「針妙丸！！」
諏訪子の手には何と針妙丸がいた。しかし此処でふと疑問が
「え？てかいつ俺の家侵入したの？」
「ギク！そ…それは……そんな事はどうだっていいだろバーカ！！」
「何でキレるんだよ…」
逆ギレした諏訪子にサイタマは呆れる。(※この時、チルノ達は引いていた)
「師匠助けてー！！！(涙)」
「おー待ってろ、いま助けるからな」
サイタマは諏訪子に近づこうとした時、
「待て！ハゲ野郎！1歩でも踏み入れてみろ！この小人の身体が吹き飛ぶぞ！いいのか！？」
諏訪子は1歩でも踏み入れたら針妙丸を吹き飛ばすと言いつけた。だが
「どれどれ…？」
「師匠！？」
「試すなー！本当にやるぞ！？」
試しに踏み入れたサイタマに流石に諏訪子は慌てる。しかし1番慌てたのは針妙丸だった。
「師匠！助ける気あるのですか！？」
「あるよ」
サイタマはそう言いながら諏訪子に近づいて行った。
「おい！ハゲ野郎！忠告を忘れたのか！？本当にコイツの身体が吹き飛ぶぞ！？いいのか！？」
「いいよ別に」
「「え？」」
諏訪子と針妙丸はキョトンとした。第一サイタマは本当に針妙丸を助ける気はあるのだろうか。
「ちょっと待て！助けたいと思わないのか！？」
「いや考えてみたら針妙丸はもう"死ぬ覚悟"出来てるんじゃないかと思うんだよな」
「出来てませんよ！？」
サイタマのそっけない発言に2人は慌てる。
「もういい！見ておけ！今からコイツの…………ってあれ！？」
諏訪子は針妙丸を持っていた手を見る。だが其処には針妙丸はいなかった。まさかと思った瞬間
「師匠！！(涙)」
「怪我はないみたいだな」
いつの間にかサイタマの肩に針妙丸がいた。
「いつ取ったんだ！？」
「いや普通に」
実はあの時、サイタマは諏訪子に気づかれない程の速さで針妙丸を取り返したのだ。
「じゃあな」
サイタマはチルノ達のいる場所に戻った。諏訪子は呆然と立ち尽くしたいた。
数日後
「いやー今日も買い物が省けたわ」
サイタマは嬉しそうに袋の中を見る。中には大量のジャガイモが。散歩の途中にジャガイモの怪人と偶然会い、倒した時にジャガイモをばら撒き、拾ったのだ。
「師匠…それ食べるんですか…？」
「まだ不安残ってんのかよ。洗って芽の所取れば問題ないって」
サイタマは安心させた(つもりは無い)風に針妙丸に言うが何か不安である。その様子を見ていた3人…サニー、ルナ、サファイアである。
「やっぱり雑食性だよあの人…」
「怪人の落としたのを食べるってん…ある意味勇者だよね…」
「ジャガイモ料理って結構美味しいよね」
3人はサイタマについて行った。やはりサイタマと針妙丸は怪人がばら撒いたジャガイモを食べていた。
一方人里では
「信仰は我が博麗神社に！」
「いや守矢神社にどうぞ！」
人里で相変わらず霊夢と早苗が信者獲得の為、信仰を呼びかけていた。だが…
「早苗！別の所でやりなさいよ！私の声が届かないじゃない！！」
「そういう霊夢さんこそ別の所でやって下さいよ！何も無いくせに！！」
「アンタの所の胡散臭い神様よりかは何かしらご利益はあるわよ！多分！」
「神奈子様と諏訪子様を馬鹿にするなんて……許さーん！！」
早苗は激怒し、霊夢に弾幕を浴びさせた。
「口でなく弾幕で勝負しかけるなんて本当頭悪いわね！！」
「またそれかぁ〜！！」
霊夢と早苗は激突してしまった。しかも民衆の前で。皆が呆れる中、早苗に同行してきた神奈子は…
「全く…早苗は何であんなにも口車に載せられやすいのやらか…」
完全に呆れ果てていた。
次回新章です。ちなみに霊夢と早苗、どちらが頭いいのかは皆様のご想像でお願いします(笑)