東方一撃男   作:つじかみーん

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霊夢…間に合いました


十六撃目:西行妖

「サイタマ…一つ聞きたいことがある」

「なんだ?」

「フラッシュって奴…本当に人間なのか?速さが人間とは思えないのだが…」

「そうか?気にすんなよ」

「いや、気にするわ」

サイタマと魔理沙は会話を弾みながら西行妖まで目指していた。そして

「よし、着いた!ってフラッシュ!?」

サイタマは驚いた。それは閃光のフラッシュが倒れていたからである。

「サ…サイタマ…気をつけろ…奴は…強い」

「てか、お前S級なんだろ!?勝てなかったのか!?」

「ああ…A級のお前に頼るのもあれだが…西行寺幽々子を倒して…くれ」

フラッシュは喋るので精一杯だった。それにサイタマは

「わかった」

承諾した。しかしこの会話を聞いてた魔理沙は

「さっきからS級やA級ってなんだ?」

何故かこの事に疑問をもっていた。

「貴方がサイタマね?」

幽々子が尋ねた。

「ああ、俺がサイタマだ。お前がこの異変の元凶か?」

「ええ、そうよ。勝てたら教えて真相をあげるわ」

「わかった。手加減なしで行くぞ」

サイタマは構えた。とその時

「マスタースパーク!!!」

魔理沙が突然マスタースパークを放った。

「へっ!弾幕はパワーだぜ!…あ、サイタマのこと忘れてた…」

しかし

「魔理沙!いきなり放つなよ!服が燃えるところじゃねぇか!」

サイタマは当たる寸前に避けていた。

「わ…悪ぃ。けどあれで幽々子を倒せたと思うぜ」

魔理沙は申し訳なさそうに謝る。しかしこれで幽々子を倒せた。…と思っていた。が

「勝手に勝負に勝った気になるのは困るわよ?」

其処には幽々子がいた。しかも無傷で

「何ぃ!?」

魔理沙は動揺してしまう。

「じゃ、次は俺だな」

サイタマはそう言うと幽々子に向かって飛んだ

「普通のパンチ」

「それで私を倒せると思って…る!?」

幽々子は愕然した。サイタマのパンチが思った以上に強かったからである。そして飛ばされて西行妖にぶつかった。

「中々の威力ね…貴方をなめてたわ…」

「結構丈夫だな。まだいけるだろ?」

「ええ、勿論。」

サイタマと幽々子の一騎打ちらしき空気になった。其処へ

「やっと、追いついた…」

「「霊…霊夢!?」」

「あら、やっと来たのね。博麗の巫女」

「だ…誰だ?」

サイタマと魔理沙は驚き、幽々子はようやく来たかの顔で言い、フラッシュは誰なのか知らなかった。

「やっと来たか。霊夢。少しはダメージ与えておいたぞ」

「ありがと。けど少しっていうレベルじゃないけど…」

幽々子は限りになく瀕死状態だった。亡霊なのに。しかしサイタマから見れば少し程度のレベルだった

「まあ、いいわ。これで楽にはなったし」

霊夢は構える。しかしそこに

「待て!一つ聞きたいことがある」

其処にはフラッシュがいた。動かない体をなんとか動かせて近づいてきた。

「桜の木には死体が埋まっているのは本当なのか?」

フラッシュは尋ねる。と、幽々子が

「ええ、本当よ。けどこの西行妖だけだけどね」

幽々子は答える。それにフラッシュは

「そうか。…サイタマ、ちょっといいか?」

フラッシュはサイタマの耳元で

 

 

 

 

 

「あの木を掘ってみたいと思わないか?」




次回完結です。

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