東方一撃男   作:つじかみーん

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暑いんだよな


百七十八撃目:真夏の蝶々妖精

異変解決の策を探し、霊夢と魔理沙は手がかりを探していた。

「手がかりゆーてもその手がかりらしきものがねぇからな…どーする?」

「探せば見つかる!」

「見つかる?」

「多分!」

「多分かい!」

2人仲良く(?)話ながら探し続ける。一方サイタマと駆動騎士は…

 

 

 

 

 

 

 

「ここが怪しいな」

2人は霧の湖にいた。何故なら"いつもと違う"気がしたからだ。その時

「久しぶりだなお前ら!最強のアタイが参上だ!」

サイタマと駆動騎士の前に現れたのは青髪で氷の羽が生えた少女が現れた。首元には向日葵のペンダントがある。えーと誰だっけ?確か…チル…何とかだった気がする。

「チルノだ!」

そうそうチルノである。自称最強の妖精である。しかし何故か肌がこんがり焼けた色になっていた。日焼けなのだろうか?いやなんで氷の妖精が日焼けすんだよ。

「今日こそアタイをバカにした罪をきっちりと返してやる!」

どうやら怨みがあるらしい。そうである。チルノはサイタマと駆動騎士に負けた過去があり(しかも一方的に)、その時のリベンジを今か今待っていたのだ。だが…

「誰?」

「サイタマ君、チルノという雑魚中の雑魚だ。前にも会った事があるだろう」

「そうだったかな…悪ぃ覚えてないわ」

サイタマは全く覚えていなかった。それもそうである。サイタマは人の名前を覚えていない事が多い(関節のパニックみたいに。てかそんな奴いたっけ?)。だがしかしチルノが登場したのは151話以来であり27話以来の登場だった気がする。気になる方は調べてね!

「ア・タ・イだよ!チルノだよ!忘れるんじゃねぇーよ!それに雑魚って言うなコラー!」

完全に忘れられてた事に怒るチルノ。更に駆動騎士に雑魚扱いされた事にも怒る。確かにサイタマと駆動騎士から見れば雑魚に近いが

「あーそうだったチルノだったな。で、何?俺らになんか用?てか何で日焼けしてんだよ」

「気がついたらこうなってた!」

チルノ曰くいつの間にか日焼けしてたらしい。いかにもチルノらしい答え方だ。

「バカか」

「バカだな」

2人揃ってバカと言う。

「バカって言うんじゃねぇよ!確かにバカだけど!」

「「認めるんかい」」

チルノは自分がバカって言われた事に怒るが自分でバカと認めてしまった為、サイタマと駆動騎士は呆れる。

「もういい!アタイの奥義を「どどどどどど!どけい!」ごへ!?」

チルノが何かぶつかった。いやぶつけられたか。

「え?何?」

普段動じないサイタマも驚いた。倒れたチルノの横には水色の髪でアゲハ蝶のような羽をした少女がいた。この子も妖精なのだろうか?その時

「どけやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

アゲハ蝶の少女はサイタマ達に向かって突進してきた。が

「落ち着け」

サイタマはチョップを繰り出した。見事命中し、少女は地面にめり込んだ。

「流石だな」

「まあな、てか何だこいつ?」

サイタマは地面にめり込んだ少女を引き剥がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先程の無礼行為すみませんでした!」

少女はサイタマと駆動騎士に謝る。チルノは以前と気絶したままである。

「いいよ別に。こんなん慣れっこだから」

「俺達も幾度となく怪人達が突っ込んで来る事があったからな」

サイタマ、駆動騎士は気にしてなかった。ヒーローと名乗っている分、怪人が奇襲してきてもとっさに対応できたのだ。

「名をなのれ」

「私はエタニティラルバ、アゲハ蝶の妖精です」

「へー蝶々の妖精」

少女はエタニティラルバと名乗った。アゲハ蝶の妖精だそうだ。

「お前って普段からこんなんなの?」

「そんな訳ないですよ!何か知りませんけど力が溢れ出てきて暴走してしまったみたいです」

エタニティは異変の影響なのか普段出ない力が出て暴れていたらしい。だがサイタマによりその暴走は止まったのだ。

「しかしチルノの肌が濃いのは…まさか異変の元凶!?」

「いやただの日焼けだろ」

「マジで!?」

「マジだよ」

エタニティは気絶しているチルノを見て普段より肌の濃い為なのか異変の元凶だと思った。だがサイタマに日焼け止めと言われ動揺する。

「いやいやおかしいですよ!チルノは氷の妖精だから日焼けはしませんよ!」

「え?そうなの?」

「そうなのかもしれないな、"氷の妖精"は太陽を浴び続けると溶けてしまうからな。この妖精の言う通り異変の影響かも知れない」

駆動騎士の推理(?)にサイタマは納得する。

「サイタマ君、他にも怪しい場所を調べよう」

「そうだな」

サイタマと駆動騎士が霧の湖から去ろうとした時

「待って下さい!」

「「?」」

エタニティに呼び止められ足を止める。

「あの…その…私もお手伝いをしたいのですが…貴方方の足でまといになりそうな気がして…だから…私の分も頑張ってください!」

「「分かった」」

エタニティの応援に2人は受け答え、怪しい場所がないか探しに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖怪の山

「なんじゃいきなり…私に刀を振り下ろしよって…」

白髪の女性が言いつける。

「ほう…動けるとはね」

刀を持った男は余程自分に自信があるのだろうか避けた女性を賞賛する。

(こやつ…なんかヤバい気がするべ…)

女性は心の中で焦りがあった。その焦りを表せた男の正体は…次回明かします。




次回その男の正体が明かされる…

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