「後は…命蓮寺だけかな」
サイタマは地図を見ながら確認をしていた。蓮子とメリーに幻想郷を案内していた。これまでに博麗神社、紅魔館、白玉楼、永遠亭、守矢神社を案内した(※地霊殿は危険という事で行かなかった)。
「妹紅、命蓮寺ってどっちだっけ?」
「あっちの方っす」
「おう」
サイタマをサポートするかの様に妹紅が道を教える。その時
「何だこれ?」
サイタマに目掛けて何かが飛んできた。だが反射神経が異常にいいサイタマはそれをキャッチする。それは…
「クナイ…」
忍者が使用するクナイだった。それを見たのか蓮子が駆け寄り…
「クナイ!?本物だ!資料に使おうかな!?」
「蓮子…誰のかわからないのに盗むつもりじゃないよね?」
「そそそそんな事はしないよ?」
蓮子は盗むつもりは無いと言う。だが目が泳いでいる上に噛んでしまっている。それにメリーは心の中で"絶対盗む気だ"と思っていた。その時
「その反射神経は…間違いないな!」
前に長い髪を結び、紫のマフラーをし、黒い服を着た男が現れた。
「久しぶりだな、サイタマ」
その男はサイタマを知っていた。
「どちら様でしたっけ?」
「俺だ!何回も会ったことあるだろが!?」
だがサイタマはその男を覚えてなかった。考え込む。
「えっと…確か…………あ!関節のパニック!」
「音速のソニックだ!後それはや・め・ろ!!」
思い出していただこう。暗殺から用心棒まで何でもこなす自称"最強の忍者"でサイタマを一方的にライバル視している関節の…じゃなくて音速のソニックである。
「そうだ×2。まだ諦めてないのかよ」
「当たり前だ、俺はお前に勝つまで諦めないからな!」
ソニックはサイタマに指差しながら言う。だがサイタマは正直ウンザリしていた。
「妹紅、覚えているか?」
「いや、知らないっす」
サイタマは念の為妹紅に聞いた。結果…覚えてなかった。
「何故だ!!何で覚えてないんだ!?」
「いやだってお前さん…六十六撃目以降から出てないじゃん…」
「なっ!?」
妹紅から衝撃的な事を言われソニックは愕然した。確かにソニックは神霊廟編が完結してから全くと言っていい程出番がなかった。その為、ソニックの登場は81話ぶりである(笑)。
「時間無いから後でな」
「待ってくれ!」
サイタマ達はめんどくさいのか命蓮寺に向かおうとするがソニックに止められた。
「何だよ」
「ちょっと待て!俺よりも全く登場していない奴はいるだろ!?」
「確かにそうだな…けどお前よりインパクトあるから嫌でも覚えてしまうんだよな…レミリアとか幽々子とかは」
「俺はレギュラーキャラだろ!?」
「それ原作の方のだろ?」
「確かに原作ではレギュラーだ!だがこの小説でもレギュラーキャラだろ!?」
「んな事辻上に聞けよ」
「それが出来たら苦労はしない!もういい!サイタマ!今日が貴様の命が尽きる場所だ!」
「ついにキレたか」
ソニックは攻撃を仕掛けた。一方のサイタマはヤレヤレ顔をしながらソニックを見た。なお、妹紅は巻き込まれない様に蓮子とメリーを連れて隠れた。
「妖怪の山にこもり…白狼天狗達と修行をし身につけた技!逃れられぬ破滅を!与えてくれる!」
ソニックは爆速でサイタマに近づいた。しかし
「ぐごぉ!?」
ソニックの顔に衝撃が走った。サイタマが殴ったからである。バランスを崩したソニックは地面に当たりながら木にぶつかり失神してしまった。
「師匠、コイツどうします?」
「とりあえず永遠亭に送っとけ」
「うっす」
妹紅はソニックを肩に担ぎ永遠亭に向かった。
「俺らは命蓮寺に行くか」
「「おう!」」
サイタマは蓮子とメリーを連れて命蓮寺に向かった。
一方ジェノス達は
「キング!?」
「あ、ジェノス氏久しぶり」
ジェノスと群集は太陽の畑にいた。其処で元S級の"百獣の王"キングと会った。群集は壮大な向日葵畑に驚いていた。
「此処で何をしている」
「風見氏に頼まれて水やりをしているだけだか?」
そう言うキングの右手にはジョウロが
「風見幽香は人間とは交友関係は最悪だが…どういう事だ?」
「風見氏は俺には好意的なんだ、それで俺は直々此処に来て手伝いをしている」
「そうか、失礼した」
ジェノスは珍しく謝り、群集を連れて去った。キングは再び水やりの続きをした。
メタ発言多くなりましたが許して下さいm(_ _)m