東方一撃男   作:つじかみーん

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完結です。


百五十七撃目:駆動騎士のその後

「此処は住み心地がいいな」

駆動騎士は言う。彼は今、自身の家にいた。幻想郷各地を散歩した後に住む場所を決める為、探した結果…妖怪の山の頂上の使われていない場所に家を建てて住む事にした(※ちなみに許可はもらっている)。

「ヒーロー協会から脱退したのが正解だったな、元の世界よりも住み心地がいいし活動しやすい」

駆動騎士は満足そうに言う。その時

「見つけましたよ!駆動騎士さん!」

突然早苗が現れた。どうらやリベンジに来たらしい。

「君は……ああ、あの時の厨二病の山の巫女か」

「厨二病は余計です!!」

駆動騎士は早苗の事を思い出すが"厨二病"をつけたので早苗はそれに怒る。

「私は貴方に負けてからめいいっぱい修行を積んだのです!覚悟を!」

「そうか、なら見せてもらおうか」

「そのつもりです!」

早苗はリベンジ果たす為に駆動騎士と対決した。結果は…

「弱すぎだな」

「なん…で…」

大差で早苗の負けである。早苗はボロボロになりながらも守矢神社へと帰って行った。そして夜、

「許早苗!駆動騎士!許早苗!駆動騎士!」

早苗は再びトレーニングに励んだ。その様子をひっそりと見ている影が。神奈子と諏訪子である。

「早苗…またやってるのか?」

「そうみたいね…また駆動騎士に負けたみたいで…」

「いい加減諦めた方がいいのにな」

「確かにね、けど早苗は自分の弱さを理解していないからねぇ…」

神奈子と諏訪子はため息をつく。翌日、 早苗はまた酷い筋肉痛に見舞われていた(笑)。

 

 

 

 

 

 

数日後

人里、多くの人で賑わう場所だが今回は違う。何故なら…

「全てを破壊せよ!我が下僕達よ!」

軍人の格好をした怪人が部下に指示を出し、建物を破壊する。それに人里の者達は逃げ惑う。その怪人の正体はシャドー大佐である。

「"趣味でヒーローをやってる最強の男"はいない!こんなチャンスはあったとは夢にも思うまい!そうだろ?下僕達よ」

「はいっす!」

シャドー大佐は嬉しそうに言う。本来ならサイタマがいれば直ぐに解決する。だが今回はサイタマはいない。それを好奇と見たシャドー大佐は部下を連れて人里を襲ったのだ。

「本来奴がいれば我々は死んでいる!だが奴はいない!その隙に破壊せよ!」

シャドー大佐は再び指示を出す。その時

「がっ!?」

ある人物像が部下の1人が顔を掴み、シャドー大佐の横を通り抜ける。

「誰だ!?名乗れ!」

シャドー大佐に呼び止められその人物は止まる。

「お…お前は!?"漆黒の殺戮兵器"駆動騎士…!?」

シャドー大佐は驚く。その正体が駆動騎士だったからだ。

「お前が人里で暴れている怪人だな?」

駆動騎士は部下の顔を投げ捨てて言う。彼は戦術変形でケンタウロスの姿になっていた。

「ああ、そうだ。私はシャドー大佐!あの男がいない隙にこの場を破壊し我々の住処にするのだ!」

「成程、それはくだらない事だ」

シャドー大佐は人里を襲った理由を話した。それを聞いた駆動騎士は変形を解き、元の姿となった。

「あの男とはサイタマ君の事だな?だか彼がいなくてもお前らは俺1人で十分だ。戦術変形 "銃"」

駆動騎士は右手にパーツを組み合わせ銃の形になった。そしてシャドー大佐及び部下達に向けて発砲した。シャドー大佐は持ち前の瞬発力で避けたが部下達は消えてなくなった。

「部下は"狼"レベルだが…お前は"鬼"レベル…少々厄介だな」

駆動騎士は変形を解いた。そして予想以上の厄介さだったのか警戒する。

「私は元軍人だ。貴様とは育ちが違う」

シャドー大佐はソルジャーナイフを手にし駆動騎士に向かって斬りつけようとした。その時

「戦術変形 "八つ裂き"」

駆動騎士は両手にパーツを組み合わせ、無数の銀の剣の形となった。そしてシャドー大佐にめがけて斬りつけた。

「がっ!!」

シャドー大佐は口から血を吐き出しその場に倒れ消滅した。

「この世界にも…怪人はいるのだな」

駆動騎士は変形を解き、帰って行った。その様子をひっそり見ていたドローンに似た機械が

「ふふふ…今度のは頑丈だぞ〜」

操縦主はやはりにとりだった。前回を失敗をわきまえて頑丈にしたのだ。だが

「煩い、壊れろ」

駆動騎士に気づかれてまたもや壊されてしまった。

「また壊された!?私の旺盛な知識を再び個握に踏みにじられた!?」

にとりは再び落ち込んだ。頑丈と言っていたのだが駆動騎士にあっさり壊されてしまったからである。




次回番外編です。
シャドー大佐はオリジナルです。

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