東方一撃男   作:つじかみーん

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新章です。


次世代!博麗の巫女編
百六十一撃目:朝から騒がしい博麗神社


「相変わらずサイタマの人気はすげえな…」

魔理沙は自身の家で新聞を読んでいた。見出しにはやはり

 

『ヒーローサイタマ!またもや人里で暴れた怪人を撃破!!』

 

サイタマに関する記事だった。サイタマは圧倒的な力と強靭な肉体を持ち、人間の身体能力を遥かに超えた超人に近い人間である。その戦闘力は幻想郷に住む実力者でも相手にならない程である。彼が幻想郷に来てから様々な異変や事件を解決した為今最も幻想郷で支持されている上に人気である。

「そういやサイタマ家行った時…」

魔理沙は思い出した。それは…

 

 

 

 

 

 

数日前

「サイタマ…相変わらずの物資の多さだな…」

「ああ、毎日の様に届くからな」

魔理沙はサイタマの家の前にある大量のダンボール箱に驚いていた。サイタマ曰くお礼で貰っているのだが毎日届く為本人は少々ウンザリしている。

「これどうしてんの?いつも」

「聖とかにやってたけど今はジェノス所に送ってんな」

「あーあの機械仕掛けの弟子か」

その事に魔理沙は納得した。サイタマは今でも聖とかに物資を分けている。しかし余りにも数が多すぎる為、自身が元々いた世界にいる弟子のジェノスに送っているの事。

「そのおかげでどんどん減ってくから助かる」

「それなら私の所にも分けて欲しいぜ…」

魔理沙がそう言った途端、サイタマは"いいけど"と言い、魔理沙は心の中でガッツポーズをした。

 

 

 

 

 

 

「さて、霊夢の所にでも行ってくるか」

魔理沙は外に出て箒に跨り友人の霊夢の博麗神社まで向かった。

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社

「相変わらず虚しいな…」

魔理沙は辺りを見る。誰1人おらず何か寂しい。それもその筈、博麗神社は人里から結構距離がある上に妖怪達が住み着いている為近づき難いのである。だからいつも賽銭箱は空っぽである。魔理沙が鳥居を潜ると

「あ!霧雨さん!おはようございます!」

「え?」

霊夢が現れた。だが何処かおかしい。普段、霊夢は魔理沙に対して結構冷たいもしくは無視である(※魔理沙以外の人物に対しても)。しかし今日の霊夢は魔理沙の事を"霧雨さん"と言い、しかも丁寧語で挨拶した。

「霊夢…何処かおかしいのか…?」

「え?私はいつも通りですけど…?」

魔理沙は明らかにおかしい。というより不自然すぎる霊夢に戸惑う。だが霊夢はいつも通りと言う為ますます頭がこんがらがった。その時

「あら、魔理沙来てたの?」

「霊夢!?」

突然神社から霊夢が現れた。

「霊夢…本物か?」

魔理沙は恐る恐る問いかける。それに対し霊夢は

「本物よ、てかどうしたのよ」

「こっちが聞きたいよ!てかこの人誰!?」

魔理沙は不自然すぎる霊夢に指さしながら本物の霊夢に聞く。

「あーその子?私の後継にある博麗の巫女よ」

「後継!?てか早くね!?」

不自然すぎる霊夢の正体は霊夢の後継になった(というよりなってしまった)博麗の巫女だった。

「朝起きたら寝床にいたのよ。話聞いたら紫が勝手に決めてきたのよ」

「霊夢様!私は紫さんに勝手に決められたのではなく自ら志願したのです!」

「本当は?」

「勝手にです」

後継の博麗の巫女は紫に無理矢理霊夢の後継者となってしまったの事。だが本人は嫌がってなかった。何故なら霊夢のファンだからである。其処へ

「朝からうるせーぞ、何騒いでんだ」

長身の女性が現れた。黒い巫女服を着ており、長い髪を結んでいた(※ポニーテール)。

「「先代の巫女様、おはようございます」」

「先代の巫女!?」

魔理沙は驚いた。何故なら現れたのがこの世にいないはずの先代の巫女だったからだ。

「何で現世にいんだよ!?」

「ちっちゃい事はキニスンナ」

「気にするわ!」

「落ち着け霧の字」

「名前で呼んでくれよ!」

魔理沙と先代の巫女の口論が始まった。霊夢と博麗の巫女後継者は生暖かい目で見守っていた。

 

 

 

 

 

 

霊夢の後継者となった人の名前と特徴↓

風鈴 鈴奈

霊夢の後継者となった人。種族は当たり前の事人間である。年齢は不明。

霊夢のファンで博麗信者である。その為守矢神社を敵対しているが霊夢と違いサイタマの事は敵対しておらず仲良くしている。

程度の能力はまだない。




風が冷たい。
ちなみに鈴奈はオリジナルですます

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