百七十撃目:ヒーロー協会にはもう登録しない
「先生、ヒーロー協会がS級として再度登録してくれとしつこく言ってますがどうしますか?」
「断ると言っとけ」
サイタマはジェノスと電話で会話していた。ヒーロー協会はしつこくサイタマの再度登録を求めているの事。サイタマはもうヒーロー協会に入るつもりは無いため断るとジェノスに伝えた。
「はぁ…これで何回目だよ…」
サイタマ本人はウンザリしていた。ここ最近ヒーロー協会の事についての事がよくジェノスから伝えられるのだ。本来ヒーロー協会に登録していなければ"妄言を吐く変態"としか見られないのだが、幻想郷にはヒーロー協会が無いので言われる事は絶対にない。そもそもサイタマは趣味でヒーローをしている為ヒーロー協会に登録するしない関係なしである。
「まぁ、サイタマさんは幻想郷で1番支持されてますからね」
「関係あんの?それ」
サイタマの家に来ていた豊聡耳神子が微笑みながら言う。神子の言う通りサイタマは幻想郷で1番支持されている。だがサイタマは"それは関係ない"と思ってる。
命蓮寺
縁側でゾンビマンがため息をつく。こちらもしつこくヒーロー協会が再度登録を言ってくるのだ。
「そろそろヒーロー協会の電話番号を消すかな…」
ゾンビマンはそう思っていた。ヒーロー協会からの電話はしつこく掛かってくる。入浴中や就寝の時間関係なく。そのせいで聖から注意されてしまっている。
「元気ないよー?大丈夫ー?」
其処にぬえがやって来て座ってるゾンビマンの上に座る。
「いいよな、お前は。しつこく言ってくる奴がいなくて」
「?」
ゾンビマンはぬえを見ながら珍しくそう言った。ぬえは首を傾げた。
バングの道場
「はぁ…これで何回目じゃ…」
バングは携帯電話を閉じ、ため息をつく。
「またヒーロー協会からですか?」
バングの弟子である茨木華扇が言う。2人は未だ将棋をしていた。
「ああ、儂はガロウの件でヒーローを引退した。だが協会はしつこく儂に再度加入を求めてくる…」
「よほど先生の力が必要なのですね…」
「そのようじゃな、しかし儂はもうヒーロー協会に入るつもりは無い。それ、王手」
「その方がいいかもしれま…って、え!?」
華扇は将棋盤を見る。王将の近くにはバングの陣地の駒が。
「ちょっと…待って下さい!」
「将棋に"待て"は無しと言ったのはお主じゃろ?」
「うっ!!」
華扇は"待て"と申し上げたのだがバングはそれを断った。というより将棋をする前に華扇自身が"待ったは無し"と言ってしまったため言い返せない。その事、将棋はバングの勝利で終わった。
太陽の畑の敷地外にあるとある家
「ヒーロー協会に再度入ってくれ?断る」
キングはゲームをしながら電話でヒーロー協会からの再度加入を断った。
「貴方の力が必要なのです!だからもう1度お願いします!」
「博麗神社に行く前に脱退するって言ったら納得したんだろ?俺はもう登録する気はない」
「そこを何とか!!」
「断る。ヒーロー協会に登録してる方より幻想郷で平穏に暮らす方が断然いい」
キングはヒーロー協会の職員にそう伝え電源を切った。
「さて…太陽の畑に行くか」
キングは立ち上がり、着替え、太陽の畑へと向かった(※というよりすぐ隣にある)。
妖怪の山頂上にある家
「何度言ったらわかるんだ?俺はもう入るつもりはない」
駆動騎士もヒーロー協会から再度加入の件を断っていた。
「ですが…!貴方がいないとヒーロー協会は信頼を失ってしまうのです!だからお願いします!」
「信頼を失う?何を言っているんだ?もうヒーロー協会の信頼は最底辺までに堕ちた。そんな場所ではもう活動したくはない」
駆動騎士はヒーロー協会の職員に"信頼は最底辺まで堕ちた"事を言って電源を切った。
「相変わらずしつこい場所だ」
駆動騎士はそう言い、外に出た。その事、早苗にリベンジ勝負を挑まれて当たり前のように勝利を収めた事は言うまでもない。
そろそろ終わりが近いです