「フラッシュ、今回の異変で何か知ってることない?」
サイタマは尋ねる。それに対してフラッシュは
「わからないな。だが一つ気になることがある」
「なんだ?」
「実はだな…ここ冥界で桜の花びらが何処かに吸い込まれているように見えることが何回かあった。」
「そうか……え?」
サイタマは疑問に思った。自分は幻想入りした時は知らない森の中にいた。フラッシュも自分と同じ場所にいたと思っていたからだ。そこに魔理沙が
「ちょっと待て、アンタもサイタマと同じ外来人だろ?何でそんな事を…」
「俺は冥界で目が覚めたからだ」
「はぁ!?」
サイタマと魔理沙は驚く。何故ならフラッシュが幻想入りして目覚めた場所冥界だと聞いたからだ。
「「いや嘘だろ!?」」
「本当のことだ。俺は八雲紫に幻想郷に連れてこられた。そして目覚めた所がここ冥界だった。そこで俺は幽霊たちに斬撃を浴びせていた。その途中に桜の花びらが何かに吸い込まれてくように見えた。俺はそれを探るためにあとついていったら…サイタマ、お前を見つけたわけだ」
「成程な。…ん?」
サイタマは何かに気づいた。
「「どうした?」」
フラッシュと魔理沙が聞く。
「お前が言ったのってあれか?」
サイタマは指を指す。其処には大木に桜の花びらが吸い込まれていた。
「間違いない、あれだ…!」
フラッシュはあの幻象がわかった。すぐさまに其処に向かっていった。サイタマと魔理沙も後を追う。
その大木に1人の女性がいた。今回の異変の元凶である西行寺幽々子だ。人間ではなく亡霊である。
「この西行妖…満開になった姿を見てみたいわ♪」
幽々子は後ろにある大木、西行妖を見た。そこに
「お前が異変の元凶か?後貴様名前は?」
「私は西行寺幽々子。確かにそうだけど…貴方は?」
幽々子はあっさり認めた。
「俺は閃光のフラッシュ。高速のヒーローだ。」
「ヒーロー?貴方外の世界の人?」
「その通りだ。何故この事をするか言え。」
「ふふふ…私に勝てたらの話ね♪」
「成程な…いざ!尋常に勝負」
フラッシュは愛刀の瞬殺丸を抜き、幽々子に向かって
「閃光斬!その首討ち取ったり!」
しかし、幽々子にそれは通じず飛ばされてしまった。
「俺の閃光斬が効かないだと…!?」
フラッシュは動揺してしまった。これまでに閃光斬が通用しなかったのはサイタマだけである。しかし幽々子で2人目になった。
「貴方のスピード…高速のヒーローに相応しい速さね。だけど私には見えるの。それと剣術の腕前も妖夢より凄いのは認めるわ。だけど折れてしまっては何も出来ないでしょ?」
フラッシュは瞬殺丸を見る。
「!?」
目を疑った。それは折れていたからである。
「瞬殺丸が……」
フラッシュは項垂れてしまった。大切にしてきた愛刀が折れたからである。しかし直ぐに立ち直り、
「西行寺幽々子…俺が剣術しか使えないと思ったら大間違いだ」
「?」
幽々子は首を傾げる。他になにかあるの?と疑問に思ったからだ。
「(深呼吸をして)閃光拳!」
フラッシュは幽々子に向かって閃光拳を放った。しかしこれも
「言ったでしょ?貴方の姿は見えてるって」
またしても跳ね返された。しかし
「これならどうだ!流影脚!」
フラッシュは脚技を繰り出した。
「あら?さっきのよりも速く動けるの?」
幽々子は期待した。しかし
「ふーん…まるで蛇みたいね。だけど私には見えるわ!」
これも通じなかった。
「(くっ!俺の速さが通じぬだと…!?だがまだこれがある!)…風刃脚!」
フラッシュは風の刃を放った。しかし全て避けられてしまった。
「これで終わりよ!」
幽々子は無数の弾幕を放つ。
「なに!?」
フラッシュはすぐさまに動いた。しかし反応に遅れたため避けきれず全発当たってしまった。
「…!」
フラッシュはその場で倒れてしたまった。
「期待してたけど…結構期待ハズレね…まぁいいわ、少しは楽しめたしね♪…だけど…この前に新聞に載ってたサイタマのことが気になるわね」
幽々子はサイタマに興味を持った。フラッシュに以上に楽しませてくれると思って。
幽々子様…オリジナル要素発動(笑)
そして次回で妖々夢編完結!…かも