東方一撃男   作:つじかみーん

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新章です。
竜崎本人久しぶりの登場です。


S級ヒーロー、幻想郷に参る!!編
百三十四撃目:竜の血を引く者、再び幻想郷に参る。


「久しいな…幻想郷は」

幻想郷のとある森、青年が1人いた。外の世界にありそうな黒のブレザーを着ている。しかし彼はただの人間ではない。黒い角と尻尾が生えていた。その男の正体は…かつては怪人組の会長であり、サイタマとの激戦を繰り広げた竜族の血を引く人間、竜崎真一だった。

「さて、サイタマの家を探すか!」

竜崎はサイタマの家を探す為に歩いた。

 

 

 

 

 

 

一方、サイタマは

「どーすんだこれ…」

相変わらずダンボールの処理に悩まされていた。だがこれは人里の人からのではない。それは…

「ジェノス…あの野郎…」

そう、サイタマの弟子でありS級11位(※原作及び村田版は14位)の"鬼サイボーグ"であるジェノスからである。だが部屋を埋め尽くしている。

「アイツも程々にしてほしいわ」

サイタマが溜息をついたその時、

ピンポーン

インターホンが鳴った。サイタマはある程度退かしながら玄関まで行った。

「よっ、サイタマ」

「竜崎!久しぶりだな!」

サイタマは竜崎との久しぶりの再開に握手する。

「とりあえず上がれ」

「悪いね」

 

 

 

 

 

「何の用で来たの?」

サイタマは竜崎に茶を出す。

「それ以前に聞きたいが………これ何?」

竜崎は辺りを見る。ダンボール箱で溢れているからだ。

「ジェノスから貰った物資」

「そういやお前のいた世界に弟子がいるって本当だったんだな」

「そうだよ「ピピピ…」失礼」

サイタマはスマホが鳴り出したので出る。電話の主はジェノスだった。

「先生!お久しぶりです!」

「久しぶり。で、何の用?」

「それはですね…八雲紫に頼んで幻想郷に行く事にしました。S級を連れて!」

「そうか…………え?」

サイタマは耳を疑った。"幻想郷に行く?、S級ヒーロー連れて??"

「ジェノス…今何て?」

「S級を連れて幻想郷に行くですけど…何か問題でもあります?」

「大ありだよ!幻想郷でもヒーロー協会は役立たずにされてんだぞ!?」

「別に問題はありません。後、星熊勇儀にも用がありますので」

「まさか勇儀と闘うんじゃ…」

「無論そのつもりです」

「やめろ!お前らじゃ勝ち目は…切れた…」

電話は途切れてしまった。

「お?サイタマのお弟子さんが来るのか?」

「ああ、数人連れてな。けど勇儀とは…」

「星熊さんと闘わせればいいじゃん、別に」

「まあそれでもいいんだけどね…」

サイタマは頭を抱えた。"勇儀は俺以外には本気出さねぇのに…!"と思いながら。

 

 

 

 

 

 

「まーまー、サイタマ元気出しなよ」

「それが出来たら苦労はしない…!」

サイタマと竜崎は人里の団子屋にいた。ジェノスから貰った物資を売り捌く為に。その時に怪物に会ったのだがいつものようにワンパンチで終わった為、項垂れていた。

「けど、結果的にお弟子さんの物資が全部売れて良かったじゃん♪」

「竜崎お前…!!」

お気楽すぎる竜崎にサイタマは苛立ちを見せる。

 

 

 

 

 

 

その頃、博麗神社前では

「参拝のつもりで来たのかしら?」

博麗の巫女、霊夢が前にいる集団に問いただす。霊夢と話しているのはジェノスである。

「いや、サイタマ先生の居場所を聞きに来た、それだけだ」

「サイタマ?アイツなら竜崎と一緒に人里に行ったけど?」

「何だと!?」

ジェノスは驚きを上げて人里に向かった。一緒にいた奴もついて行く。

「アイツら…サイタマに何の用があるんだろか」

霊夢は再びの神社に帰った。さっきの集団は…ヒーロー協会における最高峰のランク、S級ヒーロー達だった。




ジェノス、3回目です。
ちなみに竜崎は結構能天気でお気楽者です(※怪人だった頃は違う)

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