河童工房
「俺はこの"戦術変形"を用いて怪人等を倒してきた。レパートリーは豊富だ」
「(*゚Д゚*)オォォ...」
駆動騎士の戦術変形の説明ににとりは目を輝かせながら聞いていた。また、モブ河童達も目を輝かせていた。
「盟友!私のメカ造りに参考にしてもいいかな…?」
「別に構わないが悪い目的ではないだろうな?」
「も…勿論!」
怪しいと思い込んだ駆動騎士が赤い目を細くして睨む。にとりは背筋が震えるが噛まずに言う。だが目が泳いでいる。
「それ以前に"川の中のエンジニア"、俺の周りにいる奴らはどうにかできないのか?」
「え?」
駆動騎士の周りには沢山のモブ河童がいた。なんせ完全なるサイボーグである駆動騎士が珍しく、メカ造りの参考にしようと調べていたのだ。だが駆動騎士本人なウンザリしていた。そして数時間後…
「失礼したな、"エンジニア"」
「ありがとう!盟友!」
駆動騎士はにとり達に見送られながら守矢神社まで向かって歩いた。
サイタマの家
「今の所、変化は無しか…」
童帝がパソコンを見ながら駆動騎士の様子を見ていた。サイタマは1人漫画を読みながら駆動騎士の様子を見ている。
「やっぱり、河童が興味もったか」
「え?どういう事?」
サイタマの興味深い発言に童帝は耳を傾ける。
「河童は手先が器用で色んなメカを造っててな、その為か、駆動騎士みたいな奴には目がないらしい。後ジェノスの時もそうだった」
「だから駆動騎士さんに対して目を輝かせてたんだ…」
サイタマの説明に童帝は納得する。にとり含む河童は人とも交友関係は高いが(※本当は中くらい)、ジェノスや駆動騎士に対してはかなり好意的である(※ただし、2人にとっては迷惑なんだとか)。
妖怪の山
「もうそろそろか?」
駆動騎士は守矢神社を目指して山を登っていた。途中、白狼天狗に勝負を挑まれたが余裕で勝ち越した。更に負傷もしてはない。そして
「此処か…」
目的の守矢神社に到着した。その時
「待ちなさい」
後ろから声がしたので振り向く。其処には…緑色の髪で赤と白のゴシック調の服を着た者がいた。
「誰だ?」
「私は鍵山雛、疫病神よ」
その者は鍵山雛と名乗った。
「疫病神が俺に何か用か?」
「ええ、貴方の周りから厄オーラが放たれていてね。それを集めに来たの」
「そうか、だが俺は急いでいる。なるべく早くしてくれ」
「わかったわ」
駆動騎士に言われ雛は厄を集めた。そして前に一つの人形が現れた。
「人形…?」
「これは雛人形、貴方の厄がこの人形に詰まっている。これを川に流せば儀式は終了、では」
雛はそう残してその場を去った。駆動騎士は自身の厄が詰まった雛人形をこのまま持っとくわけにはいかないのか川まで行く事にした。
「まさか神と会うとはな…」
駆動騎士はそう呟いた。だが雛は神様でも疫病神であり、人に悪影響を及ぼしたりする事がある。
「深く考える暇はない。早く済ませよう」
駆動騎士は急いで川のある場所まで向かった
眠い