探ってた所だった。だがサイタマに素っ気なく返されたのでショックを受ける。

「いや、サイタマさんも異変の原因探ってたんですよね!?」

「あーそうだったな。ゼロもそうだったけ?」

「俺もそうだ。サイタマ君と協力して異変を探ってた所だ。」

「おお…!じゃあ3人で解決しましょう!」

「そうだな、多ければ多い程解決に近づくからな」

「多ければ良いってものじゃないぞ」

文の提案にサイタマの納得する。ゼロがサイタマの考えにツッコむ。

「痛てて…流石に強いな、君のパンチは」

「舞!」

サイタマに吹っ飛ばされた舞が帰ってきた。結構ダメージを受けてた。

「やはり彼は強いな、もしかしたら僕らでも叶わないかもしれない…」

「弱気にならないでよ舞!私達ならヒーローにも勝てるよ!!」

「そうだったな、でも体勢を立て直してからだ」

「そうだね!じゃ、また!」

「おい!逃げる気か!?」

里乃と舞が場を離れそうなったのでサイタマが叫ぶ。

「逃げるんじゃないわよ!万全な状態にするだけ!特に舞は!」

「僕を強調して言う事か!?…まあ良い。次は不意打ちなんてさせないからな!」

「負け惜しみ?」

「違うわ!!」

里乃と舞をその場から去った。

「おい、消えたぞ彼奴ら」

「振り出しに戻った所か…」

「で、でも探れば分かると思いますよ!?」

「いや当てずっぽうに探しては意味がない」

「た…確かに」

サイタマ、ゼロ、文は考える。そこに予想外の人物がやって来た。

「あのーよければ私が協力しましょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、霊夢達は

「どうすりゃいいんじゃああああああああああ!!!!!」

「落ち着け霊夢」

叫ぶ霊夢に魔理沙はツッコむ。

「今回こそはサイタマより異変を解決すんのよ!」

「でも霊夢、お前そこまで異常気象の事気にしてないだろ?」

「…」

「え?図星?」

「…」

「本当なんかい」

実は霊夢、異常気象の事はあまり気にしておらず、単にサイタマより異変を解決する事が目的だったようだ。すると魔理沙が何かに気づいた。

「あれ?あれは成美か?」

「え?さっきのお地蔵様?」

魔理沙が矢田寺成美に気づいた。どこかに向かってるようだ。

「もしかしたら…へへへ解決の手口になるかも!」

「霊夢…顔が悪いぞ」

霊夢の悪顔に魔理沙は引く。

「そうとなればあいつの後を付けるわよ!」

「おい霊夢待ってくれ!」

霊夢と魔理沙は成美の後を追いかけた。

 




皆さんお久しぶりです。つじかみーんです。
最後の投稿から4年くらいたってました。楽しみにして方申し訳ございません。
これからも隔離更新になりますので、引き続き「東方一撃男」の方を宜しくお願いします!


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。