東方一撃男   作:つじかみーん

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チルノ、大妖精久しぶりの登場です。


百四十撃目:妖精日和だね、うん

「サファイア、あの人なの?」

「うん!絶対!」

サニーはサファイアに対して茂みに隠れて言う。サファイアが指さしてる先には散歩しているゾンビマンの姿が

「ところでルナは?」

「あールナなら何か悪戯の為に仕掛けに行ったって」

「だろうね…」

サファイアが苦笑いをしたと同時にルナが帰って来た。

「今度はバッチリだ!博麗の巫女が引っかかる時を待つのみ!」

「何か疑わしい…」

自信一杯のルナにサニーは不安を見せる。前回みたいに霊夢ではなく怪物が引っかかりそうだからだ。その時

「掛かった!!行こう!」

悪戯の罠を仕掛けた方から音がした。3人は急いで向かう。

「やい!博麗の巫女!お前の神社を賭けて勝負……ってあれ!?」

罠に掛かっていたのは霊夢、ではなくゾンビマンだった。

「何のつもりだ?」

「ごめんなさい…今外します…」

ゾンビマンに睨まれたのかルナは罠を外す。その時、

「あ」

ルナは外すつもりが間違えゾンビマンを刺してしまった。刺した場所から血が流れる。てかこんなミス普通せんだろ(笑)

「ご、ごめんなさーーーい!!」

ルナは急いで刺した物を抜き取る。そして謝る。

「大丈夫だ、よくある事だ」

「よくある事なの!?」

ルナは驚く。ゾンビマンにとってはこれは日常らしい。刺された後の傷はたちまち戻通りになった。

「あれ?さっきの傷治ってる…」

「自分でも言うのがあれだが…俺は再生力が異常なんだ」

「おお…!」

ゾンビマンは照れくさそうに言う。それにルナは目を輝かせた。まるで好奇心旺盛な子供みたいに。其処に

「「ルナー!」」

サニーとサファイアが遅れて来た。ルナが事情を説明して3人で謝る事にした。

「えっと…仲間がご迷惑おかけしました…ごめんなさい…」

3人はゾンビマンに謝った。

「いいよ別に、それと…中々凝った罠だな」

「「「え?」」」

3人はキョトンとした。ゾンビマンはそれ程気にしてない上にルナが仕掛けた罠の出来を褒めたからだ。

「ま、あの貧乏巫女が引っかかる様に頑張れよ」

「「「あ、ありがとうございます!」」」

3人はゾンビマンにペコペコとお辞儀する。プライドないんかコイツら。

「俺は帰る。次回は頑張れよ」

「「「はい!」」」

ゾンビマンは帰って行った。

「よーし!次はもっと凄い罠を作ろう!!」

「おー!!」

この時、3人の絆が更に深まった…らしい。

 

 

 

 

 

博麗神社

「へーくしょん!!誰か噂でもしてんのかな…」

霊夢は掃除(のふり)をしながら嚔をした。そして誰か見てるのではないかと疑いながら周りを見る。

「霊夢の嚔…結構レアだぜ」

茂みに隠れながら魔理沙が笑う。そして彼女が霊夢に見つかり何かされる事は誰も予想しないであろう。

 

 

 

 

 

霧の湖付近

「今日は散歩日和だ」

サイタマは相変わらず呑気に散歩をしていた。本人は散歩日和と言うが濃い霧がある。其処に

「サイタマさーん!」

「ん?誰だ?」

サイタマは声のした方に顔を向ける。霧の中からサニーが現れた。

「どちら様ですか?」

「私はサニー!光の三妖精の1人です!隣にいるのが…」

「私はルナ!サニーと同じく光の三妖精の1人!そして」

「サファイアです!サニー、ルナと同じく光の三妖精です!」

「「「3人揃って"光の三妖精"!!」」」

3人は決めポーズを決めた。某戦隊ヒーローアニメみたいに。しかしダサい。

「あ、はい。俺は趣味でヒーローやってるサイタマです」

「「「趣味!?」」」

サイタマは何故か敬語で自分を紹介した。だが3人が驚いたのは…

「え?俺変な事言ったか?」

「趣味って!嘘ですよね!?」

「本当だけど?」

「絶対嘘だ!」

「嘘じゃねぇーし」

サイタマは趣味と言い張るがサニーとルナは聞く耳を持たない。

「サニー、ルナ落ち着いてサイタマさんの肩書きが"趣味でヒーローをやってる最強の男"だからね?」

「「あ、そうか!」」

サファイアの説得にサニーとルナは納得した。その時

「ついに見つけたぞ!サイタマ!」

自称最強のチルノが現れた。大妖精も一緒である。

「どちら様ですか?」

「チルノだ!あたいの事を忘れるとはいい度胸だ!」

チルノは相変わらず偉そうに言う。隣で大妖精が謝る。

「あ、チルノか。何の用なの?」

「リベンジに来たのだ!」

「は?リベンジ?」

「そうだ!前回(詳しくは紅魔郷編)勝負に負けたからだ!ま!あの時は本気出してなかったからな!」

「てかチルノちゃんあの時本気だったよね?」

「大ちゃん!本当の事言わないで!!」

大妖精の発言にチルノはドキッとした。図星だった様だ。

「あん時も俺は本気出してなかったからなー…けどお前みたいな雑魚に本気出したくないし」

「ガッ!?」

チルノは傷ついてしまった。だが直ぐに立ち直り、

「あたいを馬鹿にするとは許せん!勝負だ!」

「別にいいけど、で、何で勝負すんの?」

「それは………………次回話す!!」

チルノの次回の持ち越し手段に全員がズッコケた。

「「「「「次回持ち越しって…」」」」」




次回、チルノがリベンジ賭けてサイタマと勝負する!

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