東方一撃男   作:つじかみーん

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原作及び村田版にはないオリジナルヒーローでます。


百三十五撃目:新人のS級

「で、サイタマ、本当にお弟子さんを星熊さんに会わせるつもりでいんの?」

「それしかないだろ…」

竜崎の問いにサイタマは再び頭を抱える。その時

「先生!!」

「ジェノス…来たのか…」

サイタマとジェノス、再び再開する。

「後は…アトミック侍とクロビカリ…後は誰?」

サイタマはヒーロー協会を脱退しているがアトミック侍と超合金クロビカリは知っていた。だが他の2人は知らない。

「最近S級になったシリュウとぐるぐるサイクロンです。元々C級だったヒーローです」

「はじめまして、サイタマ殿」

「サイタマさん、宜しく頼むぜ」

「おう、宜しく」

サイタマはシリュウとぐるぐるサイクロンに挨拶及び握手する。彼ら2人はC級の下位だったのだが実力を認められてS級になったそうだ。

「で、何の用で幻想郷に来たの?」

「俺とシリュウとぐるぐるサイクロンは観光で来たのですが、アトミック侍と超合金クロビカリは星熊勇儀にリベンジに来たそうです」

「そうか(ジェノスは闘わないんだな…よかった)」

サイタマは一安心する。其処に

「アンタがサイタマのお弟子さんのジェノス君?」

「誰だ貴様は?」

「俺は竜崎真一、竜族の血を引く人間だ」

竜崎は手を出すがジェノスは断った。

「あらら、握手なし?」

「その必要はない」

「結構無礼だな」

あまりの無礼さに竜崎は呆れる。

「所でサイタマさん、勇儀さんはどんな人ですか?」

「あ、勇儀?簡単に言うと"鬼"」

「それは災害レベルが"鬼"ですか…?」

「いや種族が"鬼"」

「ああ、そうだサイクロン、サイタマの言う通り星熊勇儀は鬼だ。災害レベルは"竜"以上だ」

サイタマとサイクロンの会話にアトミック侍が割り込む。彼は勇儀(※本人は暇つぶし)と対立した事がある。だが結果は敗北した。そのリベンジを誓うために幻想郷に来たのだ。その話を聞いたサイクロンは震えた。

「じゃあ俺はアトミック侍とクロビカリ連れて旧都に行くわ」

サイタマはアトミック侍とクロビカリを連れて妖怪の山まで向かった。

「じゃあ俺らは観光でもしますかな!」

「竜崎殿、1つ聞きたい事が」

出発しようとした時、シリュウが呼び止める。

「此処に寺は存在しますか?」

「寺?あ、そういや命蓮寺っていう寺があったな。てかシリュウさんってお坊さん?」

「いかにも、私は本職が寺の住職、副業にヒーローをしております」

「あ、通りでその格好か、じゃ命蓮寺に行こうか」

竜崎、ジェノス、シリュウ、サイクロンは命蓮寺へと向かった。

 

 

 

 

 

 

妖怪の山、

「此処しかないのか?」

「うん」

アトミック侍の問いにサイタマは頷く。旧都に繋がる場所は温泉の近くにある穴しかない。

「運が良かったらヤマメが止めてくれるし行くぞ」

サイタマはそう言って穴に入る。

「クロビカリ…ヤマメって誰だ?」

「サイタマ君から聞いたのだが…土蜘蛛の妖怪だそうだ」

「そうか、じゃ、俺らも行くか」

アトミック侍、クロビカリもサイタマに続き穴に入る。

 

 

 

 

 

 

「着地と」

サイタマは無事着地した。遅れて来た2人も。

「今回もヤマメいなかっ「サイタマ」ん?」

何処からもなくサイタマを呼ぶ声がした。前には桶がある。まさかと思った時、

「キスメか」

「お久」

やはりキスメだった。

「お!キスメちゃん!久しぶりだな!」

「誰?」

「俺だ!超合金クロビカリだ!この前会ったよね!?」

「超合金…クロビカリ…?あ、勇儀さんにボロ負けした人か」

「なっ!?」

キスメの発言にクロビカリは傷ついてしまった。だが事実である。

「おい、落ち込むな。………俺はアトミック侍だ」

「宜しく」

キスメは普通に返事を返した。

「そういやキスメ、最近ヤマメいないんだけど何か知らない?」

「ヤマメさん?あの人なら風邪で寝込んでいるけど?」

「感染症操る癖に風邪引くのかよ…」

その事にサイタマは呆れた。

「あと一つ、サイタマ、勇儀さんが用あるって」

「おう、わかった」

キスメは去っていった。

「じゃ、行くか」

サイタマ、アトミック侍、クロビカリは旧都へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

命蓮寺

「久しぶりだな、竜崎。そしてジェノス」

「久しぶり♪」

「久しぶりだな、ゾンビマン」

門の前でゾンビマンと会った。竜崎、ジェノスには久しぶりである。シリュウ、サイクロンは初対面である。

「はじめまして、私はシリュウです」

「俺はぐるぐるサイクロンだ」

「宜しくな、S級に新入りがいたとはな」

ゾンビマンは2人に挨拶する。ゾンビマンとヒーロー協会を脱退している為、知らなかった。其処に

「あら、お客さんですか?」

住職の聖が来た。その時

「貴方がジェノスさんですね!?」

「!?」

聖が人間とは思えない速さでジェノスに近づき手を握った。

「噂は聞いてます!サイタマさんのお弟子さんですよね!?」

「そ…そうだが?」

「やっぱり!本人に会えるなんて感謝感激です!ささ!お入り下さい!」

聖は強引にジェノスを連れ込んだ。残された人は…

「お前らもこい」

ゾンビマンに言われ、竜崎、シリュウ、サイクロンも入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒーロー紹介

シリュウ

S級14位のヒーロー。元C級215位。23歳。ヒーローではあるが本業は寺の住職。礼儀正しく、目上目下関係なく常に敬語。人間離れした体技を駆使して戦う。また、お教を唱えて攻撃する事もある。

 

ぐるぐるサイクロン

S級15位のヒーロー。元C級258位。21歳。風をこよなく愛するヒーロー。服装は常にうずまき模様がある。基本扇風機の羽根を改造して作った武器で闘うが風も操る事ができる。




今日は暑かった。

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