博麗神社
「まーたやりやがったなあの3人組!!」
「おいどうした」
怒りを顕にして叫ぶ霊夢が気になったか偶然其処を通りかかった魔理沙が尋ねる。
「見てわからないの!?これよ!!」
「んー?」
霊夢の指さす先を見てみる。その光景は…
「竹箒が藁箒になってんのよ!!」
「は…?」
魔理沙は口をポカンの開けて唖然した。
「何それ、くだらね。プッ」
「何で笑うの!?」
「いやだって…くだらなすぎて逆に笑える…アハハハハ!!」
魔理沙は腹を抱えて笑った。しかも涙流しながら。だが霊夢の怒りが頂点に達したのを見て笑うの辞めた。
「私にとっては致命的なのよ!」
「何処が?」
「竹箒の触り心地!チクチクとした触感!何よりも箒としての役割を果たせるまさに万能の用具!藁じゃ再現できないからよ!!わかるぅ!?この気持ち!?」
「うわー…」
霊夢の訳の分からない力説に魔理沙は引いてしまった。その様子を見ている影が…霊夢が言う3人組、サニー、ルナ、サファイアである。しかしコイツらも霊夢の訳の分からない力説に引いていた。
とある森
「あーツマンネ」
サイタマはそこら辺にあった岩に座り込んで欠伸をした。周りにはサイタマが倒した怪人怪物の死体が。この怪人怪物は通りかかった人を襲うのを楽しんでいた。だが彼等は運が悪かった。襲ってしまったのがサイタマだったからである。その結果返り討ちにあってしまった。
「ま、栗ゲット出来たしいいか」
サイタマの手には大量の栗が入った袋が。中に栗怪人がいたからである。倒した時に栗をばらまいたからだ。
「師匠…食べるつもりですか…?」
「当たり前だろ、洗えば何とかなる」
不安になる針妙丸にサイタマは安心させた(つもりは無い)風に言う。その様子を光の三妖精が見ていた。
「またあの人怪物が落としたのを拾ってるよ…」
「やっぱり雑食性なのかな…」
「栗…栗ご飯…ジュルリ」
3人はサイタマの後を追った。その後、サイタマの家ののぞき込んだ結果、案の定、サイタマと針妙丸は怪人がばらまいた栗を食べていた。
帰る途中…
「何かサイタマさんの見てたら栗食べたくなってきた…」
「なら栗拾おう!」
「それがいいね!!」
3人は栗拾いに山まで行った。そして…
「大量大量♪」
「これだけなら沢山栗料理が作れるね!」
「そーだね!って…」
「ルナどうしたの……ってこれ何…?」
何かを見つけて怯えるルナに疑問を持ったサニーがそれを見る。其処には…目玉だった。
「何これ…」
「怪物の目玉…かな?」
その時、目玉がこちらを見つめた。
「ギャアアアア!!動いたああああああ!?」
サニーとルナは慌てて大木の家まで行った。一方、他の2人より遅れたサファイアは…
「もー何処に行ったのよー!」
サファイアは栗拾いに夢中になってしまい、気がつくとサニーとルナはいなかった。その為サファイア1人である。
「どうしよ…私1人じゃ誰にも勝てないよ…」
サファイアは泣きそうになった。その時
「え?何…?」
突然音がした為驚く。音のする方を向けると…さっきサニーとルナが驚いて逃げた目玉だった。
「何…これ…?」
サファイアは恐る恐る見る。すると
「な…何!?」
サファイアの目の前で突然人が現れた。というよりそこら辺に散らばっていたパーツが組み合ったというべきか。
「か…怪人?」
「誰が怪人だ」
「しゃ…喋ったああああああ!?」
サファイアはあまりの恐ろしさに気を失ってしまった。泡を吹きながら。
「…妖精か?これ」
その男は疑問に思いながら見る。その男の正体は…ゾンビマンだった。
大木の家(三妖精の家)
「サファイア遅いなー」
「何やってんのかしら、あの子」
サニーとルナはサファイアの帰りを待っていた。その時、ドアを叩く音がした。
「あ、帰って来たのかな?」
サニーが玄関に行き、ドアを開ける。其処には…サファイア、ではなくゾンビマンだった。だが彼の背中にサファイアはいた。
「どちら様ですか…?」
「俺はゾンビマンだ、何かこの子が気を失ってるもんで送りに来た。此処であってるか?」
「はい…あってます」
「そうか、ならよかった」
ゾンビマンは気を失っているサファイアをサニーに渡した。
「じゃあな」
ゾンビマンは命蓮寺へと帰って行った。その夜、サニーはふと思った。
「(あの目玉は何だったんだろう…?)」と
眠いです。はい