東方一撃男   作:つじかみーん

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お久しぶりです


百七十四撃目:遅すぎる初詣

白くて少し出っ張りのある家、こたつに入りながら蜜柑を食べているハゲの男がいた。ご存知、サイタマである。机には小人の針妙丸もいる。その時

「サイタマさん!」

誰かが勝手に上がり込んできた。豊聡耳神子である。だが彼女はいつもの服装ではなく華やかな着物姿で髪型も違っていた。

「何の用だ」

サイタマはいつも通りに素っ気なく返す。蜜柑を食べながら。

「折角新年を迎えたのにこたつにこもるなんて勿体ないですよ!」

「いいだろ別に」

「よくないです!だから初詣に行きましょう!」

「は?」

神子の初詣に行こうにサイタマは耳を疑う。何故なら…

「あのな、年明けて5.6日は経ってるぞ?」

「作者(※Trip辻上)が正月に書かなかったからサイタマさんと初詣に行けなかったんですよ!」

「アイツは正月の間結構忙しかったらしいぜ?」

「むー」

サイタマは作者の事情を話したが神子は頬を膨らませる。はい、正月はこれ書く暇なかったです。

「というわけで初詣行きましょう!だから早く着替えて!」

「めんどくさ…」

神子に急かされてサイタマは渋々と壊滅的な服から袴に着替えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「霊夢の所と早苗の所しかねぇのに初詣に行く必要性はないだろ…」

サイタマはブツブツ言いながら歩く。

「師匠、付き合ってあげましょうよ♪」

「なんでお前はそんなにも楽しそうなんだよ…!」

針妙丸はウキウキしながらサイタマに言う。だがサイタマ自身は初詣には行きたくはない。めんどくさいからである。

「で、博麗神社と守矢神社に行くのか?」

「いえ!新しく出来た神社に行くのです!」

「は?新しい神社?」

神子の謎発言にサイタマは首を傾げる。幻想郷には博麗神社と守矢神社しかない。新しい神社…?サイタマの頭の中で整理して考え込むがわからなかった。

「吉凶神社という場所です」

「聞いた事ない」

初耳だった。最近出来た神社である。

「でもとりあえず行ってみましょうよ!」

「はいはい(これ、断ったらめんどくさいパターンだな…)」

神子に言われ、行く事にした。だが本人はめんどくさがっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉凶神社

「結構人いるなー」

サイタマは辺りを見渡しながら言う。沢山の人で賑わっていた。神社の外見は木造だが霊夢と早苗の所と比べれば綺麗だった。賽銭箱と鈴もあった。また、周りではお守りや破魔矢を売ってる店があった。

「何か俺が元々いた世界の神社と似てるな」

「確かにそんな気がします!」

「なんで同調すんの」

サイタマは何処か見た事のある光景だったのか懐かしむ。だが神子がそれに同調した事に疑問が生じる。その時

「願いを込めてん…さあどうぞー」

神社の真ん中に巫女がいた。見た目は少女である。手には御神籤の筒が。少女は御神籤を引こうとする客にそう言って、御神籤を引かせていた。

「御神籤か、引いてみるか」

「はい」

サイタマと神子も御神籤を引くことにした。その時

「あ!本物のサイタマさんですか!?」

「え?」

巫女の少女が目を光らせながらサイタマに猛スピードで近づいた。流石のサイタマも戸惑う。

「私はみくもと言います!この吉凶神社の巫女さんです!」

「あ…はい…」

少女はみくもと名乗った。この吉凶神社の巫女さんらしい。

「御神籤引きにきたんですよね!?」

「そう…だけど」

「ならご歓迎です!あ!隣も彼女さんも引きますか!?」

「へ!?彼女!?さ…サイタマさんの彼女だなんて照れますよ…!」

「いや神子、お前と付き合った覚えはない」

神子はみくもにサイタマの彼女扱いされた事に顔を赤く染まった。だがサイタマは真っ向に否定した。

「では、どうぞ♪」

みくもはサイタマに筒を渡した。

「さて、新年運試し」

サイタマは筒を思いっきり早く振った。残像が出来るくらいに。そして

「お、出てきた。なになに…」

御神籤の結果を見た。結果は…

 

 

 

 

『大凶』

 

 

 

 

 

「……………は?」

サイタマは固まってしまった。新年早々大凶を引いてしまったからだ。

「なあ…みくも…引き直しできないか…?」

「引き直しなんてさせません」

サイタマは恐る恐る聞いたが、みくもは冷酷な目で断った。

「新年早々大凶とか…今年は厄年か…」

サイタマはがっくりとした。その時

「サイタマさん、これ、めくれますよ」

「え?あ、本当だ」

神子はサイタマの持ってる大凶の御籤にめくれる場所がある事に気づいた。サイタマはそのめくれる場所をめくった。結果は…

 

 

 

 

『大吉!おめでとうございます!』

 

 

 

 

 

「……………え?」

サイタマはを目を凝らしてよく見た。大吉と書いてあった。

「開運招福!!おめでとうございます!!」

みくもが突然大声で言った。だが

「いやちょっと待てみくも、これってどういう事?」

サイタマはどうも信じれなかった。というよりみくもの御神籤の仕組みがよくわからなかった。

「あ、それはごく稀に混ざっているんですよ。けど確率が非常に低いんです。けど、それを引いた方がサイタマさんが初です!おめでとうございます!!」

みくもは盛大にサイタマを祝った。周りの人も祝った。

「よかったですね!」

「あ…ああ」

神子もサイタマを祝った。だがサイタマ自身は気まずかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道

「世の中、わからないものですね」

「そうだな」

サイタマと神子はいつも通りに帰っていった。だがサイタマは頭の中では…

「どういう仕組みだったんだあの御神籤…」

と思っていた。また、吉凶神社が幻想郷各地に広まった事は言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラ紹介↓

みくも

本名 吉凶 御雲(きっきょう みくも)

年齢 不明(おそらく15歳前後)

種族 巫女神(見た目は巫女なのだが巫女のまま神様になった。いわゆる現人神と同じくようで違う)

能力 吉凶を操る程度の能力

概要 吉凶神社の巫女さん。しっかり者で礼儀正しく、種族関係なく常に敬語である。だがたまに性格が杓変する事がある。霊夢と早苗は「尊敬する巫女のお姉さん」として見ている。見た目は弱そうだが甘く見ると痛い目に合うので注意。また、風鈴鈴奈と仲が良い。




正月に投稿したかったんですけど、今日になりました(笑)。

…オリ主が主役の幻想入り小説書こうかと考えていたりする。

みくもの元はモンストです

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