東方一撃男   作:つじかみーん

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新章。駆動騎士初登場です。


幻想郷に一生を過ごす者とヒーロー再び編
百五十撃目:漆黒のサイボーグ


黒いサイボーグは赤い目で辺りを見渡す。神社以外怪しい場所はない。その時

「この神社に何の用かしら?」

外の世界の博麗神社を管理する八雲紫が現れた。

「お前は誰だ?」

「私な八雲紫。幻想郷と此処の博麗神社を管理してる者よ」

「俺は駆動騎士だ」

黒いサイボーグは駆動騎士と名乗った。

「確か…ヒーロー協会における最高峰のランク、S級6位のヒーローね」

「元々はな、今は辞めた」

「あら、どういう事かしら?」

駆動騎士の発言に紫は首を傾げる。

「過去に起きた事件でヒーロー協会の信頼が下がった。信頼のない場所で活動はしなくないからな」

実は駆動騎士はヒーロー協会から脱退していた。過去に起きた事件が原因で信頼を無くしており、此処では活動出来ないと脱退したのだ。

「そう…で、用件は?」

「そうだ、此処に行けば幻想郷に行けると言っていたが本当か?」

「本当よ、行くつもりで?」

「ああ、活動拠点を幻想郷にしようと思っていてな。後俺と同じ元S級のシルバーファング、キング、ゾンビマン。そして鬼サイボーグ君の師匠にも用があるからだ」

駆動騎士は幻想郷を拠点に活動するつもりで博麗神社に来たの事。それに紫は

「成程ね…つまり、幻想郷で一生を過ごすつもりなのね」

「その通り、早く幻想郷に行かせてくれ」

「わかったわ…」

紫は承諾すると駆動騎士の足元に幻想郷に繋がるスキマを広げた。

「!?」

「ごめんなさいね、これしか手段はないの」

駆動騎士は戸惑うが抵抗できずにスキマに吸い込まれた。

 

 

 

 

 

 

幻想郷

「随分と荒い手段だったな…」

駆動騎士は幻想郷のある森の中にいた。サイボーグなのだが所々痛みがある。

「此処が幻想郷か…さて、探すとしよう」

駆動騎士はある人物を探しに歩いた。

 

 

 

 

 

 

人里

「俺がいた世界とは違うな」

駆動騎士は色々と周りを見ながら歩いていた。人里の者達は彼の姿につい目が行く。その中…

「アイツは…確か…駆動騎士?」

「知ってる人なのですか?」

人里で買い物をしていたサイタマと一緒に同行していた豊聡耳神子が気づいた。

「ジェノスと同じS級ヒーロー、戦闘態勢はわからんがな」

「お弟子さんと同じく階級の人ですか、実力をみて…」

その時、突然爆発音が響いた。そして、巨人が現れた。

「怪人か!?サイタマさん!」

「待て、此処は駆動騎士の実力を見よう」

「わかりました」

サイタマと神子は隠れて様子を見る事にした。

「ニンゲンハ…シゼンハカイノゲンイン…ホロボスベキ」

そう言い巨人は建物を破壊する。その時

「暴れるのは其処までにしてもらおうか」

巨人の前に駆動騎士が現れた。

「ロボットカ…タイショウガイダガ…ホロボスベキ!」

巨人は駆動騎士に向かって拳を振り下ろした。その時、駆動騎士はある行動をした。

「戦術変形"銀"」

すると駆動騎士の横に黒い四角い物が現れ、変形し、剣になった。それを振り下ろす。

「ワレガ…マケルトハ…」

巨人は真っ二つになり、消滅した。

「災害レベルは"鬼"か"虎"だな」

駆動騎士は剣を元の形に戻した。それを見ていた者達は唖然していた。其処へサイタマと神子が

「駆動騎士!」

「誰だ?…君が鬼サイボーグ君の師匠だな?」

「そうだ、ジェノスは俺の弟子だ」

「なら話が早い。其処の店で話そう」

駆動騎士はサイタマと神子を連れて近くの店に入って行った。




駆動騎士も幻想郷で一生を過ごす組になりました。

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